マガジンのカバー画像

出会ったものたち(批評)

44
批評というか、感想というか
運営しているクリエイター

記事一覧

noteから引越しします

こちらで文章を載せ始めてから数年が経ちました。それまでは詩書きとして詩関連のサイトなり媒…

芦野夕狩
2年前
25

ルックバックをサイコホラーだと思ってた話

今更、藤本タツキ先生の『ルックバック』の感想を書こうと思ったのは、もしかしたら自分がこの…

芦野夕狩
2年前
6

これからの文芸批評のために

現代はとても忙しない時代で、近所に散歩に行ったくらいでは穏やかな風にただ葉がこすれ合う音…

芦野夕狩
2年前
33

文章装飾の進歩 犯罪/シーラッハ

もう10年以上も前の話だが、ドイツ文学の教授に前の期のレポートに関して「もう少しザッハリヒ…

芦野夕狩
2年前
6

「夏への扉」の扉を探して

出会いに一番大事なのは第一印象。とはよく言うけれど、導入とかはじまり方が良い小説を思い出…

芦野夕狩
3年前
6

2020年のゲームオブザイヤー(今更)

いつの間にか2021年も折り返し地点が見えてきそうな今日この頃ですが、前年2020年に僕がプレイ…

芦野夕狩
3年前
4

ツイスト・アンド・シャウト

ジョンレノンが喉を潰しながらツイスト・アンド・シャウトを歌ったその日の残響はまだ鳴りやまない。 この間彼女に「ニルヴァーナって何がいいのかずっとわからなかった。なんであんな声を枯らして歌うのかしら」と言われて衝撃を受けた。これは大袈裟な言い方だけど、世の中には声を枯らして歌う音楽と、声を枯らさないで歌う音楽の2種類しかないと勘違いしてきた。 「ああ、つまり。声を枯らして歌うってのは、ツイスト・アンド・シャウトするってことなんじゃないかな」 と答えたものの自分でもそれが答え

象のいる生活

日本に存在する市町村のうち、象を保有している地方自治体がどれくらいあるのかは知らないけれ…

芦野夕狩
3年前
18

それでもつながりを求める 攻殻機動隊(1995年)

正月なので攻殻機動隊(1995年の映画版)を見た。去年の正月はマトリックスだったので僕の身体は…

芦野夕狩
3年前
6

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹 感想②

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(以下『色彩』)の感想を前回書いたのだが、出来れ…

芦野夕狩
3年前
8

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹 感想

子供のころからずっと不思議に思っていたことがある。何故、大人たちは大人になったのにもかか…

芦野夕狩
3年前
3

B-REVIEW選評 2020/9 芦野夕狩

B-REVIEWという詩を投稿するサイトから「9月に投稿された作品から大賞を選ぶ審査委員をやって…

芦野夕狩
3年前
5

ストーリーとナラティブ 編集/なかたつ

むかしむかし 僕は詩というものを書いていて、詩投稿サイトと呼ばれる様々なプラットホームに…

芦野夕狩
3年前
7

全人類が見るべき「ある」映画

こんにちは芦野です。暑いです。今日は映画の話をします。 全人類が見るべき映画があるとしたら普段からアマゾンプライムで低予算のエロい映画を見ながらツッコミをいれることを趣味としている僕ですが、実は映画はそこそこ好きです。ただ、映画好きの方と話していてたまに耳にするこの言葉「映画好きならこの○○は見なきゃダメだよね~」がとても苦手です。 極度のひねくれものなのでそう言われて見た映画って大体つまらなく感じます。皆さんも経験ないですか? 「SFを語りたいんだったらまずは……」とか