Yuta Ito

㈱伊藤建築都市設計事務所 代表 / 一級建築士 / 博士(工学)/ プログラマー 東京…

Yuta Ito

㈱伊藤建築都市設計事務所 代表 / 一級建築士 / 博士(工学)/ プログラマー 東京大学建築学科卒 住宅を中心とした建築設計や大手建設会社との共同でアルゴリズム開発を東京・神楽坂にて行っています。 IG: yuta_ito_29

最近の記事

バンコク2022:都市の神話~都市観察記1

むせかえるような熱気と湿気。 夜のバンコク中心地、スクンビット通りを歩いていると突如香ってくる甘い匂い。立ちんぼの香水の匂いだ。 タイの首都は「性に奔放な聖域」という神話の上に成立している。 ・魔都と赤線地帯 今年の6月から7月にかけてこのメガシティを訪れた。 バンコクには昼と夜で2つの全く異なる顔がある。 昼は東南アジア随一の巨大ビジネス観光都市、夜は人間の強欲が剥き出しとなる魔都。 中心地であるナナ駅からアソーク駅の1キロほどの区間を歩いてみた。 ここは世界最大の売

    • 環境とつながる建築とは?

      環境住宅を設計し、今年初めに完成した。 最近建築系webメディアにも掲載された。 ここ3、4年ほど目指してきた高気密高断熱による都市型環境住宅の一つの結果、というか自分なりの完成形ができたと自負している。 この埼玉県の住宅ではクライアントの要望もあり、エネルギー消費の少ない高気密高断熱住宅の設計を志向した。 家全体を一室空間とする平断面計画、エアコン一台と全熱交換器を活用した全館空調システム、光環境シミュレーションによる日光の取り込み等が設計の根幹である。 結果的に周囲が住

      • 設計事務所の住宅設計の進め方

        このご時世により最近郊外に一戸建てを建てることを希望する人が増えているとよく聞きます。 だけど実際には誰に相談しても良いのかわからないとか、とりあえず住宅メーカーの展示場に行ってみるとか、そういう状況の方が大多数だと思われます。 そこで本記事ではこれからマイホームの建設を検討している方のために、実際に設計事務所がどのように住宅設計の仕事を進めるのかについて記載しようと思います。 この記事を参考にして設計事務所さんにご問い合わせ・ご相談されると良いと思いますよ! 全体の設計

        • 事業紹介:少し毛色の違う建築事務所です!

          今日は弊社・伊藤建築都市設計事務所の事業内容について紹介します! 皆様は建築事務所というとどういう事業のイメージをお持ちでしょうか?たぶんほとんどの方は、建築事務所は住宅などをクライアントから受注してデザインし、現場の監理をする事業であるとお考えだと思います。 弊社もそのイメージのままの設計・監理業務を請け負ってはいるのですが、コンピューター技術を活躍した建設会社や他の設計事務所のサポートも行っています。以下の2点が主な事業内容となります。 ・建築プロジェクトの設計・監

        バンコク2022:都市の神話~都市観察記1

          最近社名を変更しました。その理由と経緯。

          今の事業を始めて4期目、実は最近社名を変更しました。 この3年ちょいでいろいろな事業者や友人に挨拶したり付き合いがある中で、名前を覚えてもらえないということが度々あったからです。 カタカナやアルファベットは一見かっこいいけど、なかなか読みにくいし意味がわかりにくい。 なので、わかりやすい名前にしようと。 カッコつけたカタカナ名称ではなく、誰が聞いてもこの人、この会社は何をしているのか理解してもらえる名前に変えようと思ったのです。 結果的に今の事務所名は、ググると僕の会社

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          コロナ禍でリモートワークが進む中、あえて都心で住み働くことの意味を考えてみた

          僕は山手線のちょうど中央付近にあたる飯田橋・神楽坂エリアに住んでいる。 自宅兼事務所となっていて、平日はそこで寝て朝から夜まで働く。 都内で予定のない週末は千葉県の実家に帰るが、車を使うため普段の生活で電車に乗ることはあまりない。 コロナ禍で週末の夜に友人達と渋谷や新宿に飲みに行く機会も全くなくなった。 社会全体でリモートワークが進み、人によっては地方移住したり、会社ごと田舎に拠点を変えたりするケースもある。 正直僕も一年前の緊急事態宣言中には田舎に引っ越すことを考えた。

          コロナ禍でリモートワークが進む中、あえて都心で住み働くことの意味を考えてみた

          鉄・ガラス・コンクリートの20世紀から木・石・土等の自然素材への21世紀へ(建築設計事務所を運営している僕が設計において意識している3つのこと、その2:素材を活用すること)

          本記事では建築設計事務所を運営している僕が、建築プロジェクトを進めて行くうえで方針としていること、つまり設計の哲学について掲載したいと思います。本記事はその2。 僕の設計の方針としては、次の3つあります。 ①都市、環境に密着した設計 ②素材を活用すること ③最新コンピューター技術を活かした設計 本記事では②について説明していきます。 ②素材を活用すること建築設計を進めて行くうえで、僕が考えていることの一つとしてどうしたら自然素材を積極的に活用できるかを考えています。 木

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          建築を考える時には都市と環境についてまず考える。(建築設計事務所を運営している僕が設計において意識している3つのこと、その1:都市、環境に密着した設計)

          本記事では建築設計事務所を運営している僕が、建築プロジェクトを進めて行くうえで方針としていること、つまり設計の哲学について掲載したいと思います。本記事はその1。 僕の設計の方針としては、次の3つあります。 ①都市、環境に密着した設計 ②素材を活用すること ③最新コンピューター技術を活かした設計 本記事ではまず①について説明していきます。 ①都市、環境に密着した設計 建築プロジェクトを始める際に、僕はまずその建築と敷地が周囲の都市や環境とどのような関係性を持ちうるかを考

          建築を考える時には都市と環境についてまず考える。(建築設計事務所を運営している僕が設計において意識している3つのこと、その1:都市、環境に密着した設計)

          自己紹介

          初の投稿となりますので、自己紹介をしたいと思います。 僕は今、東京の神楽坂にて自身が起業した株式会社・伊藤建築都市設計事務所にてコンピューター技術を活かした建築設計や建築関連のアルゴリズム開発事業を行っています。 現事務所法人は2018年に立ち上げたもので、デザインコンサル業務という形で大手建設会社のために建築形態生成アルゴリズムなどを開発する業務を受け追ってきました。 2019年には資格要件を満たせたので建築設計事務所登録を行い、最近では住宅を中心に建築設計業務も行ってい

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