見出し画像

おーりとーり!八重山諸島航海記(一)

僕と相方の間では、なんとなくのルールが決まっていて、年度に1回、1週間くらいかけて旅行をしています。1度目は北海道。2015年秋に、美瑛から旭川、小樽、札幌と、レンタカーで旅しました。2度目はフィンランド。2017年初に、レヴィ、ロヴァニエミ、タンペレ、ヘルシンキを回りました。そして3度目となる今回の旅行先は、沖縄のさらに西方、八重山諸島です。

なぜ八重山諸島なのか?さぁて、どうしてでしょうか。自分たちでもあまり、よくわかっていません(少なくとも僕は)。北海道やフィンランドの旅行もそうでしたが、半分はノリと勢いで決めました(少なくとも僕は)。でも残りの半分に、いくつかの目的はあります。南の島に行きたかったこと。ダイビングとかシュノーケリングがしたかったこと。大自然に触れたかったこと。美味しいものを食べたかったこと。などなど。 そんな感じで、ノリと勢いと、いくつかの目的を達成するために、僕たちは八重山諸島を回ることに決めました。というか、すでに帰ってきました。これを書いているのは東京に帰る飛行機(ANA90)だったりします。なんだかんだで旅行中は、更新するタイミングがなかったな。

八重山諸島っていうくらいですから、そこには幾つも島があるのですが、今回の旅で訪れたのは石垣島、竹富島、西表島、由布島の4つです。最西端に位置するのは西表島で、Google Maps で位置をみると、すぐ西に台湾があります。10月下旬でも気温は25度以上。軽い南国ですね。本当に端の端なんですよ。でもその西表島に、2300人が住んでいる。朝レンタカーで集落を通ると、地元の小学生たちが、世田谷区の小学生たちと同じように、集団登校してるんです。字面だけみると、何も不思議なことはない。義務教育ですから。でもね、ぜひ行ってみてほしいです。全国津々浦々、どこにでもある景色が、ここでは急に不思議に思える。それほど果ての果てなんです。

話は変わりますが、離島はどうして人を惹きつけるのでしょうか。海がキレイだから。自然が豊かだから。人があたたかいから。どれも正しく、間違ってはいないと思います。ただきっと、それら離島の特徴的なアレコレ以前に、そもそも「離れている」ということ。それ自体が大事なんだなぁと思いました。

周縁であること。中心から離れていること。つまり、東京=都市から離れ(てい)るということ。

仮に、中心へ向かう引力が強ければ強いほど、逆に周縁に向かうベクトルも大きくなる、という説を唱えてみる。そうすると、現代における「それ」は、資本主義に対するヒッピーの姿勢、というほど退廃的でも反抗的でもなく、もっと穏やかで緩やかな、ある種の「浄化」を求める運動の高まりなのかもしれないな、と思うのです。あ、気のせいか。

次回からはちゃんと、旅の話を書きますね。まずは南ぬ島 石垣空港に到着したところから、です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?