選手は今、世の中に対して何をすべきか?
選手は今、相当な不安やストレスを感じているかと思います。
それは、住んでいる環境や社会的な立場、競技特性など、個人が置かれてる状況によって、その種類や大きさも異なってくるのではないかと思っています。
目標となる競技会が見えない中で、周囲の動きやライバルたちの様子がわからないのも大きな不安材料の一つでしょう。
アンテナを張ってる選手ほど悩むはずです。
そうこうしている間にスポンサーも減っちゃうし…。
気が気じゃないですよね。
そんな中、自分たちが今出来ることを模索し始めている選手も多いことでしょう。
最近は僕のところにも選手から次のような相談が来るようになりました。
「自分は社会に対して何が出来るだろう?」
「何を発信したら良いのかわからない。」
「何かやらなきゃ!」
「SNSを使って何か出来ることはないか?」など
しかし、自分に「出来ること」の中から探してみても、なかなか見つけにくいものですよね。
最近は、選手が自らのSNSを使ってトレーニング方法をシェアしたり、自宅での過ごし方を紹介したりしています。
どれもファンにとっても見応えがあって楽しいし、なかには次世代の選手にとってナレッジ性が高い具体的なアドバイスや、休校中の子供との過ごし方など親世代にとっても非常に価値ある投稿もありました。
そんな中で、自分に「出来ること」から探してしまうと、難易度はグンと上がってしまいます。
後になる程「ネタがない」と感じてしまうからです。
そんな時は、
スポーツとは何か?
自分は何の為に競技をやっているのか?
その本質を深く考えることで、自分なりのアクションが必ず見つかるはずです。
「自分に出来ること」よりも「自分がやるべきこと」を。
「自分に出来ること」よりも「自分がやるべきこと」をやる方が価値があります。それはつまり「自分がやりたいこと」に尽きます。
そのヒントは、今までの競技人生で「やってきたこと」の中にあります。そこに「誰のために?」のエッセンスを加えるだけで、アクションは見えてきます。
SNSは自身の取り組みを発信する最適な手段の一つですが、それだけが全てではありません。何も周囲と同じことをやる必要はありません。
発信しないと言う選択もあります。
大切なことは、どんな状況下でも自分なりに大事にしていること、信じることを自分なりのスタイルで取り組む事です。自身の取り組みを世界に発信することで誰かの助けになるなら、どんどん伝えるべきだし、表現すべきだと思います。
競技場の外でも、あらゆる方法で自分を表現することが可能です。
今やSNSやブログ、ホームページ、YouTubeなどを使って自身の取り組みや意見を発信することは如何わしいことでも何でもありません。
僕が競技者だった時代は、ブログを投稿すること自体、厳しい目で見られました。チャリティイベントに参加したり、クラウドファンディングで資金を集めたり、副業したりすると変わり者だと思われました。
YouTubeやFacebook、Twitterなど到底理解され難いものでした。
ルールに則っていても注意を受けたり、口を聞いてもらえないことすらありました。当時の「常識」が邪魔をしてきました。
でも今は違います。
ルールを破らなければ自由な言動が許され称賛される時代ですので、視野を広げ、柔軟な発想で、自由に表現すべきです。
いつの時代も、自身を表現し自己実現を成し遂げる選手が輝いていて、世の中に影響を及ぼしてくれているのも事実です。
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