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人生挑戦。〜前編〜 

溜めに溜めたので書きたい欲が爆発しております。ご了承ください。笑

現在行われている2022FIFAワールドカップinカタール。
我らが日本代表は、悲願のベスト8まで惜しくもあと一歩届きませんでしたが、日本中に多くの夢と感動を与えてくれました。

ベスト8の壁は4度目の挑戦。
日本人も欧州でプレーする選手が増えてきているにも関わらず、
軽々とベスト8の壁を越えていく王国ブラジルやエムバペ率いるフランスなどとの差は一体どこにあるのでしょうか。


2022年1月4日。

朝日新聞社withnewsのライター小野さんとご縁を頂き、ヤフーニュース等にも記事を出させていただいてから2週間。



https://yscc1986.net/info/top-team/20212022new7/


再びJリーグに

2022シーズン、再びJリーグに戻ってくることが出来ました。

自分でも驚くスピード感で決まった移籍でしたが、
サッカー界はシーズン終了と共に移籍市場が目まぐるしく動き始めます。
契約年数が残っている選手はともかく、それ以外の選手は来シーズン自分がどこでプレーするのか、そもそもサッカーを続けることができるのか、短い選手生命の中での大事な一年を決める大切な時期になります。


僕もその一人でした。


ありがたいことに
昨シーズンまで在籍していた東京武蔵野ユナイテッドは、年明け新チームの練習が始まっている中、自分も練習に参加させていただき、最終的には他チームに移籍という形でご迷惑をおかけする形になってしまいましたが、最後は快く送り出していただきました。


今シーズンお世話になったYSCC横浜というチームも、
過去に一度チームを去った人間であるにも関わらず、また挑戦する場を与えてくださったこと。本当に感謝しています。


2021シーズンより、サッカー選手の傍ら、一般企業にも所属して働きながらプレーする”デュアルキャリア”という新しい形で挑んだシーズンでした。
一年間取り組んでみてメリット・デメリットが明確になり、今後の自分の人生において学びが多い一年となりました。

2022シーズンも継続して働きながらのプレーとなりましたが、環境がJFLからJリーグに変わったことで生活リズムも大きく変化し、仕事を考慮した夜練習から朝練習に。
練習日数もJFL時代よりも増え、体をケアする時間などのスケジュール管理が大変だったように感じます。

今シーズン、YSCC横浜に加入するにあたっては、チームからサッカーでの年俸的なものは頂いていません。
これは自分からその条件でいいという打診をしたからというのもあります。

もちろん給料をもらえるに超したことはありませんが、
チームの財政事情も考慮して、当時の自分にとってそこは最重要項目ではありませんでした。
大学卒業時に加入した際の自分と、ここまでのキャリアを歩んできての自分の最大の異なる部分はここかなと思っています。


サッカー選手としての価値=年俸


この考え方が一般的かと。
そこだけを追い求めていたらJリーグという舞台からはとっくの昔に別れを告げていたと思います。

もちろん最低限の人間としての生活水準は必要なので、サッカー選手として生きていくためには年俸・給料が必要です。
サッカーで給料が発生していないのは選手として問題なのかもしれません。

しかし、日本のサッカー界全体を見たときに、経営基盤の脆弱さ、活動費のほとんどをスポンサーフィーで賄っている現実。自社収益だけで活動できるチームはほとんどないのではないかと思います。
その中で、短い選手生命で毎年自分が今後どうなるかわからない状態をクラブからの給料に頼りっきりなのは、すごくリスクのあることだと考えるようになりました。

今後はJリーグも、海外のように上位カテゴリーのビッククラブ化が進み、益々格差が広がり、選手が満足してサッカーをプレーできる環境も限られてくるのではないかと個人的には予想しています。


そこで僕は、サッカーを年俸関係なく続けられるため、引退後の為のスキルアップを現役中から経験したいという想いから”デュアルキャリア”という方法を選択しました。この選択をしたことで、多くのサッカー選手が抱える給料問題については緩和されました。

この部分に関しては、昨年からお世話になっているGATES株式会社をはじめ、紹介していただいた日本営業大学(現AthleteBusinessUnited)中田学長、ライターでのお仕事も頂いたワンモアフットボールの田中さんなど、多くの方の支えがあって成り立っているもので、感謝しかありません。

自分一人の力では不可能ですし、2020シーズンに鳥取を契約満了になった際、この選択肢を与えていただけなければ、今シーズンJリーグに戻ってくることはできなかったと思っています。


その分関わる人・応援してくれる人が増えたことも事実で、
スポーツの存在意義でもある、
「観てくれている人に夢と希望・感動を与える」
サッカー選手としてのやりがい、活動意欲にも繋がりました。




