就職活動とマッチングアプリ

就職活動を始めて一ヶ月くらいが経過しようとしている。早いところはもう選考が始まったりしているのだが、多くの企業はきちんとルールを守って3月1日からが本格的な就職活動の開始になる。都心の駅を歩いているとちらほらリクルートスーツっぽい、若干まだ着慣れていない服を着ている人を目にするようになった。自分は極力スーツ着たくないんですけど、やっぱ制服とか着てた経験あるとスーツ着ていれば実感が湧いたりするんですかね?
就職活動していて思ったことを少しずつまとめていきたいと思います。
まず気がついたことはとにかく「書く力」がもとめられるということである。ES(エントリーシート)などには自分の経験であったり、ざっくり言えば志望理由であったり、入ってからどんな仕事がしたいのかとか、企業によって微妙な差異はあれど往々にして文章を書く力が試されている感じがする。書くことを生業にしたい自分にとっては「望むところ」って感じなんですけど、ひたすら文書を書き続けているとやはり自問自答を避けては通れないんですよね。大した興味がないネームバリューだけの企業に文章を書いているときはやはりボロが出るし、真の意味で本音はやはり捻り出せない。そんな企業もきちんと見抜いているのか普通にお断りメールが届きます。届いたところでやっぱり自分はそこの企業あるいは業種に本当は行きたくなかったんじゃないか、とさらに自問自答が始まるわけですね。本格的な就職活動は始まっていないもののこれの繰り返しになっていくんじゃないかと思います。
さてこのスパイラル何かに似てると思いました。マッチングアプリです。修士論文を書き終えてからはマッチングアプリに現を抜かしている僕。つまり最近は就活してるかマッチングアプリあるいはマッチングアプリで出会った人と会う以外のことをしていない、26歳です。それによって最近更新をサボっていました。
マッチングアプリについてだけでも5000文字はかける気がするんですけど、それはまた別の機会にするとして。マッチングアプリは自分の写真を設定するところと、プロフィールを記入する画面があります。膨大な人数から自分とマッチングする相手を見つけるわけですから、マッチング率を上げるには自分の写真を見た人が、心に留めてくれるような写真であったり、文章を書く必要があります。当然のことながらマッチングアプリで最も重要なのは写真だと思います。自分が選ぶ時でもまず写真を見て自分の好みかどうかを選んでからプロフィールを読みます。ただ僕みたいな実直な人間はちゃんとプロフィールまで読んでから「いいね」を押すかどうか決めます。逆に言うとどんなに可愛くてもプロフィールに何も書いてなかったら、どんな人なのか伝わってこないので、「いいね」を押さないし多少好みでなかったとしてもプロフィールに面白いことが書いてあったら「いいね」を押すときもあります。綺麗な写真なんてのは別に珍しくないし、スワイプし続けると不思議と目が慣れてきて、写真だけで判断はしなくなっていきます実際。顔がいいことは市場価値を上げるのは間違いないですが、プロフィールの文章でもある程度は市場価値もといマッチング率を上げることに寄与できます。いろいろな文章を試してきましたが、少しでも面白いと思われることを書くと多少はマッチング率が上がることは確認できました。さらにマッチングして実際に会った人にもプロフィールに書いてあったことから興味を持ってもらえたことは聞くことができました。
だいぶマッチングアプリの話をしましたが、これって就職活動も同じじゃない?っていう話です。莫大な数の履歴書なりエントリーシートを企業の人は見ることになると思いますが、企業の人が「この人会ってみたい」もとい「この人と働いてみたい」ってなるように仕向けるには、どれだけ興味を惹けるような文章を書けるかどうか、ということです。「この人面白い、会ってみたい」ってなるのと同じ、結局相手にしているのは人間ですからね。もちろん異性だけを対象にするマッチングアプリと、多くの場合は年上の人を対象にした就職活動で書くことは異なりますが、会ってみたいと思えるような文章を書く、というところでは本質的に繋がっていると思います。判断材料の学歴とか経験とか、顔(は関係ない?)は腐るほど見ているはずですから、文章のもつ、言葉のもつその人間性の表出に委ねられるんではないでしょうか。膨大な志願者と差別化できるのは実は「文章力」なんじゃない?っていう。そんなこんなでマッチングアプリのプロフィールを練習台にして、どのような文章が心にひっかっかるのか、そのフックを練習しています。魅力的な文章を「書く」練習になるんじゃないかっていうことでいっても本質的には繋がっている気がしました。
結論、マッチングアプリで出会える人間は就活うまくいく。はず。

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