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【集中/作業用BGM】TETRIS EFFECTおよびそのBGMが本当に素晴らしいのでおすすめnote


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TETRIS EFFECTとは

TETRIS EFFECTは、 日本の株式会社MonstarsResonairによって制作され、米国法人エンハンスによって2018年11月9日に販売された、新世代、新次元のテトリスです。



もしかすると、エンハンスという会社よりも、この会社の代表を務められている水口哲也さんのほうがゲーマーには聞き覚えがあるかもしれません。
RezLUMINESなど、音と映像とインタラクティブ性が組み合わされたゲーム体験の出来る、特徴的なゲームを制作された方です。

豆知識ですが、「Heavenly Star」でおなじみ元気ロケッツは、この「LUMINES」のために水口哲也さんがプロデュースされたユニットです。
https://web.archive.org/web/20100430235338/http://white-screen.jp/2007/10/post_16.php


テトリス+映像+音楽

ゲームの基本ルールはテトリスなので、横一列にブロックを並べたら消える…もはや説明もいらないかもしれないですね。世界でもっとも有名なゲームです。他にもZONEモードなど色々あるのですが、基本的には良く知られるテトリスと思ってもらって問題ないです。



しかしこのTETRIS EFFECTは、このテトリスに「映像」「音楽」という面での圧倒的な演出を加えたことで、テトリスというゲームに圧倒的な「体験」という魅力を加えました。しかも、VR対応。

Nick Robinson氏による10分間プレイ



音楽も、テクノやミニマル、EDMといった様々な音楽が用いられていますが、特徴的なのはどの音楽もプレイ中に聞いていて「良い音楽だなー!」と思いつつも、ゲームへの没入感を全く阻害せず、むしろ本当に最高のバランスでゲームプレイや映像とマッチしている点です。

そしてその音楽は、プレイヤーがテトリミノ(テトリスのブロックのこと)を回転させたり落下させる度に発生する効果音(SE)も含めて完成される、インタラクティブミュージックとなっています。

このゲームのBGMは、ただのBGMではなく前述の通り映像やゲームプレイのインタラクティブと密接に関わり合っており、相乗効果を生み出しているものです。そのため、他のゲームよりも音楽への思い入れや記憶が強く残りました。

だからこそ、同じゲームプレイでも全く飽きがこず今でも定期的にプレイしています。サントラの各曲を確認すると、波形的にも序盤は静か、後半になるほど盛り上がるように統一されている印象を受けました。

また、メインの「JOURNEY MODE」では、各ステージ一定数のラインを消去することで次のステージに進むのですが、この消したライン数に沿って曲調も変化していました。

具体的には、曲がただ流れるのではなく、あまりラインを消していない序盤は曲もプレイヤーのプレイスピードに合わせて穏やかな序盤部分をループ。中盤、そしてステージクリアが近い終盤になるにつれて、音楽が盛り上がり、テトリミノが落ちてくるスピードも速くなります。ゲームプレイの進捗に合わせて音楽が小節ごとにループし、プレイヤーと歩調を合わせてくれるのです。
インタラクティブ性への圧倒的なこだわりを感じました。

このZONEモード20LINES消しは出来ると世界上位にランクインされます



サントラが発売されてた!!

サントラ発売されないかな~とときどき調べていて、一応アナログレコードでは発売される、というところまでは見つけていました。

でも値段や収録曲を見て、結局迷って買わずにいたところ、先日TwitterのTLにこんなニュースが流れてきて。

つまり、ビルボードチャートの97位にテトリスエフェクトのサントラがランクインしたとのこと。
「えっ? 売ってるの?」と驚き調べたら、普通にBandcampに売ってました…。

Spotifyにもあった。



レコードは全曲入ってないし結構高いけど、ただあのジャケは家に飾っておくだけでも絵になるので良さそう。

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受賞など

4Gamerさんの記事から引用させていただくと、テトリスエフェクトはサウンド部門だけで下記のように多数のノミネートや受賞をしています。

(サウンド部門)
2019年 SXSW Game Awards 最優秀音楽賞受賞
2019年 英国アカデミー協会ゲーム部門音楽賞とオーディオアチーブメント賞にノミネート
2019年 DICE米国インタラクティブ芸術科学学会オリジナル音楽作曲賞ノミネート
IGN、EDGEなど大手海外ゲーム媒体のベストオブ音楽、オーディオデザイン賞を受賞

ゲームの面からも、芸術作品としての面からも、世界的にも評価されています。



終わりに

ゲーム音楽って、BGMに徹しているものと曲自体の主張をガンガンしてくるものがあると思っていて、基本的に前者が多いと思うんですよね。
いや例えば、切ないシーンとか盛り上がるシーンで歌ものとか音楽が主張しすぎる曲が流れてきたら、音楽が目立ちすぎてゲームの話とかが二番手になっちゃうかなと思っていて。
そうなると、一番の売りである音楽以外の要素への没入を妨げることになってしまうんですよね。これはもちろん、場にそぐわないBGMやあまりにも変なBGM、質の低いBGMなんかでもあると思うのですが。

一方で、BGMのレベルが突き抜けて高い場合、逆に音楽が目立ち、それでもゲームそのものへの没入が途切れない場合があります。
私の場合それは「NieR RepliCant」でした。重要シーンで歌ものを容赦なく使いつつも、場面の盛り上がりがさらに高まり、ゲーム全体の満足度が向上しています。熱狂的なファンが生まれ、何年も経ってから続編が制作。そして音楽は世界的に評価されています。

この「TETRIS EFFECT」もまた、そうだと思います。音楽と映像が1ステージごとに変わるというのは、毎回毎回没入がリセットされる可能性がありますが、テトリスというゲームプレイにおいてそれはリセットされず連続したものとなります。
その中には、いわゆるゲーム音楽らしい音楽はほぼ無いと感じました。映画の主題歌のような曲から、クラブで流れていそうな「パリピ」的な音楽まで。テトリスをしている、という連続したレールに乗りながら、映像や音楽で彩られた世界を、まさに「旅」しているのです。

個人的には年間ゲーム音楽ランキングとかで確実に上位に入ってくるテトリスエフェクトのサントラ、めちゃくちゃお勧めです。
買わなくとも聞ける手段用意されてるし、かなり作業に没頭できます。ただもちろん、最も感動し没入できるのはゲームをやりながら聞いた瞬間であるのは間違いありません。音楽を気に入った方はゲームもぜひ!

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