初めての契約満了
契約満了。
これだけではわからない人もいるかもしれませんが、
いわゆる”クビ”です。
つい先日、自分は契約満了を告げられました。
もちろん移籍に伴う満了など仕組みを話せばいろいろありますが、
ほぼほぼ良いイメージなものではないかと思います。
僕がプロになってからのひとつの目標として、
一度も契約満了にならないという目標がありました。
契約満了ということは、もうそのチームには必要ないということになります。
なぜこの目標があったかというと、選手としての実力だけでなく、必要な人材とチームから認識されれば契約満了にはならないという考えがあったからです。
2020シーズン、新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、自分含めたチーム全体も約一ヶ月の活動休止を余儀なくされました。
やっと再開したかと思えば無観客での試合開催、隔週でのPCR検査など通常のシーズンとは程遠い環境の中でのシーズンでした。
自分自身は、怪我を含めた自分の実力不足により、なかなかチームの力にはなれないシーズンでしたが、こういった難しいシーズンをチームの一員としてリーグ上位で終われたという経験は非常に大きいものだったと思っています。
その中で自分の置かれている立場だったり、チーム状況を冷静に見ていく中で、今年で契約満了を言い渡されることは少なからず予想はしていました。
シーズン中には家族や友人含め、周りからは「もっと頑張れよ」だったり、「まだ大丈夫でしょ」などいろいろな声をかけられました。
その声ひとつひとつがしっかり自分に届いていたし、
時には活力になり、時にはストレスになっていたこともあったかもしれません。
でもそれを含めて自分はプロの世界で戦っているんだと改めて実感できたシーズンでもありました。
プロである以上、試合に出るため、そこで活躍するために毎日に120%の力を注ぐのがプロだと。僕もそう思います。
でも今シーズンはそれができていなかった自分がいたことも自覚しています。
大学の時は強化指定選手としてJ1のチーム、J2のチームはまだ経験したことがありませんが、大学を卒業してからは一番カテゴリーが低いJ3を経験した中で、実際のプロの世界でも様々なタイプの選手、スタッフがいることを実感し、
結論、人間は人それぞれなんだと思う出来事が多々ありました。
世間一般でいう”プロ”の姿が正解なのか。
そうじゃない思考・行動の人でも結果を出している人も見てきました。
なんであの人は結果が出ているのに、なんでこの人は結果が出ていないのだろう。
それが環境の変化や選手自身の変化により、違うシーズンでは真逆になっていることもあります。
でもどんな人でも必ず努力はしているし、それが身体的努力なのか、精神的努力なのか、結果さえ出していれば何をしてても良いのか、正解は未だに自分自身わかりません。
プロであろうが皆人間だし、きついことはきつい、文句も言うし、弱音を吐く人もいます。
ですが全員プロフェッショナルです。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組が僕は好きで拝見させていただくことが多いのですが、番組の最後に出演者に必ず同じ質問を投げかけます。
「あなたにとって、”プロフェッショナル”とは?」
この質問に対して出演者がその人自身が思うプロフェッショナル像を答えるのですが、まさに十人十色、一つとして同じ答えは存在しません。
話を戻しますが、契約満了を言い渡された僕は、今後もしチームが決まらない、引退ということになれば、その時点でもう”プロ”ではなくなります。(まだまだプロとしてサッカーはするつもりですが!笑)
本当はこのnoteもチームがしっかり決まってから書こうと思っていましたが、あえてこの絶賛蹴活中の自分として書くのも面白いのではないかと思って書いています。
先日二年半住んでいた鳥取県から転出届を出し、
ざっくり言うと、今現在の僕の肩書きは、
”26歳無職住所不定”です。笑
肩書きだけ見ると絶望しそうになりますが、大卒から4年間Jリーグを戦ってきた中で、サッカーはもとより、いろんな人と出逢い、いろいろな経験をし、大学を卒業した四年前の自分から比べると格段に成長していることを実感できています。
契約満了のリリースのコメントでも書きましたが、現在の状況でも絶望とは正反対のワクワクしたポジティブな感情で満たされています。
もちろん不安もあるし、強がりに聞こえるかもしれませんが。笑
この記事を書いている今現在でも多くの移籍情報が飛び交っている状況です。
この年末年始で来年の自分の生活が決まってくる訳ですが、全く予想がつきません。
来年自分がどこで、何をしているか、自分自身楽しみに、この日々を大切にしながら過ごしていきたいと思います。
最後に、
二年半過ごさせていただいた鳥取県の皆様。
二十代の二年半という時間は自分でも本当に貴重な時間だと思うし、鳥取に着いたその日から温かく迎え入れて頂いたこと、二年半どんな時も応援してくれたサポーターの方々には本当に感謝しています。
ありがとうございました!
それでは皆さんよいお年を〜👋
「継続は力なり」
to be continued...。
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