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雪の女王の詩

 フブキと知る続き、
 すぐにも散る狂いの満ちる
 剣も朽ちる部類の月
 無類の傾きで緩い向日葵は凍てついてつる。

 髪の毛は秘密を含んでいて
 緩んで行く口付けは、今まさに、狂って行く。
 舞いの音は肺を止め、愛と燃える巴となり、
 街を超える風と影が、寒空に遠吠えを呼ぶ。

 ありのままで咲くならば、
 余りのマグマを針の穴に通すがいい。
 蛹の中に、更に泡立ちと絡み、
 わたくしの体は空白で語り出す。

 まっさらな雪の上を滑る
 錯覚は文(ふみ)と増える情熱
 わたくしの肌の中の快を
 あなたは決して知る事はないだろう。

 グラスに閉じられたシロツメクサは
 糸触れずも浮かず淡く紐解けるか?

〈限り無い攣を束ねて5-1より〉

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