見出し画像

学級経営の教科書レビュー④

こんにちは!yuma otsukiです。ひさしぶりの投稿です。「学級経営の教科書」のレビューの続きです。

前回の投稿もチェックしておいてください!

コロナウイルスによりなかなか思うとおりに予定が進みませんが、ゆっくり学び直せる時間ができたのはプラスですね!

①不安定な面

前回は、できることを増やす「計画的領域」について話しました。今回は、先生が把握することのできない「偶発的領域」について話します。

なぜこれが必要かと言うと、先生は生徒の行動を全部把握することができないからです。

この本に出てくる学生の話が興味深いです。

「自分の学校は荒れていたのでなんとなく生徒指導上の問題行動について、先生に期待できない、という印象が強いです。先生方が一生懸命、問題行動をする生徒を監視していたが、結局、そういう子は先生の目を盗んで悪いことをするから、先生が生徒指導上の問題を管理することはできないと経験しました」

前回のブログから度々出ている言葉ですが、管理では問題行動を抑止できないということが分かると思います。

②信頼関係

信頼関係を繋いでいる先生にはこんな特徴があります。

自分たちで学級の文化を創造する自由度があること。

集団への同調が強要されない自由度があること。

学校行事などで、積極的に参加したい人とそうでない人がいると思います。

全員が同じようにというのは無理です。温度差がある中で活動していくのは難しいですが、学級での合意形成を大事にして、何に向かって取り組むかを考えていくことが大事です。

また、過去に「集団主義教育」という教師の期待する集団への同調が強いられてきた歴史がありました。https://president.jp/articles/-/24848

今は一人ひとりを大切にという考え方です。いじめ・不登校対策でも「心の居場所としての学級」という考え方が示されています。

教育活動で育むべきことは「人間関係を形成する力」です。友だちを作ることではなく。

もちろんみんな仲良くというのが理想かもしれませんが、強制的であってはならないし、生徒それぞれに考え方はあると思います。

僕も大学生のときから教師1年目までは、「仲間って素敵だよ」「友だちが1番大事」というのを伝えたいと思っていましたが、それも押しつけがましいことです。

僕自身は友だちがいるのでその良さは分かりますが、教育において必ずそうあるべきかと言われたら、全然そんなことはないと思います。さらに言えば1人でいるときのほうが考えることができます。

だから「好き・嫌い」とかではなく、協働し合っていく関係が良いと思いました。人の考えは変えようとするものではないですよ。

③非認知的能力

今まで担任をしたことないのでこの本を読もうと考えましたが、そのなかで担任をしたことないならではの納得できる内容がありました。

担任の先生が、出張などでいないときが子どもたちの本来の姿。

一貫して言い続けていることですが、管理だと見ているときにきっちりして、そうでないときにだらけるというのがあります。それでは普段の指導が行き届いていないことになると思います。

そこで大事になってくるのが非認知的能力の育成です。

認知的能力は学力のことです。

非認知的能力というのは、「目標の達成」「他者との協働」「情動の制御」すなわち人間性や社会性のことです。

教育活動を通して、学力に加えこうした力を育成することを意識して取り組みたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?