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返さなくていい公的資金、もらうことより大事なこと

ワーケーションってなんだろう?と思って調べてみたら、僕がやっていることだ判明したので、今後はワークよりションを広げたい佐浦です。

さて、もう間もなく「事業再構築補助金」の公募が始まる。なんだそれ?っていう社長のために、あとで「なんで言ってくれなかったんだよ」と怒られないように、ここでザックリ伝えておくと、

コロナで売上が減ってしまって、ここらで思い切ったアイディアを投入して、営業スタイルやサービスを変えよう!という積極的投資の1/2〜3/4を、国が最大1億まで負担するというもの。(実際には、ほとんどの中小企業は1,000万くらいまで)

なんとその国家予算1.1兆円!巨額なお金が事業をする国民に配られる。そしてこういう補助金は、毎年知っている人だけが活用しているという事実。モッタイナイ。

詳細はこちら↓
事業再構築補助金とは?



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▶ 補助金を獲得するのに大事な視点。
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それでも補助金っていうのは、アイディア勝負で、誰にでもチャンスがある。簡単に言っちゃうと、国がやってるビジネスコンテストみたいなもので、これはいいね!ってものから、上から順番に予算のある限り採用されていく。

だから、補助金の存在は知っていても、国の「問い」にしっかり解答するアイディアがないと採択されない。実際僕も、かつて自分の熱い情熱をぶつけた事業計画書を出して、見事にスルーされた経緯があるww

あたりまえだけど、 情熱だけじゃダメで、具体的な数字の部分、実現可能性が大事だ。

で、この「問い」ってなんですか?ってとことなんですが、だいたいこういうものはタイトルから考えるといい。何にしたってタイトルこそ最も相手が伝えたい部分だからだ。

そう、国が言っている事業再構築補助金の「事業再構築」とはなにか?

再構築??

つまりこういうことだ。

これまでにやってきた事業を一回バラバラに紐解いて、遠目で見て整理。新しい視点を入れて構築し直せということ。

何かを捨てて、何かを加えないといけない。

この「何を今さら」を、やってよねっていうのが今回の国の「問い」だ。

グレートリセットとか、ニューノーマルという外国語は意図的で、僕はあんまり好きじゃないので、日本神話的に言うと、「事業を造り固め成せ」というお上の神勅。と言ったところだろうか。

お陰でますますわからなくなってきたが、とにかく、この補助金に限らず、今求められているのは「革新」で、新しいこと、これまでにしてこなかったことをして、中小企業には生産性をあげてほしいというのが国の望み。どうやら何も変えずに補助金がもらえることはなさそうだ。


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▶ キーワードは「そもそも」だ。
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「いや〜、なんだか難しそうだ。ウチはそんな高度な技術を持っているわけでもないし、日常で新しいことなんて思いつかないよ。」

っていう社長の声が聞こえてくるが、安心してほしい。僕のところに来る相談はほとんどそうだし、だからこそ僕みたいなよそ者で、いろんな業界に首を突っ込んで、つまらない知識を貯めてきた変なヤツが、たまに使えたりする。

アイディアとは違う要素の掛け合わせだからだ。

とにかく、全く新しいビジネスを大発明する必要はない。政府が公開した例のように、これまでの延長線上で非対面営業にするだけでもお金はもらえる。

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ただ、もしこの補助金を一時的なお金として消費するんでなく、将来に渡って黙っていても金の卵を生み続ける鶏、事業を生き物に育てたいのなら、日々忙しいし、少し難しいかもしれないが、今これについて改めて時間をとって考えてみてほしい。


“今やっている仕事は、お客さんにとってどんな価値があるのか?”



つまり、経営において良く言われることですが、「会社が売っているものと、お客さんが受け取るものは違う」わけで、コロナで市場の変化(変わってしまったお客さんの心)を通して見たときに、自分の仕事は本来どんな本質的な価値を提供できそうなのか?「そもそも」に時間を注いでみる必要がある。#外国語でダブルループと言うらしいぞ

それがわかると、この図の矢印のように商品をほとんど変えずに、今まで使ってくれなかったお客さんに見つけてもらうことができる。

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例えば僕の本業は宝石商だ。きっと宝石に興味がない人から見れば、高額品を売りつける怪しげな商売人に見えるかもしれないし、実際にそうだ(嘘)。お客さんが得るものは高価な宝石で、僕は大金を手にするモノ売りに見えるに違いない。

でも、僕の仕事の本質はそこにはないと思っている。宝石という物質そのものではなく、石を手に入れたあとのお客さんの「心の変化と生活」。それに、長年使い続けるうちに宝石に籠もるオーナーの「記憶」を売っていると思っている。

宝石がない普段の日常と、信じられないほど美しい宝石と共に生きる人生。この差分、いつもと違う”世界観”を提供することが、僕の仕事の本質だと思っている。

そうなってくると、宝石という商品から伝わるメッセージはまるで違うものになり、既存の宝石好きのお得意様だけではなく、まったく違った角度から、新規のお客さまが興味を持ってくれるようになるのだ。

誰だって今日より明日、より良く変化したいんだ。だから今、コロナの巣篭もり需要と、僕のわけのわからんポエムで、ますます宝石が売れている。


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▶ どこまで言ってもメッセージに価値がある。
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話をもどすと、あなたの仕事の本質をつかみ、今の時代のお客さんにピッタリのコンセプトに変えることさえできれば、革命的な商品はいらない。これこそ僕がいつも言っている「意味づけを変える」の意味だ。(抽象的なので、ここに価値を見出す人はかなり少ないんだが・・。)

そしてそれが決まりさえすれば、パッケージデザインを刷新したり、サイト作ったり、店舗を改装したり、オンライン化したりと具体的な投資内容が決まってくる。

逆に言うとそのコンセプトが決まっていない投資は、一時的な流行りで終わる可能性が高い。実際、世の中には残念がらメッセージなき”なんとなくオシャレデザイン”が溢れていて、今やそういったものは都会にも、ネットにもたくさんある。残酷だが同じようなものを出したところで、大量の情報に飲まれてほとんど気付いてもらえない。

小さなお金で、最大の利益(=喜び)を提供するには、”なんとなくオシャレ”じゃなくて、”意図あるオシャレ”じゃないといけない。その本質は見えないメッセージ、哲学だ。

だんだん難しくなってきたので、また続きはいずれ。

よくわかんないけど、とりあえず事業再構築に挑戦したいという人は、気軽にメッセージください。少しでも「日本を良くする」ビジネスだったら、どんなに小さなビジネスでも応援したい。ここに書いたことを元にして、事業計画策定支援します。

でも、僕は日本の人、モノ、金、技術、環境を切り売りするグローバルビジネスには、どんなに儲かっても加担しない。それに「お金がほしい」「事業計画作成の丸投げ代行」も一切お断りしている。

この全く新しい時代に、お金で他社の機能だけ買い取っても、自分の中から湧いてくる情熱なしに、持続可能な事業の構築は絶対にできないし、もう本物の貢献しか通用しないからだ。

ということで、がんばれ日本!

P.S.本当を言うとね、たとえ補助金が採択されなくても、自分の仕事や使命について本気で考えて、新たな計画を作ること自体に最大の価値があるんだよ。この国は縄文時代から小さな集落、零細企業が細胞のように連携しているから強いんだ。あなたの事業がこの国に必要です。だからぜひチャレンジしてみてほしい。日本の子どもたちのために。

#補助金
#事業再構築補助金
#ワーケーション

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