サイダーのように言葉が湧き上がる~大貫妙子・尾崎豊・米米CLUB~
気が付けば、中盤から後半に差し掛かっていました。
2024年の8月が。和暦で言えば令和6年、昭和で言えば99年の8月が。
猛烈な暑さの日本列島。そして、大陸。あるいは、諸島。この天体の表面温度は上昇しています。海水温も。
昨夏、アントニオ・グテーレス国連事務総長が発した、「もはや地球温暖化の時代は終わった。今や、地球沸騰化の時代に突入した」という言葉で有名になった『地球沸騰化(global boiling)』というフレイズが大袈裟ではない程に暑い!アツインデス!
ここ市川市の、というピンポイント情報は残念ながら私の手中にはないので、近いと言っても差し支えなかろう、「東京」における、年間の猛暑日(最高気温が35℃以上の日)の日数がどのように推移してきたか、これをですね、ちょっと確認してみたんですよ。私が。気象庁が公表しているデータをね。
2010年前後の6年間と、2020年前後の6年間、この2期間を比べてみても、猛暑日の日数がここ最近ぐっと増えていることがわかります。ね。暑いンです!熱いンですよ!
BTW(ところで)、3年前の夏(猛暑日が少なかった年!)、2021年の夏に公開された、日本のアニメーション映画に、『サイダーのように言葉が湧き上がる』という作品があります(冒頭の画像は、この作品のシーンからの引用です)。
eiga.comに掲載されている文章によると、イシグロキョウヘイ監督は、「非現実感がにじむシティ・ポップ調」のアニメーションをつくろうと試みたようですね。どういうことなのでしょうか。「シティ・ポップ」は音楽の一類型、カテゴリー(の・ようなもの)であり、サウンド面で特徴的なわけですが、アニメーション=ヴィジュアルを「シティ・ポップ調」に仕上げる、というのは――
恐らく、永井博氏や鈴木英人氏、あるいは、わたせせいぞう氏が描いてきたイラストを思わせる色使いをする、と言うようなことを指しているのだろうと思います。
どんなヴィジュアル表現なの?とお思いの方には、ぜひ、作品を鑑賞してほしいと思います。さもなくば、予告編映像を!
本作には実際のレコードが登場するのですが、私が2021年8月9日にTOHOシネマズ市川コルトンプラザで鑑賞した際に確認できたレコードは、次の3作品でした。
いずれも、大きなレコードのサイズで見たいデザインのジャケットです。見れば、CDジャケットやスマホ画面(Spotifyなど)で見る時とは違う感覚を得られることでしょう。そして、レコードを引き抜き、面の状態を確認したら、おもむろにレコード・プレーヤーに載せて、いざ、スピン。そして、リッスン。
それではお聴きください。映画の劇中歌、大貫妙子さんの「YAMAZAKURA」です。
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執筆日:2024年8月19日、20日
公開日:2024年8月20日