最近聴いた曲(2020年1月)

いろいろ聴いたのでメモっておこうと思って。最後の方もはや曲じゃないけど。

芸能山城組 - Kaneda

年始に地元の映画館で『AKIRA』がやっていて、観たことなかったので観た。サントラが、もっとサイバーパンク系だと思ってたらガムランとか不思議な音で意表を突かれた。

「サウンドモジュール方式」でつくった、というこのインタビューも興味深かった。制約が音楽を面白くしてるんだなという。

Robert Henke - CBM 8032 live at CTM 2020

ドイツはベルリン、元Ableton Liveの開発者という経歴のバリバリなエンジニア系アーティスト。CBM 8032という40年前のコンピューターを使って演奏しようというプロジェクト。

ソフトウェアを作ってた人がハードウェアに行くのは意外な感じがするけど、このプロジェクトの説明を読んで、なんか納得してしまった。

The realisation of the 8032 AV project included many steps, it forced me to learn 6502 machine language, to understand the circuit board design of the 8032, to put myself inside the heads of the people who invented that machine. It required building new hardware around it. And it required thinking about the generation of sound and graphics in terms far more abstract than with any contemporary tool.
(https://roberthenke.com/concerts/cbm8032av.html)

この古いコンピューターを動かすために、マシン語を新しく習得し、回路を理解し、さらには必要な周辺機器を新しく開発した、という。こことAbleton Liveに通底しているのは、「テクノロジーを力でねじ伏せたい」みたいな衝動、戦闘種族的なエンジニア魂だ。というのが個人的な見解で、これについてはいろいろ語りたいことがあるけど、それはまた今度。とりあえずこういうの好き。

Rian Treanor - ATAXIA_A1

ダンスミュージックっぽい実験音楽とか、実験音楽っぽいダンスミュージックが聴きたいな、と思ってインフルで床に臥せっている時に見つけたアルバム。ちょうどいい。

coa white - ichinisan dropout (feat. kosame, monyamonya, rinrin33)

「1、2、3 お願い消えろ」という出だしが好きでなんか聴いてしまう。

Four Tet - Baby

最近のFour Tetも好きだけど、個人的には『Rounds』の頃の音がツボすぎて、ああいう曲もまた作って欲しい...と思い続けて幾星霜。次のアルバムはまじで期待できるんじゃないか、という音。

角銅真実 - Lullaby

演奏は去年のAsian Meeting Festivalでちらっと観たことがあったけど、そういえば音源は聴いたことなかった、と思って最近出たアルバムを聴いてみたらよかった。

Verbos Electronics

Mark Verbos氏によるベルリンのモジュラーシンセメーカー。最近はここの製品紹介動画を仕事のBGMにしていて、なるほどこれが「Bucklaみ」というやつかー、と思いながら仕事をしたり仕事に手がつかなかったりする。

Meng Qi Winger Pinger

北京のモジュラーシンセ職人・ミュージシャン。Winger Pingerはそんな彼の待望の新作で、プロモ動画が時折流れてくる。未だに様々なプロトタイプが作られていて、ほんとうに発売されるのかすら謎だけど、なんかいい音なので「アッハイ待ちます」となってしまう。


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