半ミングアウト

私はSNSというものを通じて、自転車を競技として始めてからドカッと知り合いになる人が増えた。その中にはまだ直接お会いできていない人も多い中、ただ個人的に尊敬していたり、信頼関係を結びたいと思っている人も多数多く、また私自身がTwitterなどで自分の事を呟くため(そもそもそんなことしなかったら得かったやんwww。性格的にむり?わらわら。)、半ツッパな状態で私の事を知る人も多く、心配だけでなく、私自身も何か気持ち悪さがあったりするから状況をまた備忘録のごとく記載したいと思う。

今回は、いつもとちょっと違うのは、最後まで読む気力がない人は、ここでページをマジで閉じて欲しい。今回もちょっと長いし。

私は今、「自転車に乗る」正しくは「運動する」ということなのであろうが、今自転車以外に運動をしていないから「自転車に乗る」と定義しよう。

それが、できない。ストラバを開くのも嫌になっているから、ログは隠したままだが、zwift コンパニオンで私のアクティビティを見てみると、いかに乗れないかが分かると思う。具体的に言うと、1時間以上どんな強度であれ漕げない。心拍の異常なまでの高さと物凄い疲労感でいつも最後の10分は時計との格闘だ。因みに大げさではない。まるでゴルビーの後半の様な状況で、恐らく全身で漕いでいるのだろう、全くパワーは出ていないのに関節まで今は痛くなってきている。

当初はコロナの影響かとも思った。厳密に言うとコロナにかかったかも知れない事の影響かと思った。それは、先月の21日に体調不良を起こし、2度程病院に掛かっているが、熱が出ることがなかったため検査はせずやり過ごした。そしてのちに回復しても倦怠感が残って生活がままならないことを考えるとコロナにかかった可能性も高いと思われる。現に2名ほどの医師やスポーツ関係者に症状を伝えたところ、かなり可能性は高いねとのことで、仮にPCRをしたら多分でるよ!でも、その時点で2週間以上経っていたから抗原検査では陰性だよ、多分。と言われ、PCRこそ面倒なことになるのは嫌だったからしなかったが、案の定抗原検査では陰性だった。(なお、他人に移す移さないの倫理観であったり、コロナのワクチンに対する価値観だったりという話は、本題からかなりそれるので、ここでは言及しないでおく。)

私は昨シーズン終えてから、トレーニング日誌をつけ始めたので正確な日付も分かるのであるが、ざっと言うとこんな感じの経過
・1週間〜4,5日前
 →起きてるのも倦怠感。仕事すらままならない。
・3,4日前
 →日常生活は何とか。しかし、1時間でも運動(子供と遊ぶ含む)しようなら
  その後気持ち悪さMAX。
なお、この辺まではコロナの後遺症かなとリアルに思っていたし、ちょくちょくそれらしき事を呟いたり、近しい人には状況を伝えていた。
・2,3日前
 →運動前の初動負荷は高く、でも週間になっているから行うも、運動中気   
  持ち悪ければ、爽快感など一切なし。但し、終了後の気持ち悪さは少し
  和らいだ。
・一昨日、昨日、今日
 →自転車に乗ると言う前向きな気持ちは芽生える。ただし、1時間が精一杯
  。テンポ下限で走ろうが、L2で走ろうが兎に角呼吸と脚が乳酸溜まっ
  ていないのに苦しい。因みに私はThreshold心拍数の上限値が168、つま
  り310w前後で漕いでるとその領域に心拍がなっていくのに対して、250
  wで走ってものの数十分で163とかだった。

もうここまで来ると、もはや自転車のトレーニングなんていうレベルは既に頭の片隅に追いやられ、家族の時間に影響されないようになどの工夫なども意味あるものではなく、ただ毎朝日課でしかない自転車に乗るという事ができず、楽しさなんかも消えかかっている。実走レベルで(関東圏の一部の人にしか分からないかも知れないが)、都内の湾岸沿いに住む私が集合場所の拠点となるような矢野口までも走りに行けない状況だ。

ただ、一つだけ懸念点があった。今、これを書いている時点も状況整理だったり、現時点の忘備録的な意味も含まれているから完全な正解ではないかもしれないが(恐らく正解だと思われる。)、自分が明らかに体調悪くなってきた瞬間と、とある飲み始めた薬の時期がぴったり一致していることだ。日誌を書いているからこそ分かるが、まるで一致する。
昨日私は自転車乗りなら誰もが知っている方に連絡を取り、仕事や家庭で忙しい中、その方はこれまた多忙なことは安易に予想がつく著名な方にすぐに連絡をとって頂き、医師としての立場から専門的な見解を頂いた。その方には本当に感謝で頭が上がらない。そして、私の主治医に連絡をとって、許可の下、私は本日からその薬の接種を辞めている。
体から抜け始めるのは4~5日かかるらしい。。

