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87ヶ月目の社会人、同業界での転職の巻

 こんにちは。Yusakuです。"69ヶ月目の社会人、異業種へ転職の巻"から1年6ヶ月の時が経ちました。現職の実績を元に3年以内に次の場所を見つけて転職するという目標が達成されたため、新しいエントリーを作成することにしました。今回は10ヶ月に渡る転職活動の結果をはじめにお伝えし、転職の理由、目的、方法論と参考情報をまとめたnoteとなります。転職活動の方法論だけ参考にされたい方は"4 .転職活動をどのようにしたか(方法論)"のみ読んでいただいても問題無いと思います。

【目次】
1.転職活動の結果
2.転職活動のきっかけ(理由)
3.転職活動の軸を何にしたか(目的)
4.転職活動をどのようにしたか(方法論)
5.参考情報

1.転職活動の結果
 ①勤務地 東京駅周辺
 ②年収  昨年度の源泉徴収から2.5倍
 ③職務  営業(同じ)
 ④期間  2019年9月-2020年7月(10ヶ月)
 ⑤業態  ITソリューション(メーカー)
 ⑥通過率 2社(内定)/15社(面接実施)/20社(書類提出)

 全て希望通りの内容で合意することができ、満足のいった就職活動が行えました。年収については目標達成ボーナスが前提となりますが、達成すれば大体の人が一度は口にする額面年収です。期間としては2019年9月にLinkedinを整備して面接を少しずつ受け始め、2020年7月に2社から内定を受諾するまでの10ヶ月間となります。現職が多忙となった2019年12月から2020年2月の3ヶ月に関しては活動がほとんどできていません。そのため実質7ヶ月間で現職に影響をきたすことなく行っておりました。面接は同時に2社まで受けるようにしており、現職との兼ね合いを常に考えていました。

2.転職活動のきっかけ(理由)
 ①入社時から次を見据えていたため。
 ②現営業組織が崩壊間際と判断したため。      
 ③社内異動のメリットなしと判断したため。
 
 2-①
  現職での営業経験と商習慣を武器に自身の持つスキルと経験を活かして、外資ITソリューションベンダー(メーカー)に狙いを定めていました。現職はあらゆる製品・ソリューションをかついで販売できる総合IT商社のような役割をもった会社です(Sier=システムインテグレーターと言われる会社です)。お客様との価格および契約交渉、パートナー、ソリューション及びアカウント営業としての基本対応を現職では学ぶことができました。前職では製造業でのアカウント営業経験があり、QCDおよび製造業界についてある程度理解をしておりました。現在と過去に培ったスキルを組み合わせて、自身が主軸としたい業態に身を置き、自身が相手にしたい業界を対象とできる会社かつポジションに希望条件で参画できるように転職をしたいと在職中に考えを固めていきました。
 2-②
  入社1〜3年目の子が毎月1〜2人退職もしくは休職になってしまう、中堅年次の営業社員が毎月1人転職のため会社を離れる、技術課長メンバー全員が転職活動を考えているという噂が流れる等、退職されたメンバーで課がひとつ作れてしまう程度には流出が激しい状況でした。転職する人材は外資もしくは国内の新進気鋭のITソリューションベンダーに採用されていることが多い印象でした。一方で採用される人材は未経験者や新卒であり戦力としては純減していく状況に変わりはありませんでした。営業成績が出ているのであればそれでも問題ないですが、社内向け営業数値の偽造があったことなど耳にしました。組織に関する根深い問題があり解決に時間がかかってしまうだろうという懸念、その間の自身のキャリアを犠牲にしたくないという想い、主観的にも客観的にも泥舟と判断せざるをえませんでした。
 2-③
  病巣は転移すると聞きます。ひとつの部署であった問題が他部署でないとは限りません。もちろん会社の中で問題がない部署はありません。それでも問題があるかわからないところと、問題があるかもしれないと思うところを比べた時に、人情として後者を回避するのは普通のことではないでしょうか。

3.転職活動の軸を何にしたか(目的)
 ①ITソリューション(メーカー>ベンダー)
 ②外資
 ③年収UP(ベース=現年収同等)

