見出し画像

会社を設立して1期目を終えた感想とこれからについて

藤田 勇人（Yuto Fujita）

株式会社SHINKというデザインの会社を2022年の5月に設立し、無事1期目が終了しました。
この1年は大変ありがたいことに割とバタバタしており、気付いたら2期目に突入していました。
このまま1期目の記憶が薄れていきそうなのと、Goodpatch土屋さんのブログに励まされることがあるので、私も切りの良いこのタイミングで1年を振り返ってみようと思います。（細々とやってきたので特に面白みはないかもしれませんが、ご了承ください）

未経験からデザイン会社を設立するまでの話

そもそも、なぜ会社を設立したのかについて話していなかったので、20歳から26歳現在の私の6年間について軽く触れていきたいと思います。

私は元々美容師として働いていました。美容学生の頃から趣味でブログを書いており、美容師として働き始めてからもブログの運営を続けていました。読者が増えるにつれて、ブログのデザインをカスタマイズしたいという思いが出始めます。
しばらく独学でデザインの勉強を行いながらカスタマイズしていたのですが、やはり独学では限界があると感じ、昔からデザインが好みで気になっていたマニックユースさんにブログのリニューアルを依頼しました。（今思えば良く受けてくださったなと大変感謝しております）
そこで実際にWeb制作の一通りのフローを経験し、最終的に上がってきたデザインを見たときは感動したことを覚えています。
そこから、私もこんなデザイナーとして働きたいと考えるようになりました。
当時20歳だった私は、動くなら若さで勝負できる今しかないと思い、勢いで何社か制作会社に応募してみました。
当時のポートフォリオは今見るとボロボロですが、ブログやTwitterの発信を長いこと行っていたこともあってか、運良く2社から内定を頂きました。最終的に、都内のデザインエージェンシーである株式会社PLUS-Dに入社をしました。

（PLUS-D代表の白井さん、当時デザイナーチームのリーダーであり、私の選考を推してくださったたけうちさん（通称たかみさん）、転職相談に乗って頂いたろくぜうどんさん、何から何までお世話になったdripの堀口さん、平岡さんには大変感謝しています。）

入社後は、丸4年間デザイナーとして様々な案件を経験させてもらいました。
在籍時の後半2年ほどは、大規模案件のメインデザイナーとして携わっていました。
案件がある程度一段落してきたタイミングで、もっとサービスの上流からデザインに携わりたいと考えるようなります。そこで、まずは話を聞いてみようと気になっていた事業会社の選考に応募し、無事内定を頂きました。

しかし、デザイナーになった当初から、周りの友人が独立や起業をして楽しそうに仕事をしているのを間近で見ていた影響もあり、いつかは私も独立したいという気持ちもどこかにありました。

ただ、デザイナー歴的にも独立する前にもう1,2社ほど経験を積んでからの方が良いだろうとも考えていました。このまま事業会社に転職するか、今このタイミングで独立するかは最後まで悩みました。
結局、自分の実現したいことに対して最短距離で目指せるのと、大きく動くなら20代の今しかないと考え、半ば勢いで昨年の5月に会社を設立し、現在に至ります。

1期目の振り返り

そんな感じで前置きが長くなりましたが、ようやくこの1年間の振り返りです。
決算としては、1期目は無事黒字で終えることができました。
ただ、実際にやってみて見えてきた課題もいくつかあります。

Q1（2022年5月〜2022年7月）

実は5月に設立はしたものの、まだ前職の社員として引き続き働いていました。土日や空き時間を使って、会社設立処理周りや、コーポレートサイト制作、資料作成、融資申請等で割とバタバタしていた記憶があります。

Q2（2022年8月〜2022年10月）

前職を正式に退職し、この時期から本格的に会社として動き始めます。とはいえ、独立してしばらくは前職のお仕事を引き続きメインで担当させてもらいつつ、友人や紹介頂いたお仕事をひたすらに取り組んでいました。案件によっては一人で抱えきれないものもあったので、後輩に手伝ってもらいながらなんとか進めていきます。

Q3（2022年11月〜2023年1月）

引き続き前職から頂いたお仕事に取り組みつつ、他にも友人等からご相談頂いた案件の制作を進めていきます。
半年ほどやってみて、一人でも十分生きてはいけるのですが、単純に面白くないのと、このままダラダラとやっていては会社を作った意味がないので、将来的に仲間を増やす為にもオフィスを借りようと決断し、この時期から物件を探し始めます。

Q4（2023年2月〜2023年4月）

この頃は一番動きの激しい時期でした。

まず、進めていた案件の納品ラッシュで、この時期に一気に4つほど公開しました。

リニューアルを担当した1つである「CMYK Corp.」のコーポレートサイトが、国際的なWebデザインアワード「Awwwards」や「CSS Design Awards」で各賞を受賞頂けたり、

2022年末に行われた「STUDIO DESIGN AWARD 2022」では弊社コーポレートサイトが受賞頂けたりと嬉しい出来事も重なりました。

また、2022年の冬頃から探し始めていたオフィスについても、drip堀口さんの紹介で、デザイン事務所TENTさんのオフィスを譲って頂くことに。
目黒川沿いのとても素敵なオフィスです。2023年の3月に契約を終え、無事2023年の5月からオフィスを借り始めました。

2期目とこれからについて

そして現在2期目に突入している訳ですが、2期目の大きな目標としては2つあります。

仲間を増やす

これまで基本的に一人でやってきましたが、やはり一人では限界を感じるのと、人と一緒に仕事がしたいので、自分にはまだ早いような気もしますが、今期から採用を開始することに決めました。
ありがたいことに募集開始前からすでに何名かの方からご連絡頂けていたのですが、今回正式に募集を始めようと思います。

まだまだ小さな会社のため至らない点もあるかと思いますが、少しでも弊社に興味を持っていただける方、そして一緒に成長していける方からのご応募を楽しみにお待ちしています！

自社事業を開始する

これまでというか今も受託中心ではあるのですが、会社を作った理由の1つに自社事業を始めたいという目標がありました（法人のほうが色々と動きやすい）。設立当初からクライアントワークの合間合間に少しずつ進めており、ようやく形が見え始めてきました。
現状は2023年の冬ローンチに向けて動いていますが、これをきちんと公開し、成長させていきたいと考えています。この辺はまだ企画・開発中なので、詳細は追ってどこかでご報告できたらと思います。

起業初期でなるべく失敗しない為に、①初期費用をかけない、②固定費を下げる、③在庫を持たない、などの原則があり、見事に逆行しようとしている訳です。
ただ、どこかでリスクを取ってでも動いていかないと、いつまで経っても現状と変わらないですし、1期目は黒字にこだわるあまり、会社の成長に対して最低限のお金しか使わなかったという反省点があるので、2期目はもう少し積極的に動いていこうと思います。

——

という訳で、振り返るとこんな1年でした。
これからがむしろ大変だと覚悟していますが、2期目終了時には会社がどうなっているのか少し楽しみでもあります。
悔いのないよう頑張りたいと思います。

改めていつも関わってくださるすべての方々、本当にありがとうございます。
今後もよろしくお願いします！

SHINKへのお仕事のご相談 & ご応募お待ちしています！

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？