
キーボード操作のユーザビリティは今後もっと重要視されてほしくないですか?
日々業務に追われているみなさま、いかがお過ごしでしょう。時間に余裕、ほしいですよね。そうなるとやれ時短だ効率化だってなりますよね。ところで業務でコンピュータを使う場合、マウス操作よりキーボードで操作できたほうが圧倒的に早いことが多いじゃないですか。なのになぜWebサイトやWebアプリケーションのキーボード操作は蔑ろにされがちなのでしょうか。もっと重要視されてほしくないですか?…というのが今回のお話。
ぼくらはキーボード操作をする
きっかけは:masuP9:さんのこのツイート。
マウスホバー(マウスオーバー)とキーボード操作のタブフォーカスでは、そもそも目的やコンテクストが異なるので、同じスタイルやインタラクションにしないでほしいという意見。とても納得がいくし、そのとおりだとハッとさせれた。自分も成り行きでよく考えもせずに同じスタイルを実装したり、本来デザイナーとインタラクションについて対話しないといけないことを面倒がっていた部分なので、今後は気をつけたい。
ここでもうひとつ気づいたことがあって、それは僕らはキーボード操作をするということだ。Webアクセシビリティについて学んでいると、WCAG達成基準 2.1.1の解説で言及されているように、マウスが使えない状況の代替手段としてキーボード操作を思い浮かべてしまう。あくまで代替手段であり、補助装置であり、メインで使うことはない、いう印象をもってしまっていた。
しかしマウスが使える状態であっても、身体障害がなくても、キーボード操作はする。当たり前のようにする。すくなくとも:masuP9:さんはしていたわけだし、僕もする。ショートカットキーはもちろん、タブキーでのフォーカス移動やエスケープキーでのキャンセル、エンターキーによる決定。マウスと併用して使うが、マウスより素早く的確に操作できる部分があればキーボードで操作する。
マウスと同等の入力装置
特にWebアプリケーションではキーボード操作は重要だと思っている。業務アプリのように毎日使うものだったり、ユーザーが利用する時間が多ければ多いほどインターフェイスに対して時間短縮や効率化が求められる。その時間短縮の手段としてキーボードが選択肢としてあるので、操作デバイス・入力装置としてマウスと対等に扱われるべきなのではと考える。
だから、マウスによるユーザビリティも大事だしキーボードでのユーザビリティも大事。もちろんキーボードだけを重要視してマウスを蔑ろにするというのもいけない。マウスでのユーザビリティのためにデザインをこだわるのであれば、同様にキーボード操作でのデザインもこだわるべきだ。ただ、今はまだ、キーボード操作のユーザビリティはマウス操作のそれに劣るしまったく考慮されていないケースも散見される。
時間短縮を試みるほど使いこなすかどうかや、ユーザー像・ペルソナのリテラシー設定にもよるかもしれない。(あとはタッチスクリーンのモバイルがメインプラットフォームだとか、VUIやまったく新しいUIに期待しているかもしれない。)
でも僕は自分がよくキーボード操作することに気づいてしまったので、もうちょっとキーボード操作のユーザビリティが重要視されてもいいんじゃないかなと思うわけです。
みなさんもキーボード操作のユーザビリティは今後もっと重要視されてほしくないですか?
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