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やりたいことがあるようでない

 出来ることなら、気持ちよく卒業したいと思っていました。私に見逃せるような狡猾さがあるのなら、きっと何も考えられずにいられたと思います。ただ、単なる正義感とはちょっと異なるのですが、後輩やこれから先に関わっていく人たちの将来を考えると放っておけなくて、大阪音楽大学の問題について、私にできる発信を始めています。

 事を荒立てたいわけでも、今すぐ大学に変わってほしいわけでもなく、とにかく説明をしてほしいのです。ただ、それだけです。これは本当に最低限の例ですが、「あ」でも構いません。大学内でもかなりの予算や人材を動かしているはずですから、私も含めた学生の学費は少なからず投入されていて、教育機関なので税金や補助金も投入されているプロジェクト。何かが起きた時には説明責任が生じ、為されていない時は批判されて当然です。

 あらためて、大学にはきちんと対応していただきたいですし、学内の方には当事者である学生のことを第一に考え、彼らの将来を守ってほしいです。(私もできることはやっていきます)

 さて、先述の通り、私はこの3月で大学を卒業します。学習塾の運営に携わりますが、音楽に対しての関わりも持ち続けていくつもりです。むしろ、その先の人生を見据えて、社会や教育を知ることで「本当にやりたいことは何か?」を見つける期間にしたいと考えています。

 私にはやりたいことがあります。本当にたくさんあります。しかし、やりたいことがありすぎて、それを整理できていませんでした。そのため、やりたいことを聞かれると行き詰まります。形になるものはあっても、実態はぷかぷかと浮いているような状態です。

 高校生や大学生のうちに見つけられたら良かったのですが、私自身の時間の使い方がじっくりゆっくりで、人や作品との関わりも自分のペースでしか為せず、形にするにはまだ歳月がかかるかもしれません。

 ただ、音楽や社会と関わっていく中で、少しでもその場や作品がよくなるような仕事、情熱を捧げられる仕事、誠実な仕事をしたいと考えているので、そこは軸になっていくのではないかなあ……と思います。

 好きな音楽や映画に囲まれながら。好きな作品、人と関わりながら。自分のペースで人生という作品をつくる旅を続けます。

 2023.3.16
 坂岡 優

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!