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第3回 楽器業界に就職するには?(社員編)

こんにちは。ゆーすけ@楽器の人です。

楽器店の従業員という視点から、業界の話をしていこうと思います。

今回のテーマは連載3回目となったこちら。

第3回「楽器業界に就職するにはどうすればいいの?(社員編)」です!

連載なので、以前の記事を未読の方はそちらもぜひどうぞ。

前回までのおさらい

では、少しだけおさらいしてみましょう。楽器業界で働くための方法は5種類あるよというお話しでしたね。

①技術者養成学校に入学する。 【第1回】

②アルバイト・パートでの採用から始める 【第2回】

③新卒・中途での正社員採用を受ける 【今回】

④業務を委託される側になる

⑤自分ではじめる

前回までを要約すると、技術者養成学校にはメーカ系と非メーカー系があり、長く業界で働くにはアルバイトから始めるのは不利ですよ。といった内容でした。

詳しくは各記事を参照頂くことにして、いよいよ今回はこれ。

ずばり社員編です!!

楽器業界の上流・中流・下流

楽器業界への就職。少し漠然としていますので3つに分類してみましょう。物流の川上から順に、

①メーカー  ヤマハカワイローランド など

②卸問屋/輸入商社  プリマ楽器野中貿易グローバル など

③楽器店  島村楽器イシバシ楽器・街の楽器屋さん など

この3つのどこを目指すかによって、難易度がかなり変わってきます。もちろん、業務内容にも違いがありますのでご自身がどのような仕事をしたいのかというビジョンも非常に重要です。

また、①メーカーなんだけど③小売り部門も持っている場合や、③小売店なんだけど②輸入商社部門もある、③小売店なんだけど①OEMでプライベートブランドを展開しているなど、複雑怪奇な様相があることも事実ですが、ここでは軸足がどこなのかということを基本にしていきたいと思います。

これは業界の中にいてもほんとに謎。海外メーカーの輸入代理店なんてしょっちゅう変わるし、あれ?この商品はどこから仕入れればいいんだっけ?みたいなことはほんとによくあります。笑

厳しいメーカー系への就職

世界最大の総合楽器メーカーであるヤマハ(株)を筆頭に、日本には数多くの魅力的メーカーがありますね。入れるものなら私もヤマハに入りたい!

大手メーカーは新卒採用を定期的に行っていますし、メーカーの採用情報ページもわかりやすく、広く門戸を広げて募集をしている印象があります。

しかし、採用倍率は恐ろしく高く、新卒・第二新卒での入社はまず無理筋です。参考までにヤマハ株式会社の新卒採用実績を見てみましょう。

採用実績

これは、東京大学の募集定員が3060人、東京芸術大学音楽学部の募集定員237人とくらべてもとてつもなく狭き門であることがわかります。

もちろん楽器メーカーはたくさんありますが、採用人数がひとケタなんていう企業も珍しくありません。・・・入れないよねそんなの。

つまり、新卒・第二新卒でメーカーに入社するのは非常に険しい道なのです。

ここからは完全に個人的な見解ですが、楽器メーカーに就職するには転職による中途採用のほうが難易度が低いように思えます。

すなわち、採用しようとする目的が違うのです。

新卒採用は会社のために働く「優秀で忠実な兵隊」を求めているのに対し、

中途採用は「ちょっと変わった面白いやつ」、もしくは「ピンポイントなスキルを持つ専門職」を求めているように感じられるのです。

専門職については、法務経験やITスキル、監査経験など本当の意味で専門職なのでここでは触れません。

では、「面白いやつ」とはどういうことなのか。

それは、「圧倒的な実績を持っていること」もしくは「人の話題になるような経験をしてきていること」のどちらかでしょう。

大手メーカーへは中途採用から潜り込む

一例を挙げてみます。

私の専門は管打楽器なので、管打楽器マーケットについてお話ししましょう。

あなたは、国内の管楽器需要、すなわち誰がたくさん楽器を買ってマーケットを支えていると思いますか?

