見出し画像

フレンチトーストを作り終えたころ、師は走り出すための準備運動を始めていた

 先週、暑い暑いと騒いでいたのが嘘のよう、今週は朝晩を中心に一気に冷え込んだため、慌ててエアコンの掃除をした。エアコンの掃除といっても、フィルター部分を外してスプレーをシューッとふりかけて、あみについたほこりをシャシャッと落としただけなのだけど、それがもう面倒で面倒で、ずっと先延ばしにしていたのだ。そして、ユニクロでフリースのカーディガンやら暖パンやらを購入。ちょうどセール期間だったため、通常よりも安く買えて(しかもこの日がセール最終日だった!)、合計金額が1万円を超えたため、マスクまでもらえた。良い買い物ができたと思う。こういうちょっとしたラッキーを、わたしはとても愛しく思っている。さっそく家に帰ってフリースを着る。期待を裏切らない、あたたかさ。あたたかいって素晴らしい。これでこれから寒くなっても、大丈夫。わたしの部屋にはエアコンがある。そしてユニクロのフリースがある。心強い。

 ◇

 会社の近くで「新型コロナはウソ!」というド派手なポスターを発見。文字の下には、スーツを着た日本人のおじさんと、外国人のジェントルマンが写っていて、2人はにこやかに笑っている。見るからに怪しい。怪しすぎる。みんなポスターの存在なんて気にも止めず、前を素通りする。わたしも「こんなポスターこんなところにあったっけかなあ」と思いながら、みんなと同じように通り過ぎる。

 本来なら忘年会やらクリスマス会やらで飲食店は賑わうはずなのに、やはり今年はそうもいかない。ニュースで「静かなマスク会食」という言葉を耳にした。飛沫感染を防ぐため、飲食するときだけマスクを外し、会話をする時はマスク着用を徹底しましょう、というものらしい。またまた新しいマナーの登場だ。面倒くさがりのわたしはこれを聞いて、「わ、めんどくさいなあ」と思わずつぶやいてしまった。そこまでして、やらないといけない会食って、どんな会食だろう。

 今日本当は友人と食事の約束をしていたのだけど、この第3波の状況をみて、「一旦やめとこか」という話になって、中止となった。色々聴きたい話もあったし、全然会えていなかったのでとても寂しいけれど、仕方ないよなあと思う。実家でも毎年この時期にお墓参りに行くのだけど、今年はもうやめるらしい。ご先祖さまはそんなに心が狭くないはずだ、きっと許してくれるだろう。こんな時代もある。今は大人しく黙って息をひそめる時期なのだ、多分。「コロナの馬鹿野郎」とか、悪いことばかり考えてしまうけれど、そればかり考えてもどうにもならないので、その中でもちょっとした楽しみを日々見つけだしていこうと思う。

本当、「新型コロナは全部ウソ」だったらいいのに。

  ◇

おまけ。先週の予告通り、フレンチトーストをつくりました。

画像1


フライパンで、業務スーパーのカスタードプリンを溶かすと、部屋中に殺人的に甘い匂いが広がる。うぅーん、たまらん。

はりきって作ったのはいいけれど、実はわたしフレンチトーストってちゃんと食べたことがなくて、これで合ってるのかわからない…イメージ的にはもう少し外側がサクッとして、中側がふにゃっとしているものだと思っていたけれど、作ったフレンチトースト、全部ふにゃふにゃなのですが…焼きが足りなかったのか、溶かしたプリンが多かったのか…。まあ美味しかったからいいか。

もうひとつ。パン耳が余っていたので、タルトを作ったはずが…

画像3


中が全然固まらなくて(クリームチーズとか色んなものを入れた)、ただのプリンスープみたいになってしまった。失敗だ。結局スプーンで中身をすくって食べた。多分、小麦粉が全然足りなかったのだと思う。でも1番の原因は、レシピを完全無視したことですね。…今度はちゃんとレシピ通りに美味しいタルトをつくろう。

 ◇

月末はキライだ。単純に疲れているのに、始末しなくてはいけない仕事がどどっと襲ってくる。残業も増える。残業というものはなぜこんなにも心がすり減るのだろう。帰るころにはもうへとへとで、一体なぜこんなことをやっているのか、自分でもよくわからなくなってくる。来週から12月。師が慌てて走り出す、令和2年ラストスパートの始まりである。まあ適度に息を抜き、手を抜いていこうか。

この記事が参加している募集

今週の振り返り

ありがとうございます。文章書きつづけます。