見出し画像

社会人10年目突入。これまでの振り返り

早いものでもう社会人10年目



この4月(2022年)で晴れて社会人10年目に突入します。

今思うと早かったような、遅かったような。

突然ですが、僕は社会人と学生の大きな違いは、決まった期間がないことだと思ってます。

1年生から始まって3年で卒業とか、5年で卒業とか、卒業の年になったら思い出作りするとかなんて無くなってて、1日の大半を仕事に費やしてあっという間に1年が過ぎて、気づいたら30歳になる年齢まで来てました。

だから僕は新卒で会社に入ったときに、5年区切りで頑張ろうって決めたんです。別に5年たったら辞めるとかじゃなくて、「何があっても5年は頑張る、その5年の中で自分の価値をアップデートしていけば良いや」って決めて、なんだかんだ今ひょんなことから自分で会社作ってました。人生ってワンダーランド。

1年目からを思い返してみる

20歳からの5年間では自分の仕事の基盤と、大阪のヤクザみたいな人達に徹底的に社会人としての基礎を叩き込まれました。それでも時にがむしゃらに、少しずつ先輩たちや周りの人が自分をほめてくれるようになるのがうれしくて、実力だけが欲しかった5年間。

でもそれ以上に25歳以降の5年間は濃厚でした。

仕事に真摯に向き合えば向き合うほど、欲と責任から逃れようとする大人たちが、僕の最初の5年間の方向性を乱しました。
何をしてご飯を食べているのかわからない人と出会うことが多くなって、
今まで自分が馬鹿みたいに残業とか休日返上して自分の時間を犠牲にしてまで稼いだ給料を余裕で超えていく人たちがいることを知って絶望。
いや絶望というよりも、それが今の社会なんだなってことにやっと気づくことが出来ました。もっと早く知りたかったなぁ。

僕は2年目の時(当時22歳)に、六本木の夜間現場、
夜中2時に現場が終わって、へとへとで眠い体のまままだ寝静まっていない街の道路脇で職人さんにお礼を言って帰ろうとしたときに、
六本木の街でお酒を飲んで楽しそうにしている大人たちを見て
「なんで自分はこんなことしてるんだろう」って思ってしまって、
それでもすぐにその時一緒にいた大工の職人さんが
「一仕事終えた高村君の方が輝いてるよ」
って言ってくれたことが今でも忘れられません。
ちっぽけな自分を見てくれる人が1人でもいてくれることのありがたさに気づいた瞬間でした。誰かの頑張りをちゃんと見てあげれる人になりたいと思えました。

この仕事について思うこと

最近Twitterにも書きましたが、内装関係の仕事は、日中の営業時間が終わった後に作業に入ることも良くあります。


夜間工事って体もしんどいし、家に帰っても寝れないし本当にしんどいです。自分は40歳、50歳になったときにできるか自信ありません。

別に内装に限った話じゃなくて、
道路舗装をしてくれる道路会社の人たち、職人、そして交通警備の方々
終電後に点検に入るJR職員と作業員の人たち、
その人たちがいるから人間の生活のサイクルが回るわけで

でもなぜかお金持ちの人からお金を預かってそのお金をより増やす仕事のような、人間のサイクルから外れた仕事の方が金払いが良かったりする。

冷静に考えからおかしな話ですよね。(呪術廻戦30話ナナミンのセリフより)



じゃあお前も今のそんな仕事辞めて、お金を増やす仕事に着けば良いじゃないかって思う人もいるでしょう。
別にその人たちをバカにしてるとか、蔑んでいるわけではありません。
賢くない僕にはそんな仕事できないと思ってますし、そもそもこの仕事が好きだから別に良いんです。しんどくても。

お金って知名度に支払われるものでしょ?

たまたま新卒で入った会社の運よく恵まれた環境で、
尊敬する先輩たちから教えてもらったモノづくりの楽しさと、
みんなの力を集めて作ってモノが、
誰かの感動体験として与えることができるこの仕事にやりがいを感じてる。
ただそれだけ

それでも世の中のお金の大半は、スキルとか能力に支払われるわけじゃなくて、「知名度」に支払われるものだから、
建設業のすべての仕事の単価が上がるのはとっても難しい。
一般人に見えない場所で働いてるんだから、せめて全部を見ている現場監督が評価をしてあげないと報われないじゃないですか。
それで現場監督から現場監督へ、会社から会社へその人の腕が評判へとつながって、結果仕事が来ることで懐が潤うような、そんな健全なサイクルを目指していきたいなぁ。

あとはそんな世界をどうやったら若い人たちが魅力に感じて、就職しに来てくれるか。
その辺をちゃんと考え出したのはまだほんと最近なので、どうやったら建設やモノづくりの仕事が若い人に受け入れてもらえるかを一緒に考えてくれる人たちがいてくれたらうれしいです。僕一人じゃこんな大きな問題解決できません。

40歳になったら

最後のまとめですが、
この10年で僕自身が学んだことは、一言じゃ表現できないですが、すべてはあの2年目で経験した六本木の夜中2時の大工さんのセリフが今とこれからの自分を形成してくれていると思っています。
40歳になるときはどんなことを考えているのか。
20歳の時に30歳になる自分が何を考えているかなんて分からなかったので、今そんなこと考えてもしょうがないので、せめて結婚しててほしいです。
切実に。頼みます。あと会社も上場しててほしい(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?