【馬券 流浪記】腐っても鯛はない??


 先週の的中レース。

・マイラーズC   馬単8点 3100円
・鎌倉S     3連複15点 3310円

 美浦トレセンへ移転する前の昭和30~40年頃、中山の厩務員の息子だったTは障害の竹柵によじ登って遊んでいたという。
「当時の竹柵は堅いし高かった。飛越が低く腹が接触すると血だらけになった馬もいた」そうだ。
 いまや安全性重視で障害は安易になり、中山大障害でも落馬はほとんどない。当時は半数が落馬することもあって、ウソか誠か恐怖心から酒を呑んで騎乗する騎手もいたという。

 その後、専門紙のTMになったTは本紙予想を任された時期もあったが、さほど目立たずに引退。一度、Tの案内で美浦トレセンへ行ったことがある。ゼッケンのない裸(はだか)馬とすれ違うと、即座に「あれは○○○、あっちは×××」と馬名を言い当てる。他のTMに聞くと、それがすべて「正解」。毛色や顔だけでなく、歩き方、走り方の微妙なクセでわかるという。さすが厩務員の息子。たぐいまれな才能を持つTだが、馬券で大儲けした話は聞いていない。
 
 Tには様々な持論があった。競走馬に「腐っても鯛はない」がその一つ。一度、終わってしまった馬が復活することはないと断言していた。
 京都金杯を12人気で勝ったケイデンスコールは「突然の復活、奇跡の復活」などとの記事も出たが「馬場・展開・位置取り等がたまたま悪かっただけ」。私も京都金杯はノーマークで偉そうなことはいえないが、終わった感はなかった。

 その後、中山記念で2着し、マイラーズCでは急きょB級騎手(失礼)に乗り替わって楽勝。これは本モノだろう。次走は安田記念。Tは「あとはGⅠで通用するかだけ」という。今週は天皇賞。マカヒキは「これは腐っても~かも」。勝つのはアリストテレス、オーソリティ、ディアスティマ、ワールドプレミアと4頭を上げてくれた。


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既存の競馬理論に対する考え方を大きく動かした高橋研の馬券論。その集大成をここに伝える。千葉県船橋市出身。小・中学校時代は船橋競馬の厩舎関係者が大勢いる絶好の競馬環境の中で育つ。驚異の的中率で共同通信社の取材を受ける他、「競馬フォーラム」で“伝説のプロ馬券師”として紹介される。