百字小説(52)「ご自由に」

住宅街の道端で「ご自由に」との張り紙のついた箱。通りがかりの人が中をのぞく。しかし中には何もなかった。その人は苛立って箱を蹴っ飛ばして歩き去った。その箱をご自由に使っていいということは知らない様子で。

(100字)

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