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2020年9月29日tatre開業日記 なぜお店を開こうと決めたかの話3

今日はどうやら洋菓子の日らしい。
さっき食べログからメール来た。↓

「本日9/29が「洋菓子の日」ってご存じでしたか?フランスでは大天使ミカエルが菓子職人の守護聖人とされており、9/29はミカエルの祝日であることから、それにちなんで日本では「洋菓子の日」になりました。」
上の写真のお方が大天使ミカエルさん。
お店出来たら飾ろうかな。
守ってもらいたいし。いやでも日本だし、招き猫の方が庶民的でいいのかな。
まぁこの事はもっと後で考えよ、そもそも考えなくていいか。


昨日の続きですが、
僕はそんな訳で働いてる人に優しいパティスリーを作りたいんです。既にこの優しいパティスリー作りを応援してくれる声もあり、嬉しい限りです。

これはもう自分でやらないと実現不可能なんです。
だいたいのオーナーさんは、働いている人に厳しい。厳しくするのがオーナーだと考えていらっしゃる方が多い。
それでなんか従業員に色々隠す。
厳しくして、なんか都合の悪い事は隠す。
ごめん。それじゃ誰も信頼しないし、誰もついていかないよ、シンプルに考えて。

だから僕のお店の理念は
従業員を大切にする事を込みで、

「嘘のないパティスリー」

です。
従業員にも嘘つかない。お客様にも嘘つかない。国にも、世界にも嘘つかない。

この信念を基に、お店作って行きます。

従業員の雇用の仕方も、商品も、ご近所付き合いもその信念に基づいて。
そしたら意外とシンプルに出来るんじゃないかな、意外と簡単なんじゃないか起業なんて。
ほらだって嘘つかないって決まってるから、出来る事限られて来るし、無駄にセコセコした小細工考え無くすむじゃない。

あーなんかそう考えたらワクワクしてきた。

そうか、僕は誰にも縛られずに思ったものが実現するのか…(奥さんの声:お金の縛りはありますよ!!)

えっ!?て事は誰にもお伺い立てなくていいって事だよね。

すごい、クリアーな気持ち
こんなに気持ちが清々しくなれるんだ。

もうあの社長にも、あのオーナーにも、あのお偉いさん達にも、まどろっこしいプレゼンとかしないでいいのかぁ…(回想)

僕「今日はお時間ありがとうございます、こ、この商品は、
こんなコンセプトで作りました…」

偉い人「……君さぁ、
これお客さん買うと思う?
もっとさ目にバチッと入ってくる様なさぁ、ばえばえなグッドはフィーリングが欲しいのよ、
わかるかなぁ、もっとモリモリっとして金額あげちゃえばいいじゃん。わかんないかぁ。
このモテ理論の本読んだ方がいいんじゃない、
どうせモテて来なかったんでしよ?ハハ」

僕「す、すいません、モテ期は0歳の時に1度ありまして、あっ…ちょっと待って下さい、この、商品のコンセプトは…」

偉い人「また来週バエっとするやつ作って来てよ、よろしく!」

僕「あぁ待って下さいぃ…」



ちくしょー!!結局バエバエか!バエっとって何だー!





落ち着こう…僕、
もう頑張んないでいいんだよ…落ち着こ…

逆に良く何年もヘコヘコへつらってこれたよな。どんだけ真面目なんだよ。
いや、でもそれが継続出来たからこそ、お店を出せる信用をもらえてる訳で、
何クソ精神で成長出来た部分もあるし、  一概にダメだって事じゃないのかな。


しかしこの解放感。
もうみんなに「ありがとう」って言いたい。
フランス人にはメルシーって言いたい。なんだこの気持ち。
あったかい布団のなかで永眠しちゃいそうな、  

そんで天使に連れてかれちゃいそうな、
何人か降りて来た…人じゃないのか、匹?
何天使か降りて来た…

ああ上の方でミカエルが呼んでる…


菓子職人の守護聖人ミカエルー

 






おい待て待て、おい、こら、まだ何も進んでないぞ、何も成し遂げてないぞ。
目を覚ませ、今でもトイレで泣いてるパティシエの卵が居るんだぞ!!
寝てるな立ち上がれ!


よし!


そんな訳で僕は
「嘘のないパティスリー」を作ります。
賛同していただける方はどしどし連絡下さい。まずいこんなノリじゃ連絡来ないかも。

実はまだその先に壮大な計画があって、
それはまた開業話しが落ち着いた頃お話しします。ではまた明日。

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