 3-①
  製造業界向けにITソリューションを駆使して業務フロー改革をする仕事に関心があります。特に製造から販売におけるプロセスの中で人による判断を可能な限りゼロに近づけることこそ、理想的なプロセスなのではないかと考えるからです。自動化できないところ=人による判断が必要なところのため、蓄積されたデータもしくはこれから蓄積されるデータを元に機械学習的な手法で人による判断を減らせることができないか考えていきたいです。そしてそれを考えるためには"IT総合商社"では思考がとっ散らかってしまう懸念があり、また専門商社(ベンダー)でもなく自社のプロダクトをもっている会社がいいと思いました。そうなると製造プロセスにかかわる画期的なITソリューションを持つ会社に進みたいという要望につながり、結果として外資ITソリューションメーカーを調べることが多くなりました。
 3-②
   3-①と重複箇所はありますが、画期的なソリューションかつ英語で業務をすることにも関心があったため外資を考えていました。日系の会社も受けていましたが、グローバル展開を考えていたり、社長が外国人など多少なりとも語学が活かせる余地がある会社を見ていました。手段と目的が逆さとなりますが、自身が持っているスキルを志望理由もしくはアピールポイントとして使える会社を受けることになっていたのかもしれません。
 3-③
  人間の価値はお金で測れるものではないというのはありきたりな言い回しですが、測れる物差しがあればそれを基準に物事を判断せざるを得ません。年収はあがると感情として嬉しいのですが、それはお金がたくさん手に入り自身の欲望を満たせる手段を手に入れたからというより、それだけの価値があると見做され、ある種の承認欲求を満たされたことに感情が振れていると考えています。
  面接時にも現年収と同じで、あとは成績次第で構わないと答えていました。自分が生活水準を上げたいとか高いものを買いたいとかいう欲望はあまりないためでした。思い切った旅行ができるかもとか、私費海外MBAが選択肢としてあるかもというのは考えましたが、額面を見て何か買いたいという感情は芽生えませんでした。
  年収について承認欲求の他に考えていることとしては、働いてお金を得るということが生存に関するリスクヘッジになると考えていることです。例えば10億円の貯蓄があり、もう働く必要がないと考えられる経済環境だったとしても、インフレーションが進行して今より1,000倍物価が上がってしまった場合、それに応じて給与水準は上がることが予想されますが、貯蓄額は固定されるままなので、10億円の貯蓄の価値は1,000分の1になってしまうと考えられるためです(10億円持っている人が貯蓄しかしない可能性は限りなく低いですが)。主張としては労働の対価として与えられる給与額面は経済環境に左右される可能性が高いので、労働が生存できなくなるリスクを回避するひとつの手段でありかつできるだけ大きい方がいいという当たり前のことです。

4.転職活動をどのようにしたか(方法論)
 ①Linkedin
 ②面接 2019/10-12
 ③面接 2020/03-07

 4-①
  Linkedinついてですが、職歴が公開されたSNSだと思っていただければ差し支えないと思います。通常は履歴書を作成して企業に応募するのですが、Linkedinでは履歴書を作成して自身が公開することで、企業もしくは転職エージェントの方から声をかけてもらうことができます。履歴書に記載するであろう内容はほとんど記載できます。職歴に加えて、学歴や所持している資格まで記載できます。その後の選考(面接)に関しては通常のルートと同じで、要は入り口が違うのみです(面接に関する対処法については本エントリーには記載をしておりません)。
  Linkedinを活用するメリットとしては下記が考えられます。
   A 効率的な就職活動ができること。
   B 自身のレベルを客観的に把握できること。
   C 英会話の練習ができること。
   D 企業人事からダイレクトに声がかかること。