で、何が半ミングアウトなのか。丁度良い機会であるし、隠すような事でもないと思うのでちょっと以下のことを記載しようと思ったわけだ。

私は、数年前重度のうつ病にかかっていた。正確には繰り返して、恐らくもとには戻らない域にまで来ているからかかっているという表現が正しいかも知れない。心療内科の主治医とはもう10年以上の付き合いだ。因みに私が自営で生活を送っているのは、はたから見れば自由に時間が効いて羨ましいと思うかもしれないが、何を隠そう企業では働けないからだ。チョイスがないだけだ。甘え?精神障害雇用?いやいや、そんな生易しいものではないし、そんなのとうの昔に経験済みだ。転職は何度しただろう。詳細は省くとしても、生きづらさを感じ始めたのは、丁度義務教育を終えたあたりからだ。死を意識することは幾度も…だし、本当の意味で私の状況を理解している人はこの世で妻しかいないと思っている。残念ながら心配を掛けさせたくないと思っている両親ですら、理解されていないと本当に感じる。一生飲み続けるだろう14種類の薬と今なお持ち合わせる睡眠障害、2~3週には1度主治医に診断を受けているわけだが、話を基に戻そう。

真帆が生まれた。そう富士ヒルの翌日2022年6月13日だ。上の孝樹が生まれたときもそうだったらしいが(幸せなことに忘れていた)、睡眠のリズムが崩れることにより体調不良をきたすことがしっかりと過去のカルテに記載されているのも医師は覚えていたらしい。そしてそれは現実のものとなる。生活に影響をきたし始め、表向きには自転車でのトレーニングの時間のやりくりという事をうたっていて確かにそれもあるが、ダイレクトに精神にきた。そんな中、13種類の薬の中にひとつの薬が追加された。

ラツーダ…。

詳しくは医療従事者ではないので知らないが、割と新しくて最近14日制限(これも良くは知らないw)が解けた薬らしい。11月の末に処方され、私のもつ睡眠障害には効果があったみたいで、そりゃ生活のQOLは上がった。
上がったというよりはごくごく一般の人に少し近づいたというレベルだ。しかし、にわかに信じがたいが同時に上記自転車でのパフォーマンスの低下が顕著にみられ始めた。日誌をみると薬が効き始めた時期とそれは寸分の狂いもなく一致する。

私が藁をもつかむ思いで昨日連絡を取った人とドクターは、もちろん存分に誤解が生じないような丁寧な文面で、主治医と私の意思を配慮した上で、その薬が体への作用の仕方と副作用の面を説明して下さった。

睡眠障害への影響と、私の精神もの支えと言っても過言ではない自転車のどちらをとるか。妻にも相談した上だったが、私の内心は決まっていた。

速くなくてもいい。ただただせめて楽しく乗りたい。運動がしたい。

なんでこんなことをカミングアウトしたのか。恐らく直に私を知る人でもこんな爆弾を抱えている人だと思った人なんて恐らくゼロだろう。そして私は言う必要もないから話さなかっただけでもある。そして本当の意味での理解を信頼する知人・友人に求めたら酷であろうし、また理解されない事により自分が傷つくことを知っていたからだ。

でも、今朝日が窓から差し込むこの部屋に居て、なんとなく丁度いい?とも思えたし、希望はあるし、もしかしたら同じような経験でまだ苦しんでいる人の少しでの励みになればなんておこがましくも思っている。

人の精神が壊れることは、案外簡単で(要は逃げ道を無くせば誰でも病む)、良いか悪いかは別として、人が自分の命の終え方を自ら下す人の気持ちは分かる。いや、正確には分かっている方だと思う。
逃げたいよ、終わらせたいよ、のがれたいよ…。でも、何がその後に、あなたの居なくなった世界に残るだろう?という事をコンマ1秒でも思ってくれないかな。あなたの居ない世界と、あなたがいる事で生まれる差…。ちっぽけに感じるかも知れないよね。でもそのちっぽけはあなたのメジャーで測ったものだったりするんだよ。

昨晩、YOSHIKIのプロフェッショナルを見た。すごい人だね。背負ってるよね。

僕は、今日も幸せものです。

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