心を揺るがす、ちまっこさ 3
撮影時間のほとんどが、泣いてばかり寝てばかりの赤ちゃん…
そんな姿もかわいらしいけれど、どうにか起きてる写真を撮りたい大人達。
とはいえ、人生経験18日にあまり無茶ぶりをするわけにも行かず…
「とりあえず、今撮れるものを撮りましょう!」とご提案してみることに。例えば赤ちゃん写真では定番の、サイズ感の違いがわかるような写真。
小さな赤ちゃんは幼児と違って動きも少なく、表情の変化も乏しくて…あかちゃんだけを撮影していると、単調な写真になりがちなもの。
こんな風に大人に加わってもらうと写真に変化がつけられるので、似たような写真ばかりになっちゃうなぁと思ってる人にはおすすめしたい。
並んだ耳。
ちっちゃいパーツ単体でもかわいいけれど、大きいものと比較するとますますちっちゃいものがかわいく見える。
パーツ単体の撮影は寝ている時に撮ってしまうのがいい。
起きてると意外と元気いっぱいにバタバタしてたりする。
こんなにちっちゃいのに!ちゃんと足!
ドールハウスとかで実物そっくりのミニチュアにテンション上がるタイプなので、それと同じ感覚で「ふおおお!」となる。
今回はご家族の方が、沢山小道具を用意して下さっていて。これは赤ちゃんのお母さんが生まれた時に作ってもらったという、出生体重の思い出のバースベアー。
赤ちゃんを、そっとお膝にのっけて…
眠る赤ちゃんを見守ってるみたいで、めちゃくちゃかわいい~!と心の中で叫びながら撮る。そうやって内心で叫びつつも、赤ちゃんだけじゃなくぬいぐるみにもピントがそこそこ合うように。シャッタースピードとの兼ね合いを気にしつつ、絞りを変更する。興奮してるけど、仕事もしてる。
室内という撮影環境に合わせてシャッタースピード優先モードにしていた、または絞り開放でぼかして撮るのが好き…そんな撮り手への落とし穴。
メインにピント合わせてたら、一緒に撮った人や物がぼけすぎた!!
これ、あるある。子供の頃から実にうっかりしやすい性格なので、夢中になりすぎると未だに帰ってチェックしながら「しまったあああ!」ということがあるので理性は大事。集合写真なんかでやってしまうと、冷や汗ものという…。
少し話がとんだけれど、これもまた準備くださってた小道具の1つ。
干支のイノシシのお帽子。
この抱いてるぬいぐるみのを参考に、赤ちゃんがかぶってるのはお母さんが作られたとのことで。
「ほんと適当なんですけど…」と謙遜していらっしゃったけれど、「いやいや、めっちゃすごいですよ!?」と心の底から思った裁縫はほぼしない人。
何より、抱いてるぬいぐるみとおそろいとかめちゃくちゃかわいいし…
あ、でも。小道具と撮ってもかわいいけれど…やっぱり個人的にはご家族と一緒にというのが好き。
赤ちゃんだけの写真から伝わるのは、かわいらしさ。
でも家族との写真からは、かわいらしさだけじゃなくて。何かもっと温かいものも一緒に写っている気がして。
自分が大きくなって写真を見せてもらった時に。嬉しい気持ちになるのは、手元に残しておきたくなるのは…ポーズや衣装や小道具で決めた、映える写真よりも。こんな風に家族と写ったものじゃないかな、と思う。
いつか、今日撮ったこの子が。
この写真を見て何か感じてくれたらいいな。
わりと、そんなことを考えながら写真を撮っている。
と、良い話風にまとめたように見せかけて…
もうちょっと「つづく」で。
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ユルリラム
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