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川根本町GRスタディーツアーその2

さて、1日目にお会いした方は、そのプロジェクトKの仕掛け人でもある、NPO法人かわね来風(かわねらいふ:http://www2.wbs.ne.jp/~k-life/)の浜谷事務局長でした。「川根のためならなんでもやる」というまっしぐらな方で、この10年間での取り組みには圧倒されました。一般の企業であれば、「本業」があり、それと相乗効果のあるものであれば派生した業務として事業を推進することなどはあるかもしれませんが、浜谷さんはとにかく川根のためになれば、なんでもやってしまうので、一つ一つの事業の関係性は、パッと見るだけではわかりません。例えば、キャンプ場の運営や、一人暮らし高齢者へのお弁当宅配、農産物を生産現場から大型直売所への配送など、まったくつながりは見えません。けれども「川根のため」という想い一つで進めているので、決してブレることがないこともわかりました。他にも、地域支援コーディネーターと呼ばれるご高齢の方の居場所づくりや送迎事業、子どもから大人まで参加できる生涯スポーツの教室運営、放課後の児童のための学童クラブ、農園事業や直売施設運営、移住定住支援事業、農家民泊支援事業、、、、もうすでに小さな市役所です。一つ一つ丁寧に、どのような困りごとをかかえる人の役に立つ事業なのか、説明をしていただきました。

1日目のお宿は、その浜谷さんにご紹介いただいた「茶風花」さん。東京の府中で飲食店を営んでいた佐藤さんご夫妻が昨年移住を決めて、農業体験宿泊事業をスタート。一緒に作った料理の中には、3年もののヤマメの干物の炉端焼きや鹿肉の刺身、柚子を効かせたすいとんやヤマメの卵の和え物など、地元のものをふんだんに使った食事をご用意いただきました。この夕食と、宿泊・朝食が込みで一人7500円は安すぎる!と全員が舌鼓を打ちながらのホクホク顔。佐藤さんご夫妻の移住にあたっての困りごと(例えば病院がないことや公共交通の値段が高いこと)などは、なるほどと思いながら、それでも果敢にチャレンジする姿に脱帽しました。

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