  Linkedinを活用するデメリットとしては下記が考えられます。
   E 日系(内資)会社の情報が少ない。
   F 転職エージェントの当たり外れがある。
  
  各項目の詳細について下記に記載します。

  4-①-A
      Linkedinの1番のメリットだと思います。こちらから探さなくても向こうから声がかかるので就職活動の効率がいいです。一方で就職活動という行為は主体性を伴って然るべきとも思いますので、自身でも並行して企業を探すこともするべきとは思いますが、志望したい企業から声がかかる可能性も上がるので、就職活動の効率があがるという点でとても良いことだと思います。
  4-①-B
      転職エージェントと企業人事がメッセージを送る際に、彼らが考えていることは"この人を採用させられるか"です。それが彼らの評価ポイントになるためです。転職エージェントはLinkedinプロフィールの内容を見て自分が担当している企業に内定させられるかどうか判断します。よってエージェントのスクリーニングを受けた上で、選考に望めるため声をかけられた時点である程度の確度があることになります。企業人事においても考え方はある程度同じと思われます。そのため自分が声をかけられて勧められる企業のレベル感がある程度客観的なレベルと考えても問題はないです(押し売りしてくるエージェントもいるため一概には言えないですが)。
  4-①-C
      英会話を目的にLinkedinをするのは良くはありませんが、実際可能だと思われます。外国人エージェントは日本語が喋れる方がほとんどですが、彼ら自身がスクリーニングを行うために、候補者と英語でコミュニケーションを取ろうとすることが多いです。彼らの母国語が英語でそちらの方が話しやすいからという理由もあるかもしれませんが、面接の練習も実施してくれる方もいるため、英語でのコミュニケーションの機会が豊富にあります。また彼らはビジネスとして候補者を相手にしているので、英語でお客様と対話する時にどういう受け答えをするのかを実地訓練として学ぶことができます。
  4-①-D
      エージェントの他にも企業人事からダイレクトに選考に進まないか声をかけられることもあります。体感としては8割がエージェントで、2割が企業人事です。企業人事から声をかけられるメリットとしては、明らかに選考の通過度合いが違います。そのためエージェントよりも企業人事から声をかけられた方が選考の通過度合いが高いと思われます。
  4-①-E
      Linkedinが海外発サービスであることやSNS上で採用をする文化があまりないためか、日系の会社の求人はあまりないです。日系スタートアップやIT系の会社の求人はいくつかありますが、割合としては外資系がほとんどです。自分の職歴を常に公開している状態の人間を採用することをリスクと捉えるような会社が日系であれば多いような気もします。そのため日系を志望する場合はあまりLinkedinを使用するメリットはないと思われます。
  4-①-F
     エージェントについでですが、色々な会社のエージェントが当然ですがいます。初めてLinkedinを使う場合、英語で面接を受けないかどうか連絡がくること自体にちょっとした驚きと、もしかして自分ヘッドハントされてるかも!?という感覚になります(私はそうでした笑)。下記のような文章でメッセージがきます。

  I'm aware you're not looking for anything right now but your impressive profile matches many of our current openings...

  I came across your profile and is honestly impressed by your sales skills and IT knowledge. I believe you can find your next step in the career in our company...

    I'm currently working on several sales, marketing, media planner and business development roles with our global clients, where I think you are a good fit because of your background...

    だいたい3通も来ると定型文なんだなと理解することができます。自身の案件を紹介する前の枕詞のようなものでしょう。
    メッセージの文章構造はともかく、持ってこられた案件を精査する必要があります。精査のための情報が記載されているかどうかがまずポイントです。会社名、職務、年収レンジの3点があればとりあえずの判断基準となります。詳細は機密案件のためお電話で〜という中身の場合、注意が必要です。彼らのKPIにコンタクトがどれだけ取れたかという内容がある可能性があり、電話番号を渡して特に実りのない話で終わってしまい、彼らの社内で案件登録されてしまうと、他の社員から電話やメールがドカドカ来ることになります。最初の新鮮なうちはいいですが、慣れてくるとあまり面白く無くなってきます。自分の時間を奪われているような気分になってくるのであまりいい気分ではないです。中には質問するだけ質問をしまくってこちらから聞かないと案件の話をしてこないエージェントや自分の担当する企業案件をプッシュするのみで自身の志向など全く聞いてこないエージェントもいます。慣れないうちは大変ですが自分で精査できるようになる必要があります。

 4-②
  書類で落ちることはほぼなく、2019/12に最終面接が3つ重なるという状況があり、まあどこかは通るんだろうなと考えていた時期がありました。結果としてこの時期に内定がくることはなく、会社にフライングで退職の意思を伝えかけたので、伝えずにいて本当に良かったと思います。外資の場合、電話でのスクリーニング、その後オンラインでの面接、そして対面での面接に進んでいくことが多かったように思います。私が経験をした面接特有だったのかもしれませんが、いかに修羅場を乗り切ってきたかを試すような質問があり、個々の力量を求められるように思いました。

