遊育くらぶノート

遊育くらぶノート

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遊育くらぶ よくある質問と回答

Q1:対象としている小学校は? A1:送迎および日課変更の対応をするのは花野井小、田中小、田中北小、柏の葉小です。それ以外でも保護者による送迎または自力で来られる方は利用できます Q2:帰りの方法は? A2:帰りは柏たなか駅や柏の葉キャンパス方面へバスを運行します。詳しい時間や停留所については説明会でお話しします Q3:早帰り対応はありますか? A3:前述の4校に関しては下校時刻に対応いたします Q4:選考はどのようにされますか? A4:厳選な抽選により選考いたし

    • 少しの支援が生む成功体験

      冬になるとなぜか大縄跳びが流行り出します 当然のことながら経験を重ねた子は上手に跳べて、そうでない子は上手には跳べないわけですが、タイミング良く入れない子に対して跳べる子が背中を押してタイミングを教えてあげると、いつからかタイミングを覚えて跳べるようになります。 この例に限らず、野球でもサッカーでもけん玉でもお手玉でも同じで、子どもたちの中で何らかのヒントや手がかりを与えてできない子をできるように導いている姿は指導者のお手本そのものです。 というのも、これらの促発行動は心

      • 勝ち負け

        「今の子どもは人前で負けるという経験が少ない」 オンラインゲームが普及し、一人でゲームしていて顔の見えない相手に負けたところで誰も自分の負けを知らないというわけです。そういう子どもたち、もしくはそういう環境で育った青年世代はスポーツでも遊びでも現実世界でいざそれが起こると、どう振る舞っていいか分からない状況に陥ります。だから負けを認めなかったり、癇癪を起したり、言い訳ばかりならべたりします。(勝ち負けに親を含む大人が介入することで、言い訳や負けないようにズルや嘘も増えている

        • 遊びの意義と遊育くらぶ

          “祖国の数百万人の青少年が1日2時間遊戯が行える休養があれば、どれだけ人間的な時が過ごせることか”  これは1793年にドイツの体育教育学者グーツムーツ氏により発表された「遊戯書」の中の一文です。それから200年以上が経った現代でも全く同じことが言えます。 3つの間(時間・空間・仲間)を揃えた放課後の活動場所として「遊育くらぶ」が始まって約2年が経とうとしています。運動能力の低下を危惧したことに端を発した遊育くらぶですが、実はこの活動がその焦点だけではあまりに小さく、実際に

        遊育くらぶ よくある質問と回答

          大人の介入と子どもの成長は反比例

          「子どもが子どもでいられる場所」作りを目指している私ですが、以前より感づいていたものの、最近特に感じることがあります。 「子どもの成長には大人ができるだけ介入しないことが大事」ということです。子どもって、実は本当にいろんなことができるのです。できないことだってやってみたいのです。そして子どもなりにいっぱい頭を使って考えるのです。 ところが、大人という存在がいるとどうしてもそこに頼ってしまう。きっと大人は助けてくれると思っているはずです。インターネットだって、大人の知恵だっ

          大人の介入と子どもの成長は反比例

          没頭することの大切さ

          没頭。それは今の子どもたちに最も足りていないものかもしれません。 本来、遊びというものは時間的、空間的に制限のない状態が理想とされていますが、そのような環境が今の子どもたちに提供されているでしょうか。時間的にはどうしても社会で生きる上で制限ができることが多いし、空間的にも「やっちゃダメ」なことが多すぎてむしろやっていいことの方が少ないのが現状です。そしてそれらの制限は多くの場合、“大人の都合”です。子どもにやりたい放題やられると困る(と感じる)大人が多いのです。ある側面では

          没頭することの大切さ

          睡眠の重要性

          失われた3つの間という話を以前に書きましたが、もう一つ失われたものとして取り上げたいのが、睡眠です。 ある調査では子どもの就寝時間がどんどん遅くなっていて、日本は特にそれが顕著だとも言われています。一般的に小学校低学年のときには10時間前後の睡眠が必要と言われています。登校から逆算して朝6時半に起きるのであれば遅くても8時半には寝るといった計算になりますね。加えて睡眠ホルモンのメラトニンは朝日を浴びてから13~15時間後に分泌されるということですから、その計算からしても夜8

          問いかける

          先日のあるできごとです。 水遊びをしたあとに更衣室へ着替えに行った子どもたち。後からついていってみると廊下に濡れた足跡がついていました。 「廊下を濡らしたのはあなたたちだからこのタオルで拭いておくように」 と言ってしまうのはあまりに簡単です。それでは子どもたちが自ら考えて行動するようにはならないと思った私は問いかけを行いました。 「足を拭いてから来た?」   『いや、拭いてない』 「拭かないで歩いたら廊下は今どうなってると思う?」   『濡れていると思う』 「それでどう

          遊びとは自己実現

          私は遊びは人生の縮図だと思っています。 今の子どもだと自由な時間を与えられても何して遊んだらいいのか分からない、もとい自分のことなのに自分自身が何がしたいのかが分からない、といったところからスタートするわけなのですが、これは大人でも同じ問題を感じている人は多いかもしれませんね。 その問題はひとまず置いておいて、例えば「サッカーがしたい!」となったとします。その子がサッカーをすることができるまでにはいろいろなことをクリアしていかなくてはなりません。 まずサッカーは一人では

          遊びとは自己実現

          失われた3つの間

          今回は「失われた3つの間」について。 昨今の子どもたちが失ったものとして最近よく聞かれるようになりました。 3つの間というのは空間、時間、仲間です。 空間で言えば、公園ではボール遊びや木登りなど、やってはいけない遊びが増えて、子どもたちにとって楽しく遊べる場ではなくなっています。最近では残念なことに犯罪も増えており、公園自体の安全性が揺らいできていることもあります。 時間については、最近の子どもたちはとにかく忙しい。幼少期または低学年のうちから平日に習い事がずらり。いつ遊

          失われた3つの間

          遊育くらぶの始まり

          遊育くらぶとはどういうところかという意味合いの内容をこちらにまとめていきます。 「あそび、まなび、いきる」というスローガンを掲げているように、一言で言うと「生きる力を育む場所」ということになります。 そもそものきっかけは遊育くらぶを始めた私、吉部がこれまでのキャリアの中で比較的多く接してきたトップアスリートに対するトレーニングでした。トップアスリートの中でもトレーニングをモノにできる選手とそうでない選手が存在しました。その違いは何だろうと考えを巡らせているうちに、個々に内

          遊育くらぶの始まり