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Future Sound Systems Portlandをハンダづけした

PortlandはイギリスのモジュラーシンセメーカーFuture Sound Systemsが出しているドラムシンセ。Thonkで買える。

ハンダづけがほぼ終わったのはけっこう前だけど、DIYキットにジャックが1つ入ってなくて、ほぼ完成のままずっと放置していた。

ところが先日、それを知った心優しい人がジャックをくれて、ついに完成と相成ったわけです。人の情けがしみる世の中ですね。

音はこんな感じ。

使ってみた感想としては、「とりあえずトリガーを突っ込めばなんか音が鳴るし適当にツマミをひねれば音が変わる」というシンプルな感じなので、初心者におすすめ的な雰囲気。ハンダづけの量は多いけど難しいところはなく、build documentも写真入りでめっちゃ丁寧だし。

反面、慣れてくると(まだそんなに慣れてないけど)、32個もジャックがあってもtoneとかresonanceとかそういうのはツマミでしかコントロールできないのが退屈になってくる。例えば、ディケイの長さはツマミで細かく変えられるようになってるけど、そこを電圧コントロールして「1ステップ目だけちょっと長く」みたいなことをしようと思うとPortland単体では完結せず、そういうことができるエンベロープジェネレーターでエンベロープをつくってVCAに流し込むことになる。あるいは「2ステップ目だけスネアをちょっと高音に」みたいなことは内蔵の音源ではできない。

まあトリガーが6つもあって、とりあえず6種類は音が鳴るのでそれだけでも特に飽きないという可能性はある。トリガーが6つ用意できるなら。クロックディバイダとかがあるといいのかもしれない(持ってない)。

あと、回路図(Thonkの商品ページに載ってる)を見てると、回路の途中にoutとかinとかがあるので、これを外部でモジュレートして戻して、みたいなことをすると面白いことができるのかも?と思ったりするけど今のところピンときていない。

少なくとも2ch VCA + 4ch mixerがついてるという便利さは揺るがない。内蔵の音が気に入らなければ回路図を見ながら適当なところに外部の音源を差し込めばいい。個人的には、キック(BD)の音に破壊力が足りないので少なくともそこは別の音が必要だと感じる。あとはスネアとハットにどこまで満足できるかが、46HP分の元が取れるかどうかの瀬戸際...

いろいろ不満はありつつも、「ドラムシンセってこういう感じ」というのが知れてまあ買ってよかったなというのが感想です。最終的に売ってしまうかもしれないけど。

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