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長野県小川村「林りん館」リニューアル前の視察を行ってきました。

「吉田雄人ゼミ」の卒業生が運営に携わる、この4月にリニューアルオープンの予定の長野県小川村「林りん館」に行ってきました。村長や元副村長との意見交換もでき、とっても有意義な1泊2日でした!

ゼミでは最年長となる秋元さん(通称「ビンさん」)は、東京でIT企業を創業し社員20名を超す会社に成長させるも、ふるさと小川村のことを忘れられずに、会社を事業承継させて自身はUターン。経営難に陥っていた宿泊体験施設「林りん館」を仲間と一緒に再生させるべく、今は生活の基盤を移しています。
ビンさんのゼミでの課題発表は、つねに小川村のこと。特に先日の最終発表では「小川村で、3つの『増やす』を実現する」といって「雇用、観光客、定住者」を増やすべく取り組む「林りん館」の戦略を語ってくれました。

そうすると、他のゼミ生の活躍を応援するのが吉田雄人ゼミコミュニティの良さ、ということで、2期生の新谷さん(通称「ムーディー」)たちと一緒に、応援に行ってきました。

こまごまとした準備作業のお手伝い(駐車場の掃除・ゴミの整理・照明器具の取り付けなどなど)で体を動かしたあとは、戦略ミーティング。いろんなアイディアが出るわ出るわでなかなか収束しませんでしたが、ビンさんが「大人の遊びの拠点にしたい」という言葉から、方向性が定まっていきました。施設名の改称から体験メニューの検討まで、何がしかのプラスが出せたのではないかと思います。

夕方に、小川村の染野村長さんがミーティングに参戦していただき、小川村の良さなどを含めてレクチャーしてくださいました。昭和25年の9450人をピークに、今では2500人を下回ってしまった人口の話や高い高齢化率、それでも合併を選ばなかった村が果たす使命と、村役場を58人で運営する大変さ、などを滔々とお話いただきました。

2日目の朝は、なんと雪。
暖炉で部屋を温めながら、小川村への移住者の2名からお話をお伺いしました。お一人は有機栽培にこだわった「麦ダンス農園」というJAS認証を取得した農園を運営する大沢さんと、もうお一人は、旅行代理店に勤務して、全国の中から一番住みたい街を自分で選んで移住した坂口さん。
お二人とも、それぞれのお仕事に関する課題意識は持ちつつも、「それほど不便ではない」「十分やっていける」「何より自然が素晴らしい」と口々におっしゃっていました。ただ、「通わせる高校がない」「医療は不安」など、目の前の課題となっていないことについては、ぼんやりとした不安はお餅のようでした。
お二人とご一緒した朝食では、近くで養鶏場を営む人が「卵」を持ってきてくださり、それがなんと「双子」の卵で、一同びっくり(笑)。

今回の視察で感じたのは、やはり地方創生にはキーパーソンが必要だということと、そのキーパーソンに求められる能力として「繋げる力」があるかどうか、だということです。ビンさんは、還暦を過ぎていますが、年齢に関係なく人と付き合い、つなげていくことができる人なので、そういう意味でも現場を見させてもらえた貴重な経験となりました。

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