なぜ昨今のサッカー界では、過去に実績を残した有名選手がJリーグから地域リーグにカテゴリーを落としてまでも移籍することが多発しているのか。


僕自身の見解では、二つの要因があると思っています。


一つは、先ほど挙げたとおり年俸。

Jリーグと地域リーグでは大きく異なるポイントがあります。
それがチーム運営費。
Jリーグは、主に全国への遠征費やJリーグへの入会金や会費などの運営費用が地域リーグに比べ多くかかってきます。
したがって、地域リーグからJリーグにカテゴリーは上がるのに、選手の年俸は減俸するなどの事態が起こりかねません。
カテゴリーは下でもJリーグより良い給与待遇のチームがあるのも事実です。
そのため給与面や今後安定性を優先する選手はカテゴリーを下げてでも移籍するという事象があったりもします。

さらに、先ほども述べたように、
チーム運営費の大半をスポンサーからの資金に頼り切ってしまっている点。
自走運転できていない組織が大半であるため、スポンサー次第で予算が大幅に変化してしまう点は、今後サッカー界全体で改善が必要であるように感じます。(サッカー文化が根付いていない日本ではこれがかなり難題。)



二つ目はチームビジョンの変化。
サッカー選手の平均引退年齢は過去の記事でも述べたように約26歳前後。
高卒から8年、大卒から5年程度とかなり短いです。

引退後の人生の方が長いことがわかりきっている中で、その後の人生設計をしている選手はごくわずかなのが現状。
サッカーに人生を捧げてきた選手達にとってサッカー以外に熱くなれる仕事を見つけるのは一苦労。

そんな中で、近頃のサッカー界では、サッカーだけではない、今後組織・チームとしてどう社会に貢献していくか、選手の引退後のビジョンまで明確に提示できるチームが地域リーグなどでも散見してきているように思えます。

サッカー選手としての成功だけを重要視していない選手、引退後のビジョンまで見通している選手は、たとえJリーグのオファーを断ってでもこういったチームに移籍するのだと思います。



なぜ僕は逆にJリーグにこだわったのか。





今シーズンの自分はサッカー選手という立場で見てみると大卒のアマチュア契約の時と同じ0円選手。
28歳の年になってまで何やってんだと周りからは思われていたかもしれません。しかし僕には明確な目標と野心があって今シーズンはJリーグに戻ってきました。

ひとつが就学支援金の活用。
今年僕は2つの資格を取得しました。
□メンタル心理カウンセラー
□上級心理カウンセラー

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Jリーグの就学支援金という制度を使わせていただいて取得しました。
この制度は、資格取得費用の8割をリーグが負担してくれるという制度で、
Jリーグの選手会しか使用できない制度な為、Jリーガーである必要がありました。
おかげさまで無事に資格取得ができ、昨年から心理学系の資格を3つ取得できたことになります。こういった仕組みはほんとにありがたい。
Jリーグに戻った甲斐があった事象でした。



2つ目がJ通算10ゴールの達成

Jリーグという世界は、やはり日本サッカー界では圧倒的地位、認知度の高いリーグです。
リーグの認知度的に、JFLと差が歴然なのは昨シーズン身をもって体験しました。
ステップアップするためにはまずこのリーグにいないとどんなに実力があっても観てもらえる機会が少ないということ。

自分はDFの選手ですが、鳥取では2018シーズンにDFながら11試合で5得点を決めることができたり、これまでJ通算55試合で9得点という実績。
100試合出場という目標もありますが、現実的にシーズンフル出場しても最低2年はかかるので、まずは今シーズンは10点目を取ることを影の目標として掲げていました。
開幕直前の怪我から監督交代、試合数に関しては今年は不甲斐ないシーズンになってしまいましたが、
今シーズンは、トータル5試合、100分前後の出場で1得点、シュート決定率100%。J通算60試合10得点。どこぞのFWの選手よりも得点してるんではないでしょうか。。(まずはコンスタントに試合に出なさい。笑)
そんなこんなで影の目標だったJ通算10ゴールも達成出来たのは嬉しいこと。
え、待って、元々の目標2つ達成できちゃってますやん。。って5試合しか出てないやつが言うセリフではありませんが😅

反省点も多くありますが、自分の性格上ポジティブな部分をフォーカスしがちなので、良くも悪くも個人的には大変学びの多い満足なシーズンでした。


ここまで振り返るだけで軽く4000字近いので、一度区切ります!!笑

さぁ、来季の挑戦はどうなっていくのか。
つってもうリリース出てるけどぉぉぉぉぉ🙈

〜後編に続く〜


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