メンヘラのひとりごと 319
家を飛び出した、そのままの勢いでこれを書いている。
テイルさんがいなくなって、わたしの心にぽっかりと丸い月のような穴があいて、殴ったら許すから戻ってきてくれと悲鳴をあげたら、こんな時に不謹慎だと、被害者のことも考えろと怒られて。
そうだよね、そうだけどさ。そういう事くらい許してくれよ。例えの問題だよ!!
そりゃ性犯罪なんかいいわけねぇだろ、そんなバカでもわかることくらいとっくにわかってる、だけど、だけど許してしまいたくなるのをわかってくれよ。
思ってもないこと言いそうだからさぁ、何かの間違いであなたを止めることができるなら、そうするから。
もう死のうかな。ずっと死にたかったし。
首を切ってもダメだった、消毒液は即吐いた、ODも、自傷もダメだった、首を吊るのさえだめだった。なら何ならわたしは死ねるのかな。
今、うちの近所の川は台風の影響で水量が増え、河川敷の一部が水に呑まれているほどだ。
ここから落ちて死ねば、楽になれるだろうか。
橋にさして人はいない。ふざけた大学生くらいだろうか。きっとすれ違うだろう。
結局、橋を通りすぎて、橋のすぐ向こうにあるコンビニに来た。タバコでも買おうと思って、店に入った。タバコとアイスを買った。
パイン味のアイス。死にたくてもアイスはうまい。意外と不審者に狙われるかと思ったけど、田舎すぎてもはや誰も来ない。
狙われる価値もない、と言った方が正しいのかもしれない。
死にたい。もし死んだら、これがさいごのひとりごとになるんだろうか。
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