 4-③
  在宅環境下となり選考の数は減るんだろうなと考えておりましたが、求人案内としてはこれまでの中で一番頻度が高かったように記憶しています。特に2020/06-07初旬にかけてはほぼ毎日求人案内がきており、ボーナス支給後の人材争奪戦が起こっていたのかもしれません。対面での面接を実施する会社はほとんどなく、初回から最終面接まで一度も対面で会うことなく選考が実施されていました。特に在宅環境下だからといって特有の質問がくるわけではなく、あくまで過去の経験に即した内容で質問はされていました。面接官も自宅から参加している方が多かったです。使われたweg会議システムとしてはteamsかzoomがほとんどでした。

5.参考情報
 ①年収交渉について
 ②転職エージェントについて
 ③リファレンスチェックについて

 5-①
  年収交渉とは基本的には内定を2つ以上もらった際に可能となる年収向上のための交渉手法のことを指しています。やり方として2パターン考えられ、①一番年収を高く提示してくれた会社に行きたいために実施する、②本命の会社がありその会社の年収を少しでも高くするために実施する、以上の2通りかと考えています。自身も年収交渉ができるように複数企業を受けており、内定としては2社からいただいたので実行可能な状況でした。
  しかし年収交渉自体は自身はあえて実行しませんでした。それには以下の複数の理由があったためです。

   A 現行の年収以上であれば生活維持に問題がないため。
   B 本命の会社が決まっていたため。
   C 面接時に伝えた希望年収をクリアしているため。
   D 年収交渉自体のリスクを考慮したため。
   E 業界で中長期的な経験を積みたいため。

  自身としては名を捨てて実を取る選択をしたつもりです。まだギリギリ20代のためEが最も重要だと考えており、Eを実現しやすくするためDのリスク、つまり一丁前に年収交渉なんかしやがってという印象を与えない方がよいと判断しました。他の会社の提示年収が高かったという理由はあるものの、Cの内容、つまり自身の発した言葉を嘘にしてしまうことも懸念しました。一度提示した年収を再検討する手間を本命の会社にかけることになるため慎重になっていました。逆に年収交渉ができるくらい優秀と思われる可能性もあったかもしれませんが、事前のリサーチ及び相談ができる人がいなかったため、自身で判断し上記の理由から年収交渉をしないという選択をしています。とはいえ、自身の置かれた状況によってとる選択肢は変わってくるところだと考えます。会社からどう思われようが直近で年収をどうしてもあげる必要があれば年収交渉は必要ですし、経験よりもとにかく年収が重要であればいずれにせよ実施する価値があることになるでしょう。
 5-②
  Linkedinを起点にして様々なエージェントとメール、電話、対面でコミュニケーションをとってきました。Linkedinのつながり申請メッセージは200人程度から受領、その中でメールベースのメッセージまで行ったのは30〜40人程度、電話では15人程度、コロナ環境下となる前ですが2019年12月以前までは対面で2〜3人程度とコミュニケーションをとってきました。9割が外国人エージェントで1割が日本人エージェントでした。
  エージェントの方で今後も付き合いたいと思った方は2名のみで、どちらも外国人の方です。誠意と真摯さが言語を越えて伝わりました。何通も色々な英文メッセージを読んでいると真面目に書かれた文章か適当に書かれた文章かの違いくらいはわかるようになります。面接前にtipsを送ることや終わったら連絡がほしいと応募者に伝えて、連絡をまめにとるなど営業としての姿勢がこちらも勉強になる程でした。私の場合、Linkedin上で会社人事からダイレクトに声をかけられて選考に進んだ上での内定となったため、かれらの助力のうえで内定まで進むことにはならなかったのですが、彼らのサポートがなければここまで来ることができなかったと思うため、彼らの力になりたいという気持ちを持つに至る程には彼らに感謝をしています。
 5-③
  内定を受領した会社には面接通過後にリファレンスチェックがありました。前職の上司と同僚の方に事情を伝えて依頼し快諾いただきました。同僚の方から聞かれた内容を教えていただけ、下記のような内容だったようです。

 ・勤務期間
 ・候補者との関係
 ・仕事内容
 ・チームワークについて
 ・長所
 ・短所
 ・ストレス耐性
 ・候補者と一緒にまた働きたいか
 ・応募した会社での仕事が合うと思うか
 
 基本的には職歴詐称がなく、ネガティブなことばかり言われないようであれば、ここで落とされることはないようです。いずれにせよ多少の根回しが必要な局面ではありました。前職を円満に終わっておいたことが有利に働きました。

記載したいことは以上となります。ご参考となりましたら幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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Corporate sales in the past at Semiconductor and System Engineering Service, and currently at Cloud ERP company.
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