余裕のある大人でしょうか。それとも一流ミュージシャンでしょうか。

いえいえ、答えは学校なのです。厳密にいえば学校と吹奏楽部、そしてその部員たちです。

毎年新たな新入部員が希望を持って入部し、楽器を買ってくれる。もちろん学校の備品として打楽器が納入されたり、授業の一環として楽器を購入して頂くこともあります。こうした学校を中心とした需要によってマーケットが支えられているのです。

さて、少し脱線しましたね。

例えばあなたが吹奏楽の強豪を率いる学校の先生で、ある日楽器メーカーに入りたいと思ったとします。

メーカー側は中途採用の面接に来た何人もの希望者の中で誰を採用したいと思うでしょうか。

名門大学を卒業した人?やる気だけは満ち溢れる若人?

おそらく、入社してからの活躍を具体的に描ける敏腕元教師を選ぶのではないでしょうか。

なにせ、優秀な社員はもうすでに新卒で採用しているのですから。

求められる役割

この業界特有のポイントもあります。

何度か触れましたが楽器業界というのはとても体質が古いのです。昭和の成功体験を忘れられない「オジサン」たちが強い権限を持ち、新しい風が入りにくい堅苦しい世界です。

このスマホ全盛時代に「IT?そんなもんはわからん!!」…なんて方もあちらこちらに。

だからこそ、経営陣は危機感を強く持っているのです。このままではいけない!変わらなければ生き残っていけない!!と。

そこで、変化を外部からの中途採用者に求めるという構造が生まれてきます。つまり、私達に求められているのは変革者としての役割なのです。

実際、私の知る限り、最大手のヤマハ株式会社さんの中にも面白い経歴の方がたくさんいました。

元ケーキメーカー、元消防士、元教員などなど。一見楽器メーカーに転職しそうにないキャリアですが、おそらくきっと彼らは何か「面白い」と思えるポイントがあったのです。

採用担当者が、古い体質に風穴を開けるような「何か」を持っているのかもしれないと思える面白さを。

圧倒的な実力 or 面白い経歴を手に入れるためには?

優秀な、いえ、超優秀なライバルたちと争ってメーカーに就職するのは至難の業というお話をしました。では、どうやって中途採用に結び付くような実力、あるいは経歴を手に入れれば良いのでしょうか。

私の答えは「小さな会社で圧倒的な成果を作ること」です。

優秀なライバルがたくさんいる大きな企業で結果を出すのはなかなか難しいことです。ですが、小さな会社であればただ単に超頑張るだけでも案外結果を出し易いものです。

さらに、これはできればですが、地域に根差した老舗企業であればなお良いと思います。

地域に根差した老舗企業というのは、強固なファンが一定数ついていることによって、時代の流れに乗らなくてもある程度安定的に経営が出来てきていましたし、なおかつ変化を嫌う傾向にあります。

しかし、外の世界では急速にルールが変わり、今回のコロナウイルスによる危機などによって容易に地盤が揺らぐなど、変化せずには生き残れない状況にあるのです。

例えば、QR決済のPayPayを導入するといった簡単なミッションを行うだけでも上へ下への大騒ぎだったりするんです。笑

これで5Gが一般化するような時代が来たら一体どうなってしまうのでしょう!?

チャンスは小さな会社にあり!?

小さい会社にはチャンスがある。老舗企業であれば知名度もある。これは自分の価値を高めるには持ってこいの環境なのです。

私のよく知るある人物も、小さな楽器店で部長職を務めていましたが、なんとその時彼はまだ30代前半でした。そのぐらいインパクトのある経歴があるとメーカー側からヘッドハンティングが来るようになるようです。

どうですか?小さな会社に入社して超頑張る。

圧倒的な成果をもとに大手メーカーへ転職する。意外と現実的な道ではないかと思います。

信じるか信じないかはあなた次第。笑

今日は長くなってしまったので残りはまた次回にしますね。更新をお楽しみに!

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というかこんなことまでやってるのかヤマハは。




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首都圏の楽器店に勤める2児のパパ。 業界の末端からみえるこれからの話をしていきたいと思います。 楽器業界に入るとこんな人生になるよ! ツイッターやってます。よろしればぜひ。 Twitter https://twitter.com/yusuke0730
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