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デュアルキャリア

ご報告


先日、JFLの東京武蔵野ユナイテッドFCへの加入が発表になり、2021シーズンも現役サッカー選手として引き続きプレーできることになりました。
前回のnoteから心配してくれた方々や、応援して頂いた方々に良い報告が出来たこと、僕自身少しホッとしています。





今年度から東京武蔵野シティと東京ユナイテッドFCが共同運営として新たな運営体制のチームとなりましたが、僕がユース(高校)時代にお世話になった横河武蔵野FCのトップチームにあたるチームなので、古巣に戻った形になります。
慣れ親しんだグラウンド、スタッフの方々も当時からいらっしゃる方も多く残っており、初日から充実した日々を送れています。




とはいえ、JFLというカテゴリー。
昨年まで僕が所属していたJリーグというプロリーグとは異なり、位置づけ的にはアマチュアのトップリーグという見方が妥当です。


J1を日本のトップカテゴリーとするならば実質4部にあたるリーグ。
プロ契約をしている選手もいますが、主にはサッカー以外にも別の仕事をしている選手がほとんどだと思います。




最近では、アスリートの引退後のキャリアのことをセカンドキャリアと言ったり、その進路についての問題提起がスポーツ界では多く挙げられています。






僕自身もサッカー選手のセカンドキャリアについて考え出したのはここ1.2年の話で、大学卒業時なんて1ミリも考えたことはありませんでした。



就活もしていたため、社会についての知識はある程度あったとは思いますが、具体的な将来像もなく、仕事と報酬のバランス、休みの日程、企業の選択基準はその程度だったと思います。





サッカーに関しても、幼少期からエリート街道を歩んできたわけではなく、プロサッカー選手として華々しく活躍し、多くの報酬を頂いて、夢のある生活をするということは初めから想像はしていませんでした。



しかし、小さい頃からの夢であるJリーグに入れたという満足感も多少なりともあったのは事実で、1.2年目はひたすら上に行くために漠然と目の前の選手生活に取り組んでいたという印象が強いです。





”なぜ、セカンドキャリアを考えるようになったか”





僕は現在26歳で今年で27歳になります。
一般社会ではまだまだ若いと言われることが多いです。



しかし、上記の記事でも書きましたが、サッカー界では平均引退年齢が25歳~26歳と言われています。
また、サッカー選手を引退した人の多くが、引退後は指導者になったり、社会人になったとしても、全く知識のない状態からのスタートになることが多いように見受けられます。


一般的な新卒の年代から5〜10年遅れて急に社会に投げ出される現状、
サッカー界のその当たり前にそもそもの疑問を抱き始めたのが始まりです。


一流野球選手のように、一生暮らせるような何億という報酬をもらえるようなこともサッカー界ではほんの一握りで、引退後の別のキャリアスタートは必至です。
これではまるでサッカー選手になること自体が良くないと思われても仕方のない状態だと感じました。




決してサッカー選手になること、引退後の進路として指導者になることが悪だと言っている訳ではなく、むしろプロサッカー選手として子供たちにサッカーの楽しさや技術を教えてあげるのは当然の責務であるとも考えています。

その一方でサッカーだけしかやってこなかったが故に、指導者(サッカー界)に進むことはあまり良い事例とは言えないのではないかとも思っています。



”サッカー選手である以上サッカーに専念するべきだ。”




これ自体は間違いなくて、ピッチで100%のパフォーマンスを発揮するためには、練習時間以外の時間もかなりの準備が必要なことも事実です。

1日2時間程度チームで練習する以外、基本フリーなサッカー選手は多くの時間があります。
先ほど言った準備も個人差がかなりあったり、人によって過ごし方は様々です。


しかし、サッカー選手であることは大前提として、そういった時間にサッカー以外のことを考えたり、行動したりするのも、僕はすごく大切であると感じました。




大卒で社会に出ている同期達にどうしたら社会人として、一人間として置いてかれずに済むか、むしろサッカーをしながらでも追い越せないのか。



そんな想いが日に日に強くなっていきました。




そんなタイミングでデュアルキャリアという言葉に出会ったのはつい最近の話。



本来のデュアルキャリアとは、
人生や生涯という一つの軸に対して、アスリートとしての「キャリア」を加えた二重性を示す概念のことを言いますが、僕はサッカー選手にとってのデュアルキャリアは、優先事項がこの逆の発想だと思っていて、サッカーという軸に対してもうひとつの「キャリア」を加えた二重性のことを指す方がしっくりきています。


サッカー選手として何よりサッカーが第一。
支えてくれる人、応援してくれる人のためにピッチで最高のパフォーマンスを見せ、勇気や感動を与えるのがサッカー選手としての仕事です。
ここはブレずに、そしてこれを活かして、その他の軸に派生させていく作業がサッカーにおけるデュアルキャリアだと考えています。





Jリーグはその点、いろいろな権利などもリーグにあるため、比較的個人で動くのが難しいことも承知していますが、サッカー選手は社員ではなく、一人一人が個人事業主です。

いわゆる選手一人一人が社長であり、自分自身が商材、会社そのものなのです。
社会において自分という会社の存在価値はサッカーだけではないはずだと思うし、得意なこと、やりたいことを現役中に始めることも一つの選択肢だと考えています。




”スタート”


今シーズンから僕自身も本格的にデュアルキャリアをスタートさせます。
サラリーマンしながらサッカーするだけでしょ?と言われがちですが(笑)



具体的に何をするかはまだ言えませんが、様々な方にご協力頂きながら、個人として起業を視野に入れながら、準備を進めている段階です。


現役サッカー選手×起業家


現役だからこその起業にこだわり、サッカーと事業、二足の草鞋を履いて、双方に全力で取り組むからこその相乗効果に期待しています。



自分一人では何もできません。
ただサッカーもそうですが、人と人が協力することにより発揮される力は計り知れないものがあります。

自分の武器、ビジョン、
そこに協力して頂ける仲間と共に
新しいサッカー選手の形を自分自身で体現していければと思っています。



また随時発信していくと思うので楽しみにしていてください!!



ではまた!



「継続は力なり」



to be continued...

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