世界は美辞麗句で溢れてる。
学生ブロガーさんがプロブロガーを目指す、的な記事を読んだ。
学生時代は(ダンス、スポーツ、部活、ボランティア活動)などに夢中だった。しかし挫折を経験。そこで諦めず続ける事で夢を叶える。
その経験を持った僕(私)だからきっと出来る。夢は叶う!
別に悪くはないと思う。
中には世界一を謳う人もいて、スゲェな!と思う。
でもよく考えたらその分野での世界一はプロブロガーとは何の関係も無いのでは?
それからその文章の組み立て方、いい加減見飽きた。3、4本は読んだはず。
どっかにテンプレがあるのかな。プロブロガー宣言的な。
要は神話だ。一度は挫折したものの、諦めず成功を収めた青年。輝かしく、PVは上がる一方!高潔で前向きな僕なら世界を変えられるのだから!
神殿に供え物をする信者のお陰で神様は生きていける。
プロブロガーは決して悪い夢じゃないと思う。社会に属せない人は沢山いる。色んな生き方があっていい。
ただ供え物で生きるんじゃなく自分の力をつけた方がいい。
信者が飽きて違う神様の所に行ったらどうなるかを考えておかないと。
いつまでもあなたは若く輝かしい訳じゃない。あなたが老害と呼ぶ大人になる日は必ず来る。
その時に生き残る術は必要だと思うよ。
でも私自身、『テンプレ』に流れてしまう文章の恐ろしさには怯えている。
岡崎体育さんの『music video』という歌のMVを見たことがあるだろうか?
パターン化されたMVのあるあるネタを歌詞にして、パターン化された映像の中で歌うという皮肉めいた歌。
文章も時折同じように感じる。
はいカット。ここでバーン。情緒的に。
キャッチーなフレーズ入れよう。
下手に書き慣れた脳内では、プロデューサーが文章をサクサクと仕切っていく。
本当は結論の出ない話も、矛盾を孕んだ話もある。
それでも分かりやすさ、起承転結の名の下に、言葉は軽く量り売りされていく。
人が脳内で考えていることはもっと混沌としていて、秩序なんかなくて、分かりやすくもないから誰にも読んで貰えない。
だから仕方がない。
仕方がないと言い訳しながらも時折は落ち込む。
不朽の名作がいつまでも不朽なのは何年もかけて丁寧に育てた言葉を書き綴ったからじゃないのかな。
時間に追われ、早く書くことばかりを目標にしていたけれど、私はプロブロガーじゃないことを忘れていた。
時折はもっと丁寧に書きたいと思う。
短時間でサッと仕込んだ記事じゃなく、ずっと脳内に抱え込んだ大切な言葉を綴ってみたい。
誰が間違っていると言っても、自分だけは信じている言葉を。
多分その記事はPVが伸びなくてもブコメがつかなくてもそれで良いんだよ。
自分にとって価値がある言葉をネットの片隅に置いておけたらそれだけで。
プロブロガーだろうが、サロン出身だろうが自分の言葉で書いている人は好きです。
出来たら素直すぎず、テンプレなんてクソ食らえだ!って書いてる人の方が面白いけどね。
ただし儲からないんだろうなぁ、その道は…。
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