見出し画像

職務で利用者との面談中

「ケアマネは上から目線、例外はなく

あなたも同じ」だと指摘を受けた

もちろん、自分は利用者のことを見下してるとか

自分が上だとか下だとか

そういう意識はしてないので

正直、ショックを受けたし戸惑ったりした。


利用者は60代後半

障害サービスから

年齢の要件で介護保険サービスに移行された方

細かなサービスの違いや支援者の意識の違い

いろいろなことに敏感なのだとは思う

介護保険での担当も短期間に数人変更となって

俗に言う「支援困難ケース」認定できるかもしれない


言われた自分はパニックになり

「そういうつもりはない」と一度弁明して

反論せず傾聴に徹して

「以後、気をつけます」みたいな形でその場を納めたけれど

直後はやっぱり不愉快極まりない感じを持った


それでも、

本当にそういう部分が自分にあったのかなかったのか

振り返りをしてみたり

利用者の分析を試みたりして

出した結論・・・・

利用者がそのように感じる要因が

自分にも多分あった

でも、自分の意識の中では

上下とか全く感じていないし

誰に対しても「一個の人」として接している


利用者が感じることはその方の自由

その人自身の要因にそこの価値観が反映される

他人の考えを自分よりに修正することはできない


なので、相手の想いを受け止めつつ

でも、今後も毅然と対峙していくしかない


障害である高齢である貧困である

それは支援を受ける必要があれば

権利として堂々と行使すれば良い

そういうことを理由に

差別や偏見は持ってはならないものだけれど

支援を受ける立場であるってことは

特権ではないし

どういう立場であっても

人としての価値や尊厳は誰にも等しい

誰でも等しいわけだから

その利用者が私に対して批難したり

援助者をステレオタイプに批判しても

それは自由だけれど

「自分が傷つけられた」と声だかに主張するなら

そのことで、私が傷つくこともそれはそれで

間違ったことではない


「あなたは、何を言っても受け止めてくれるから

心にあるものを安心して吐き出せる」

みたいなことをその利用者は言ったけれど

自分は障害者だから、何でも言って良いなどと

その方が思ってるとしたら

それは勘違いじゃないかと言いたい〔言わないけど)


人間関係ってお互いの配慮は必要だし

矛盾や葛藤を呑み込みながら

相互に構築していくものだと思う

障害のあるなしは関係ない


でも、自分を守るために

その方との面談や関わりは

今より一層、慎重にスキを見せないように

していかなければって思う


そして、その方以外の利用者との関わりを

注意深く観察してみて

ケアマネとしての立場からくる

職務的な冷静さや客観性も自分の中にあるけれど

それだけでなく

人間的なコミュニケーションの部分も

自分が思っていた以上に発見できたりして

支える立場の自分だけでなく

皆さんから支えて頂いたり

たくさんの気持ちのやり取りをしていることに気がついた


経験が長くなってくると

なかなかクレームを受けることが少なくなってくるけれど

自分自身の振り返る機会になって

痛い思いもあったけれど一つの糧ともなった。