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【173】導き出す、思考の海からの言葉を自分だけの胸に刻む。自問自答ときどき他答

先日、一度は想いをまとめたnote。
CRAZY WEDDING創業者である #山川咲 さんの沈黙を破る初のexhibitionが東京のIWAI OMOTESANDOにて開催され、昨日で最終日を迎えた。

“CloseContact”と題した今回の個展は何も山川咲という人間の輝きを表現したかったわけではない。
《生きざま》という言葉がしっくり来るような気がする。最初のスペースで山川咲の過去を知る。彼女の葛藤そのものがゾクゾクするような生き方で、器用とは言えない感情の不安定さが逆に人間くさくて、何故か手を差しのべたくなる。
これでもかと言うぐらい必死になって、認められて、トップにのしあがった。
吐き出すように彼女は言葉を連ねる。気持ちそのままを言葉、文章にして。

会場の最初にあるパネルの中の一文。
何度も何度も繰返し読んだ文章。

幸せの途中でふいに、またあの暗い方に足を滑らせてしまう。闇のない人間はいないだろう、ただ私は今もなおこの深い夜の中・絶望の中で、ありありと生を感じ続けている。人々は大人になり、この手に負えない闇を捨ててしまうのだろうか。私は今もなお、この深い世界と共に生き、関係を育ててきたようにも思えるのだ。

以前のnoteにも書いたけど、人間誰しもが闇を抱える。表に出すことなく、誰かに見せることなく、ひっそりとそれは後ろめたさのようなものにも似たように。
ただ、本来その闇でさえも人間を形成するための必要なものであると強く感じた。

受け入れてみようよ。それすらも自分なんだってさ。
このところのモヤモヤしたものが晴れるような時間だった。

ときに自分自身を否定的に捉えそうになる。
いや、否定しちゃってたんだろうな。そのことで、不要なまでに追い詰めて。
それで、もしかしたら可能性の欠片すら無くしてしまっていたかも知れない。
《認めない、受け入れない》ことは、そこで終わりにしてしまうんだ。

だからそう、受け入れてみよう。
自分自身を抱き締めてあげようと思った。

今回の個展の中でもクライマックスとなるのが【思考の海】と呼ばれるスペース。

思考を言葉にして連ねて、それをブライダルサテンにプリントされている。それが海のようにうねっていたり、さざ波になっていたり。
感情の浮き沈みを【思考の海】として表現されている。
暗い会場はまさに、人の闇の部分。
暗いから不安にもなる。暗いからこそ自立しようともする。
そうやって感情は寄せては返す波のようになる。

会場スタッフをしながらも、ときおり合間合間に包まれるようにいる場所がこの【思考の海】だった。
暗闇の中微かな光に照らされる言葉たち。
これはもちろん山川咲の感情なのだけど、この個展のスゴいところは、いつの間にか自身の生き方を投影して重ねていってしまうところ。

だからこそ、生きることについて考えるし、ときには涙を流す人もいた。

今回、不思議な縁に導かれて私はここに来ていた。迷うことなく判断するのは、もはや自分の個性とも思える愛しい部分。
ウェディングに生きてきた私が、かつてから会いたいと思っていた山川咲はもうウェディングでは生きていなくなった。

だけど、そんなタイミングで自分のnoteをはじめるきっかけになった彼女と繋がり、彼女もまたリセットをして新たに動きだした。
奄美で再起動した山川咲に会うことになったのも、必然な感じがして。
自分もウェディングへのこだわりを少し緩めながら、他の可能性を模索して《生き方》を考えようとしていたから。

初めましてだった今回、少しだけ本音で互いの話をする機会があって。
経営者として、ウェディングの世界で生きてきただけのことはある、すぐに私のことなんか見抜かれてて。

どうしても《今のまま》でいることがずっと不安でいたのは指摘されたね。誤魔化すつもりはなかったけど「ゆうすけってさ」ってズバっと。

時間はかかるけど、こうした機会をしっかりと自分の中に吸収しておかないと意味がないと先日noteにまとめてみた。

最終日、その【思考の海】の作品はその役目を終え崩された。

そこで、まさかまさかの最高のプレゼントがあったんだ。

あくまでもこれは彼女が過ごしたコロナの期間、奄美での生活の期間での日々を綴ったものだ。誰にあてたのでもなく、あるがままを書いたもの。

現地スタッフ数名にだけと、しっかりとここに意味のある言葉が書かれた部分にタイトルを添えて贈ってくれた。世界に一つだけの私だけの【思考の海】なんだ。

余計なものを捨てて
不安はとれない
心が軽くなった

彼女の言葉の中から、私だけに宛てられた言葉。
意味は二度聞いて胸の中に刻んだ。

わかったよ。うん、そうだね。
そう思った。でも、そうなって行けそうな気がしてる。
やってみるね。

誰かに頼ったり甘えたりすることが極端に苦手だ。言うなら下手くそだ。
意固地になったりするし、弱さすら出せずに時間をかけてでも一人で消化させて来た葛藤も迷いも苦しみもある。

人は一人じゃ生きていけない。
精一杯生きることを考えたとき、弱さも出せずに自分を受け入れてもらおうなんて、もしかしたらズルいのかも知れない。
認めあって受け入れるなら、それをまず自分自身と重ね合わせて。

自分自身をありのままに。
もう少し気持ちをフラットにさせて。

自問自答ではなく、想いある人の声に傾けられる人になるのもいい。他答と言うのか、誰かから答えをもらえることも必要だろう。

今回の【CloseContact】がオンラインで体感できることになりました。
新たな映像や解説が入り、現地で体感した方でも感情を揺さぶられる作品になっています。

自分自身とCloseContactして、今以上に生きてく強さを。光を、闇を感じて。

サポートして頂けるなんて本当に感激です。その気持ち、そのひと手間に心から感謝します( *´艸`) たくさんのnoteから見つけて下さりありがとうございます!!