ヨシナガ ユウ

伝えきれなかった言葉を拾う

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最近の記事

永い夜にはしたくない

はじめてらんどのブログ機能で一年間書いてきたお話を振り返ったときに、なんかとても脱力というか、ああ、こんなにも書いたのか、そりゃあ、書けなくもなるよなあ、なんて妙に納得してしまいました。 5月に入ってまだ四日のくせに、何おかしなことを言っているんだと思われるかもしれませんし、頭の中では5月病だとわかっているのですが、やっぱり物語を紡ぐ手が止まってしまいます。 「青に縋る」を書きあげたのは4月28日のことでした。詳しく言うと、あの頃から何も書けていません。更新中のはずの片恋

    • きみが嫌いな夜に誘う

      自分の気持ちは、自分が大切にできなかったら誰にも気づかれないまま死んでしまうものだと思っています。 昨日完結したこの作品は、伝えたいけど伝えられない気持ちを持っている登場人物たちの、「それでもいい」と想える恋について書いていました。 大まかに言えば、過去の恋の清算と、三角関係が主の内容でした。 誰も悪くない、ただ好きなだけ。 相手が自分のことを好きになることはない、 元彼女をいつまでも引きずっている元同級生、それでもそばにいたいと願った主人公、それをずっと見守ってきた彼の

      • ひとが恋に落ちる確率って、

        以前、綺森さんから頂いた「メトロポリタンたちはラブソングを聴くのがこわい」というタイトルでかいたバンドマンのお話の別視点を書かせていただきました。 少しややこしいお話になってしまったので、一応解説しながら、わたしが、わたしに伝えたかった言葉の話をします。 この物語の「きみ」は、メトラブに出てくる『逃避行』を歌ったバンドマンです。 そしてこの物語の「わたし」は、「きみ」に別れを告げた女の子。 きみがくれたラブソングのこと、は、 わたしにとっての「きみ」がわたしに今までくれ

        • 今月の残りはらんどに野いちごにしか置いてない短編をノロノロと移したいな

        永い夜にはしたくない

          ブラック・ストロベリー

          わたしが一番大切にしていたお話です。 初めて完結したのは2017年の8月。リメイクして2020年7月に野いちごとあいらんどで再公開しました。 ざっくりと説明すると、バンドマンのお話。高校生の頃から付き合っていた人が気づけば誰もが知っている有名バンドマンになってしまって、しかも自分じゃない人とスキャンダルが報道されてしまう。一般人と、芸能人。その距離の遠さに一番大切な存在を手放そうとするお話。 "Black Strawberry" これがアオイのバンドの名前。番外編でちら

          ブラック・ストロベリー

          書けなくなった時に昔の子たちのお話をするための場所にしようと思います のんびりと、息を吐くように捨てられなかった言葉たちを

          書けなくなった時に昔の子たちのお話をするための場所にしようと思います のんびりと、息を吐くように捨てられなかった言葉たちを