見出し画像

最近社名を変更しました。その理由と経緯。

今の事業を始めて4期目、実は最近社名を変更しました。

この3年ちょいでいろいろな事業者や友人に挨拶したり付き合いがある中で、名前を覚えてもらえないということが度々あったからです。
カタカナやアルファベットは一見かっこいいけど、なかなか読みにくいし意味がわかりにくい。

なので、わかりやすい名前にしようと。
カッコつけたカタカナ名称ではなく、誰が聞いてもこの人、この会社は何をしているのか理解してもらえる名前に変えようと思ったのです。

結果的に今の事務所名は、ググると僕の会社名しか存在していないし、誰が見ても建築や都市を設計する事務所なんだとわかる。

今回は旧社名「スタジオit建築設計」から現社名「伊藤建築都市設計事務所」に変更した経緯について記載します。

・旧社名の由来

旧社名のスタジオit建築設計の"it"の読み方は、イットです。
"it"はアイティーではないです。
なので、旧社名のフリガナは「スタジオ イット ケンチクセッケイ」でした。

このitの由来は3つあります。

まずitが英語でいろんなものの代名詞になるため、幅広いデザイン分野にチャレンジしていこうという意思表示になると思いました。

次にitはITの小文字であり、コンピュテーション技術を使いたい僕としてはITの意味を会社名に込めることができると考えました。

3つ目は、僕の姓が伊藤(=Ito)であるため、名前の一部を会社名に組み込みたかったからです。

幅広いデザインの代名詞 X IT技術 X 個人名

この意味の組み合わせを、スタジオ、建築設計という単語に挟むことで、クリエイティブな設計事務所という雰囲気を会社名に出そうと考えました。
また略してスタジオitと呼んでもらえれば、認知してもらいやすいだろうと予想していました。

・実際3年ぐらいやってみて

3年ぐらいやってみて、名刺を配る機会はたくさんありました。
業界仲間や業界外の友人とも会ってきました。

しかし誰にも社名を憶えてもらえませんでした。

確かにお付き合いのある業者はメールの冒頭で
「(株)スタジオit建築設計 伊藤様」と記載してくださったのですが、
電話ではどの人も社名をすっ飛ばして「もしもし、伊藤様ですか?」と話しかけてきました。

友人の建築家達からも「伊藤事務所は~~」と呼ばれる。

挙句には母からも「スタジオit(アイティー)では~」と3年近くたっても言われる始末。

僕自身の世間での認知量の問題なのかもしれないのですが、そもそも根本的に名前が覚えづらいし、呼びにくいのだと感じました。
カタカナやアルファベットの組み合わせは覚えづらいのかもしれない。

・新社名に変更

そこでわかりやすい名前に変更することにしました。
家族にもちょっと相談しました。

「スタジオ伊藤建築設計事務所」
「伊藤建築スタジオ」
「伊藤建築アトリエ」
「アトリエ伊藤建築事務所」
などが候補に挙がってきた。

だけどいろいろ考えるうち、シンプルなものが一番良いのではないかと思い始めました。
ベタな名前だけど、覚えてもらう、会話で気軽に呼んでもらうことが大切なのではと思ったのです。

例えば建築設計業界では、「○○事務所」と呼び合うのが通例になっています。
僕の名前なら「伊藤事務所」ですね。
全国には「伊藤事務所」は数多くあるけれど、とりあえずは呼びやすい。

伊藤建築設計事務所

これで行こうかと思いました。
でも待てよ、「建築設計」だとまだ仕事の範囲が狭そうだ。
もっと広い範囲でグローバルに活躍できるような名前がいい。
しかもググると伊藤建築設計事務所はすでに日本中でたくさんある。

だから「都市」を事務所名に入れることにしました。

伊藤建築都市設計事務所

ググってみたら、日本中でどこも採用していない。
僕の事務所だけの名前だ。
しかも仕事の幅が広そうで、都市も名称にあるから志も高そうだ。

大学の師匠の隈さんも、大先生の丹下さんも事務所名に都市を入れている。

このような経緯で今の事務所名に変更しました。
一級建築士事務所登録もできるようになったのでちょうどよいタイミングだと思っています。

・伊藤建築都市設計事務所として

事務所名変更、一級建築士事務所登録を経て4年目にしてやっとプロの建築家としてのスタート地点に立てたような気がしています。

今は住宅の設計とアルゴリズム開発がメイン業務ですし、
リノベーションや商業インテリアの仕事、CG制作の仕事も今年は手掛けてみたいと思ってはいるのだけれど、
そのうち公共施設や大きい都市スケールに関わるような仕事がしたいと思っています。
ひいてはコロナ禍が明けたら世界中で仕事を手掛けるようになりたい。

夢は大きく、志は高く。

この社名で頑張ってみます。
もしどんな小さなプロジェクトでも良いので、いつでもご相談いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?