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日本財団「職親プロジェクト 東京連絡会議」

少年院や刑務所、児童養護施設などを出て家庭で暮らせない若者の自立支援を行うNPO法人なんとかなるの共同代表として、今日は事務局を務める会議に出席してきました。
 
このプロジェクトは、少年院・刑務所を出た人に仕事を提供する「親代わり」の役割を、社会で担っていくために5年前に立ち上げられました。特に、再犯をして刑務所に入る人の7割が無職という事実や、無職者が再犯を犯す割合は有職者の3倍に及ぶというデータがあるので、仕事を通じて親代わりになって面倒を見る、ということが主要テーマになっています。
 
今日も会議の中で「採用にあたってのマッチングの難しさ」「携帯電話の普及による昔の悪友とつながるリスク」「定着に向けた教育のあり方」などについて、企業の皆さんから積極的に発言をいただき、また15人以上の少年院・刑務所の運営に携わる方からの意見もいただきました。
私としては少年院刑務所の中にいる時から、外に出てからの一定期間まで、一気通貫での支援が必要だと考えています。実際は、そのような取り組みは始まってはいますが、緒についたばかりです。今日は多摩少年院で行われている「外部インターンシップ」の報告などもありまして、これから「少しずつでもいいから、動かしていこう」という機運が醸成されてきていると感じました。
 
ちなみに私がこの事業に携わるのは、GR(ガバメント・リレーションズ)を地で行く必要性を感じているからです。と、いうのも「本来であれば行政が全てやることを期待されていた」わけですが、「地域や民間と一緒に取り組むことで、より効果的な結果を生み出すことが必要とされ始めている」と感じているからです。ですので、再犯防止については、その取り組みを行政にのみ押し付けるのではなくて、民間に上手に橋渡しをしながら、前に進めていくべきですし、それはできると確信しています。

吉田雄人

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