中野豪さん

中野豪さんのこと

 私のプロフィール画像のイラストは故中野豪さんが描いたものです。といっても、私がモデルではなく(後述するように、私がモデルになったイラストもあります)、「似ている」と言う人がいるので、使わせてもらっています。

 中野さんは、1955年5月18日に大阪で生まれ、2006年5月11日に東京で亡くなりました。まだ50歳で、ガンでした。

 1年余後、有志により、『中野豪イラスト傑作集』(非売品)が発行されました。そこに、私は、「中野豪さんと仕事してきた15年間」という追悼文を書いています。今回、一部加筆して公開します。

中野豪さんと仕事してきた15年間

 1987年、大学時代に『交番のウラは闇』(松本均著、第三書館刊)で中野豪さんのイラストを見たとき、大変な衝撃を受けた。筆致が独特であるうえ、本文が意味する内容を一目で的確に伝えていたからだ。

 その後、第三書館で警察本が出版されるたび、私は中野さんのイラストを見たさに買い続けた。現在、手元に13冊ある。

 1989年から私は自動車雑誌『ニューモデルマガジンX』(ムックハウス)で「フィールドワーク 交通取り締まりを撃つ!」という連載を始めた。

「第9弾」掲載号から中野さんのイラストも登場している。私が編集長らに頼み込み、イラストを添える予算をつけてもらったのだ。

「第24弾」で連載が終了するまで、中野さんは毎号1~3枚のイラストを描いてくれた。

 以降、私は一般誌や単行本で警察に関する記事を書き続けている。その少なくないものに、中野さんのイラストが添えられている。

 2005年、『交通取り締まりのタブー!』(宝島社)で中野さんと仕事をしたのが最後となった。

 この文を書くにあたり、『交番のウラは闇』から『交通取り締まりのタブー!』まで、中野さんのイラストを1つ1つながめてみた。たぐいまれなる風刺センスに改めて驚嘆せざるをえない。いくつか私自身がデフォルメされたものもあり、中野さんの茶目っ気が思い出された。

 不世出のイラストレーターの早すぎる死は、ユーモアが許されない時代の予兆かとさえ思う。

中野豪さん


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1967年2月9日、東京生まれ。 大学在学中、自動車雑誌『ニューモデルマガジンX』でジャーナリストとしてデビュー。 警察官、検察官、裁判官、自衛官などの不正を追及し続けている。 2014年、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」から「100人の報道のヒーロー」として表彰された。
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