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真空ダンス

 蕾はふっくらと膨らんで、
 固まりを孕んだ指先がある。
 かじかんだガラス細工の様に透明で、
 亡命の不安は快感だ。

 ふっくらの上の不満の塊は、
 内側に引き攣ろうと逆立ち。
 恥じらいで刺さる合図と象形が、
 往復して転覆する。

 真空ダンスを糾弾し、
 深紅と暗部は銃弾の薔薇
 醜態は肉体を吸盤で縛し
 白昼の悪友を濁流で丸くした。

 反、乱、快感、
 再三の爛漫が固唾を飲み、ノックする。
 あらん限りの感嘆を吐露し、
 海に飛び込んだ人魚、炭酸は緩慢へ剥いている。

〈限り無い攣を束ねて4-3より〉

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