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囲碁を打つ人が連珠初段になるまでの道のり②「初めて連珠棋士に教わった時の衝撃」

前回の続きです。

連珠は特に始めたいと思ったわけでもなく自然にやっていたものでした。

これから連珠の初段までの道のりを書いていきますが、「連珠の初段になりたい」と思ったことはありませんでした。

囲碁を教える仕事をしていると「初段になりたい」という気持ちを持って来られる方はとても多いですし、力添えさせて頂くのが僕の仕事でもあります。

ですが、本当に大切な事はその「初段」というステータスではないんだよといつも感じています。一つの憧れとなる「初段」ですが、それに捉われると、本当に大切な事を忘れてしまいます。本当に大切な事とは…?それを考えるきっかけにして頂けたら幸いです。

連珠をやる事になったきっかけ

清澄白河駅から歩いて数分の所に『どうぶつしょうぎcafeいっぷく』というほんわかとした過ごしやすいお店があります。

店主はふじたまいこさんです。(後に連珠界を大きく揺るがす素敵な素敵な女性棋士です)

日頃から精力的に活動されている姿を見ていて、一度伺ってみたいなぁと思いふらっと遊びにいったくらいの事しか覚えていませんが、それからは自分が活動している、「踊る碁会所」が清澄白河のお祭り「深川美楽市」でブースを出させて頂いたり、いっぷくさんで囲碁の講座などさせて頂いたりお世話になっています。

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(美楽市はとても楽しい思い出なので写真を。KazuhoMonsterも自分も顔が違う笑)

いっぷくさんでは多くのイベントがありました。その中でも連珠の熱は物凄く、1周年記念では12時間耐久の連珠の多面打ちというクレイジーな企画もありました。僕も参加させて頂き、そこで初めて連珠の棋士に教わる事となります。その棋士が岡部寛九段です。(あまりにも凄すぎる経歴なので興味のある方はぜひ調べてみてください。)

連珠というゲームは自由に打つとなると禁手がありながらも先手である黒番が圧倒的に有利なゲームです。先に打つ方が5個並べやすいのは想像しやすいですね。その為、公式ルールでは最初の数手で良い勝負になるような手番選択のやりとりがあります。

無条件で黒番がもらえれば、囲碁でいえば30目くらい得した気分でしょうか。それくらい先手をもらえるのは嬉しいです。

しかし僕が初めて教えてもらった時に持ったのは白番でした。「ん?」「ん?」と思いますよね。ところがここからがびっくり。

白番で尚且つ先手をもらえるのです。これは大きなハンデです。

黒番にはもともと禁手があります。それがあるから先に打てるわけです。それにも関わらず白が先手、黒も禁手ありというハンデでやりましょうと。その時点で連珠の棋士もまた異次元の思考レベルにいるのだと感じさせられます。

囲碁でいうと置石15子くらいの感覚でしょうか。

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勝てる気しかしないでしょ?(笑)くらいのハンデです。

肝心のその対局ですが、良い感じに粘らせてはもらえますが、もちろん勝負にはなりません(笑)

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(今改めて盤上見ると本当に何もできていないぞ??(笑)そして教わる時には帽子くらい取りなさい!)

連珠というゲームがふわふわしたものだったのが、超人的な先生に教えて頂き一生懸命考えたという経験が連珠の魅力に少しではありますが気づくきっかけとなりました。それからは自然と連珠のある所にはどういうわけかふらっと足を伸ばしていたように思えます。

連珠棋士とは贅沢な事に超気軽に会える

九段とか聞くと、なんだかそれだけでハードルが高そうですが、連珠界の方々には意外と気軽に会えます。

いっぷくさんでは連珠部という活動があって、そちらには連珠の棋士の方々も遊びに来られたり、他にも教室や講座であったり開催している事もあるので教えてもらえる機会はとても多いです。

皆さん面白い方ばかりで接しやすいですし、何より気軽に良い考えをたくさん聞けてしまうので「こんな得していいの?」となんだか少し心配すらしてしまいますが、絶好のチャンスでもありますので連珠を強くなりたいという方は行動に移してみると良いですね。

最近は大変な情勢で…といった所ですが、オンラインでもレッスンなどがあったりするので色々調べてみると面白いかもですね。

次回

僕の連珠のレベルが飛躍的に上がるきっかけを作ってくれた神のような存在がいます。これだけできれば連珠初段は間違いなしという思考の土台となります。お楽しみに。

ここまで読んで頂きありがとうございます!サポートを頂けたら今後の活動の励みとなります。ぜひ一緒に囲碁を上達していきましょう!