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視点 | GO AHEAD -僕の描く夢- 第499.5回

 こんばんは。坂岡ユウです。

 急遽、今日は「視点」というテーマで一本エッセイを綴ることにしました。音楽のエッセイが思った以上に広がりすぎて、100曲以上に一言ずつコメントしていくことになりそうなので、今日と明日で頑張って仕上げたいと思います。……すっごい文章量(笑)。

 愛情の深さと熱血リコメンドを軸にしてきた当エッセイですので、最後もこれをベースに突っ走っていきますよ。

物事を考える時の視点

 さて、今日のメインテーマは「視点」です。物事を考える時、捉える時、一方の視点だけでは偏ってしまいますから、できるだけ360度全部から見渡せるようにしてあげると理解度が上がります。ただ、それは現実的ではないので、いかに効率よく見渡せるかが重要だと考えます。

 (あくまでも個人的な考えで、大学生の私見ですので、もしご質問等があれば気軽にお寄せください。)

 たとえば、ファミリーマートの「お母さん食堂」福島県福島市の「おかあさん食堂」をみなさんはご存知でしょうか?

 日々の情報を得る時に、おそらくマスメディアやウェブメディアを活用されているかと思いますが、まずはこの件を例に、『メディアによる書き分け』を意識するところから始めてみましょう。

 最後の記事は同じ名前の別のプロジェクトを扱っているので少し違ってきますが、最初と二番目の記事は同じプロジェクトを扱っていても全く論調が異なりますよね。正反対と言ってもいいくらい。

 ファミマの「お母さん食堂」は問題になるのに、同じ名前の別プロジェクトはなぜ問題になるのか。そもそも「お母さん」というネーミングのどこがいけないのか。ジェンダー論的にはどのように取り扱えばいいのか。

 この二つの善悪は一旦置いておきましょう。(注:わたし自身はどちらかといえば、声を踏まえた上で、今後の商品開発に活かしていただければ……という派なんです)

 実は、メディアってここまで視点が違うんですよね。もちろん、既におわかりだという方が多いと思いますが……

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関しての報道が記憶に新しい方も多くいるでしょう。経済を回せばいいのか、国民の安全を最優先すべきなのか、それとも両立させるべきなのか。PCR検査の数、医療従事者の方への支援などなど。

 SNSを見るだけでも、真っ二つといっていいくらいに議論が分かれているということが珍しくありません。新聞社やニュース番組もそうですよね。

 個人的に思うのは、『あまりにも限られた視点のみで “正しい” or “正しくない” を判断する人が多すぎないか?』ということです。

 20歳の知恵で恐縮なのですが、世の中の問題はそんなに単純なものではないのに、数人の専門家やライターの視点だけで世論が動いてしまうというのは実は非常に危険なことなのではないかと考えるようになりました。

 そこで大切なのは、メディアの論調の違いと、専門家の声をどれだけ適切に取り扱うのかという二点です。

情報の扱い方

 これ、超難しいんですよね。単純な言葉では取り扱えないし、同じ問題でも枝分かれしてしまうことが珍しくないので、ちゃんとした例を示しづらいのです。

 ひとつだけ確かなのは、先ほども挙げた『自分で得る情報量』をいかに多くするかというところ。さらに、効率よくゲットするかというのもあると考えます。一番ダメなのは、自分の考えに似たような論調のメディアばかりを見て満足してしまうということです。

 朝日新聞をいつも読んでいる人は、読売新聞や毎日新聞、産経新聞のような別の新聞社が提供するネットニュースを読んだ方がいい。共同通信が提供するネットニュースをよく読んでいる人は、たまには大手新聞社が提供するニュースも読んだ方がいい。ネットメディアも同じです。

 要は、情報収集の間口を広げていくことで、『情報を持てば持つほど、誤っている情報を誤っていると認識できる確率が上がっていくよね』という単純な推測です。情報がないと判断する基準がまったくわからないので、いつも情報を視点を変えて見る癖をつけておくことで、その確率を少しでも上げられるのではないかという。

 いちばんやってはいけないことは、「わかりやすい情報」に走ることです。出どころがわからない情報、出典が何も書いていない情報を信用してしまうと、判断の際における精度が大幅に下がってしまいます。

 ファクトチェックやライターによる分析記事はまず出典元をチェックするようにした方が良いかと思います。文章って“人間がつくる生き物”だから、どうしてもバイアスがかかりやすいので、相互のデータや文脈を読んで判断しましょうよ、というのも付け加えておきます。

最後に

 わたしは学術論文やデータは取り扱い始めたばかりという段階なので、どこまでちゃんと書けているかは不安な部分が多いんです。ただ、このエッセイでどうしても最後に取り扱っておきたかった話題だったので、499.5回という形で今回は『視点』を取り上げてみました。

 情報収集って、突き詰めれば突き詰めるほど沼にハマりやすい。そんな一般の人が自分で調べてもわからない点を、徹底的に突き詰めていったのが専門家のみなさんです。

 専門家のみなさんには本当に頭が上がりませんし、わたしがどんなに物事を極めても、学び足りない点がある限り、その肩書きを名乗るということはないのかなあ……なんて考えたりもしています。それくらい、ひとつのことを極めるのは難しいです。

 しかし、専門家にはならなくても、どう考えるか、どう判断するかを自分の中で基準づくりを行うのは不可能ではないと思います。その一例を今回の「視点」というエッセイで示しました。まだ推論なんですけどね……

 わたしは普段1900年代後半の音楽史を中心に学びながら、THE ALFEEの音楽と時代に関しての研究を始めたという学生です。いつか、この視点に関しての話をもっと詳しくしたいですね。

 というわけで、今回は『視点』のお話でした。

 この長いエッセイ、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 2020.12.30
 坂岡 優

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!