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なんとなく

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#小説

夜勤明けからプロ野球へ【17】最終話

夜勤明けからプロ野球へ【17】最終話

前回のおはなし

厚はコンビニのバイトを春まで続けて、本当なら高三になるタイミングで智樹の母の倉庫で働く事となった。コンビニでは知り得なかった搬入する商品の流れを知る事が出来ることが出来、エンドユーザーまでの物流の流れを知る厚にとっては何よりも強みになった。

そして物流倉庫で働き始めて一年後、夜勤を経験するのであった。

こちらに戻るのか、続くのか?

最後まで読んで下さった方、本当にありがとう

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夜勤明けからプロ野球へ【16】

夜勤明けからプロ野球へ【16】

前回のおはなし

実はね、去年旦那が亡くなってしまって私一人では心細くて、智樹は智樹で物流には興味がないって取り合わないから、ちょうど良いタイミングであなたの話を聞いたから…」

厚は迷う事なく快諾した。物流っておもろいやん!ってのが第一印象だった。

夜勤明けからプロ野球へ【15】

前回のおはなし

智樹の母は

「ウチの倉庫の番をやってもらえないかな?」

厚は

「えっ?倉庫?」

「ウチもそこそこの物流を扱うようになって、人手が足りないのよ。コンビニも大変なのはわかるけど、コンビニがバイトならウチは正社員で雇うから…

夜勤明けからプロ野球へ【13】

前回のおはなし

その女性は厚に「明日の13時、私の事務所に来て欲しい」と名刺を渡してきた。「いや、ちょっと…」と返答すると、「いいから、来たらわかる」とだけ答えて店を後にした。厚は不安よりもワクワクがいっぱいの気分は自分でもわからなかった。

夜勤明けからプロ野球へ【12】

夜勤明けからプロ野球へ【12】

前回のおはなし

コンビニのバイトは視野の広さや空気を読む力は接客だけではなく、品入れや品出しにも活かされた。時給もそこそこいいし、このままコンビニで経験を積んでお金を貯めてオーナーになれば…と思った時に出会った車椅子の女性との出会いが、次の仕事のきっかけとなった。

夜勤明けからプロ野球へ【11】

夜勤明けからプロ野球へ【11】

前回のおはなし

厚は扇の要と言われるキャッチャーだけではなく、野手全員の位置が把握出来るセンターでの経験で周りを観て空気を読むチカラと、木登りで培った体幹の強さと視野の広さが、家族や仲間を思い遣ったりしてきた事であったり、退学後のバイトにも活かせるようになっていた。

夜勤明けからプロ野球へ【9】

前回のおはなし

厚は少年野球チームでは4番ピッチャーで、中学では外野手とキャッチャーで6番を打っていた。球技はそこそこ出来るのだが、何よりも得意だったのは木登りで、その影響もあって体幹が鍛えられた。身長は160cmで、体重は55kgだった。

夜勤明けからプロ野球へ【7】

夜勤明けからプロ野球へ【7】

前回のおはなし

母が退院後、退学の手続きを行った。母は自分で決めた事だからと特に厚に対して問い詰めたり責める事もなく、コンビニで働く事についても少しホッとしていた。もともと厚自身が、野球が好きなのを知っていたが、甲子園が夢ではないと知っていたからだった。