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クラシルアプリからミールキット購入の流れをリデザインしてみました。

こんなありがたい機会は滅多にないので!張り切って、クラシルのリデザインをさせて頂きたいと思います。

はじめに

簡単に自己紹介を。

某保険会社のシステム部門勤務。10年近くビジネス部門の要件抽出やプロジェクトの運営を担当。 「UIUX意識してかないとね」という役員の鶴の一声で何の知識もないメンバーが集められ、見よう見まねのデザインをする日々です…

という、デザイン初心者なので、デザイナー視点というよりは、自分をペルソナとして共働主婦(子あり)という視点から「こんな機能があったら、嬉しいかも。」といったことを盛り込んでいきたいと思います。

ただ、ユーザーニーズばかりでは夢物語になってしまうので、事業にどのように貢献できるのか?という点も意識していきたいです。

クラシルとは?

まずは、クラシルってどんなサイトなのか、おさらい。

「70 億人に1日3回の幸せを届ける」ことをミッションに、簡単でおいしく作れるレシピ動画を配信しているサービスです。「日常的に作れて、誰かのために、さりげなくおしゃれでおいしい料理」をテーマに、毎日の献立から、特別な日に作れるスイーツまで、さまざまなレシピをお届けしています。

レシピ動画だけでなく、献立をたてられる機能があったり、献立機能から、買い物リスト作成ができるので、レシピ検索→買い物までの流れが、とても良いと思いました。

また、リデザインするために、クラシルのビジネスモデルを紐解いてみました。実際のビジネスモデルとはズレているかもしれませんが、一般利用者から見える範囲としての収入源は以下の3点かなと想像しています。

1.広告費
2クラシルプレミアム登録費
3クラシルミールキット購入費

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チャーリーさんのビジネスモデル図解ツールキットを使って流れを整理しています。これが無料で配布されているなんてすごいですね。

ペルソナについて

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 クラシルのペルソナ。まさにわたし!と興奮してしまいました。(世代はちょっと上ですが。)
いつもこんなモヤモヤを抱えながら夕飯作りしてます。

・効率が悪いと分かりながら、献立をだいたい当日に決めている。
・計画的に進めたいけど、献立計画はうまくいかない。
・保育園のお迎え後、子どもとスーパーに行くと体力の消費が激しい。

献立を当日決める→毎日スーパーに行くという行動をやめることで夕飯作りの負荷が下がることは分かっています。ただ自力だとうまくいかない。
だからこそ、クラシルミールキットを、活用することで夕飯作りを楽にできることが伝われば、ペルソナのインサイトに響くと思いました。

なので、クラシルミールキットを使いたくなる!買いたくなる!そんな提案を考えてみたいと思います。

現状把握と仮説

▼現状把握1:ミールキット購入のフロー
ミールキット購入のフローを確認アプリから「ミールキット販売サイト」を立ち上げて、購入を促すという流れです。そのため、購入を検討してから、実際にカートへ入れるまで、最低でも3画面遷移しないといけません。

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仮説1:ミールキットに興味を持つ人には2パターンある
「ミールキット販売サイト」を必ず経由しなくてはいけないフローになっていますが、TOPから遷移する人レシピから遷移する人では、興味の内容が違うと思いました。

●TOPから遷移する人
・ミールキットそのものに興味がある
・ミールキットとはどのようなモノ(産地や使い勝手など)なのか、概要が知りたい
レシピから遷移する人 
・見ているレシピに関連するミールキットに興味がある
・特定の料理に対して「食材を自分で調達」もしくは「ミールキットを使用」した場合の調理時間や手順の差を確認したいなど、特定の料理に関わる情報を確認したい

▼現状把握2:レシピ検索結果について
レシピ検索結果から遷移するレシピが3種類あるようです。
1.レシピ
2レシピ(ミールキット販売サイトへの遷移ボタンあり
3ミールキット用レシピ(ミールキット販売サイトへの遷移ボタンあり

ミールキットは「クラシルで人気ランキング上位のレシピをキット化」されているので、2.レシピ、3ミールキット用レシピが存在していると推測します。

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仮説2:ミールキット用レシピは検索結果に必要なのか
「レシピ」を知りたいだけの人に「ミールキット用レシピ」が表示されるのは、ニーズとズレてしまうと感じました。

仮説3:レシピを選択している時点で、ある程度その料理を食べたいと思っている
レシピのページを開いているということは、ある程度その料理に興味があると理解できます。そこに、自分の気になっている料理のレシピで作ったミールキットがあるとすれば、どんな内容か気になって遷移を促せるかもしれません。

仮説に基づくリデザイン

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◆仮説1:ミールキットに興味を持つ人には2パターンある

◇提案1:フローの見直し

ヘッダーの「ミールキット」からの遷移先は「ミールキットTOP」だが、記載内容は「ミールキット専用サイト」とあまり差がないため、ヘッダーの「ミールキット」から、直接「ミールキット専用サイト」へ遷移するよう変更しました。

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◆仮説2:ミールキット用レシピは検索結果に必要なのか

提案2:ミールキット用レシピは検索結果に表示しない
ミールキット用レシピを見たいタイミングは、購入を検討している時か、ミールキットが手元にある場合ではないでしょうか。
そのため、レシピ検索結果からの表示はせず、ミールキット詳細ページから遷移するように変更しました。
また、ミールキットが用意されている2.レシピについては、サムネイル上に印をつけることで、一覧から識別できるようにしました。

ごちそう丼一覧

◆仮説3:レシピを選択している時点で、ある程度その料理を食べたいと思っている

◇提案3:レシピからの遷移先を変更

遷移先は、特定の料理を見ている場合、レシピに紐づくミールキットが見たいであろうという仮説の元、ミールキット専用サイトのトップページではなく、レシピに紐づくミールキットに変更しています。
また、「クラシルミールキット専用サイト」というボタンの表記を「ミールキットをみる」という表記に変更し、ボタンを押す際の心理的負荷を下げることを意識しました。そして現状、ミールキット専用サイトへ遷移した後でないと、人気レシピを使ってミールキットを作っていることが分からないのは、もったいないと思い「人気レシピで作った」と吹き出しを追記しています。

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最後に

あまり変化が大きい提案ではないのですが、利用者の方がミールキットへの関心を持っていただけるよう意識してみました。
一つの意見として、何かの気づきに繋がれば幸いです。

個人的には、今回のチャレンジで、自分自身が情報整理など導線の見直しに、興味が強いことは発見でした。
また、自分の考えを表現するためのスキルが弱いということも実感しました。これは挑戦しないと分からなかったことで、今後の自分の課題も浮き彫りになり、とてもよいきっかけとなりました。

このような挑戦の機会をいただきありがとうございました!

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