見出し画像

怒りの原因は他人でも、怒りを引きずるのは自分の責任

※この記事は再掲載です。マガジンから記事を削除しようと思ったら記事自体削除してしまいまして…
アクセスレポートから記事自体の閲覧はできたのでコピペです。

まぬけな私の心の声


『自分の機嫌は自分で取る』という言葉は、私には難解な言葉だった。
ネガティブな感情が生まれる時、他人の言動がキッカケとなることが多い。そして、他人の言動は私にはコントロール出来ない。
特に《怒り》なんていうのは外部からの刺激で突発的且つ衝動的に起こる感情で、それを制御するなんて無理だと思っていた。

でも、この言葉に出会って腑に落ちた。

怒りの原因は他人でも、怒りを引きずるのは自分の責任

最近メンタルケアの情報を集め過ぎていて、どこで出会った言葉なのか忘れてしまった。
でも言い方が違うだけで、《認知の歪み》を改善するような情報源ならどこでも同様のことが言われてるんだと思う。


誰にでも苦手な人がいると思う。
私にもいる。
その人に会うと高確率で嫌な想いをする。
その人に会うことが決まると憂鬱で仕方ないし、
過去に言われたアレやコレやを思い出して嫌な気分になる。
そして実際に会うと、やはり何か嫌なことを言われて嫌な時間を過ごす。
会った後は「なんであそこで言い返せなかったんだろう」と
自己嫌悪に陥ったり、妄想でその人に言い返したりしている。


この一連の流れの中で
その人が原因で発生した怒りは、会った時に嫌なことを言われた《瞬間》だけなのである。

その人に会う前の負の感情や
その人に会った後の負の感情は
私自身が作り出したものに他ならない。

もっと言ってしまうと、何か嫌なことを言われた後にモヤモヤしながらその人と過ごす時間さえ
私が作り出した感情によるイライラタイムなのだ。


突発的に怒りが発生した後は
「こういうことを言う人もいるんだな」
「相手を思いやる余裕がない状態なのかな」
「この人に私を理解してもらう必要は無い」
「私もこの人を理解する必要は無い」
「私はこういうことを言わないようにしよう」
それくらいの感想で留めて、気持ちを切り替える。
それが自分の機嫌を取るということなのだ。




先日の結婚記念日で、私はアンガーマネジメントに成功した。
私の夫は現在、異常レベルのゲーム中毒になっている。
本人に自覚は無い。
私が何も行動しなければ、結婚記念日もゲーム三昧になる。
そこで、映画館の予約を入れることでゲームしない時間を強制的に作ることにした。
映画は午前10:40とレイトショーの2回だけだった。
夫にどちらが良いか聞くと、午前と答えた。
夫はいつも朝5時過ぎまでゲームをしていて、起きるのは11時半頃である。
本当に午前で良いのか聞いたが、大丈夫だと言うので予約を入れた。

いつも通り5時半過ぎまでゲームをしていた夫。

怒りその①
予定があるから少しでも早く寝ようとか思わないのね〜
→まぁ、分かってたことだ。寝よう。

9時頃から起こし始めたが起きる気配が全く無い。

怒りその②
だから本当に午前で良いか聞いたじゃないか。
→まぁ、分かってたことだ。鎮まれ自分。

やっと起きたのが10時。
そこからトイレタイムで20分経過。トイレでもゲームをしている。
これはもういつものルーティンなので仕方ない。
他のことをして時間を潰す。

やっとトイレから出てきたが、今すぐ出ないと間に合わない
着替えを開始する夫。
だが、こんな状態なのにゲームをやりながら着替えるので支度作業が中断する。

怒りその③
いやいやいや!この状況でゲームやるって!
→イラついたら結婚記念日が台無しだ。鎮まれ自分。

「時間ないんだよ〜?」
我ながら天晴れと思うほど優しく声をかけ、夫がようやく支度に集中した。

バイクで脇をすり抜けないと間に合わないと思い、
「車じゃなくて、バイクにした方が良いよね」
と夫に確認した。
「いや、大丈夫でしょ」
そう答えた夫。
案の定、車で渋滞にハマる

怒りその④
だから言ったのに〜
あ〜終わったわ。もう間に合わないわ。
→イラついても車が進むわけじゃ無い。鎮まれ自分。

悟った私は窓の外を眺め
「あの花可愛いね」
などと声をかけながら、目に入ってくるものをよく観察して時間を過ごした。
ため息など一度もつかなかった。
ただただ穏やかな一日を願って穏やかに過ごした。

結局、上映開始時間を15分過ぎて着いた。
予告などが丁度終わったタイミングで、奇跡的にギリッギリ本編には間に合った。
(周りの座席の方々、ご迷惑をおかけして申し訳ない。)

こうして私は穏やかな気持ちで映画を楽しむことができた。
アンガーマネジメントに成功したのだ。(成功…だよね…?)


《自分の機嫌を取る》のと
《我慢して気持ちを押し殺す》の違いは何かというと、
他のことをして意識を完全に他に移せるかどうかだと思う。
我慢しているだけだと他のことをしていても脳内は怒りでいっぱいで、
それだと機嫌を取れていることにはならない。


まぁ結局その後別件で余計なことを言ってしまって
過去最悪な結婚記念日になったわけだが…
(全然アンガーをマネジメントできてない未熟者)




うつ克服のための認知行動療法のバイブル『いやな気分よ、さようなら コンパクト版』。
先日これを読了した。
《認知の歪み》に関する本で、認知の歪みは誰にでもあるので鬱で悩んでいる人でなくても学びが多いと思う。

いやな気分よさようなら コンパクト版

最初の方は全然ラインマーカーを引かず、ワークのところだけ付箋を貼って読み進めていたが、
「怒り」に関する項目に入った途端にページがマーカーだらけになった。
そこで「私の夫に対する感情は《怒り》だったのか」と気付いた。

怒りの感情は様々な問題に繋がる火種だ。
一人一人が自分のアンガーをマネジメントすることが出来れば、
世界はもっと優しくなれるはず。
変えられるのは自分だけ。他人は変えられない。
でも意識は伝播する。それが結果的に人を変えるかもしれない。
まずは自分の意識から変えていこう。


【関連記事】





読んでくださった人に何か学びのあるnoteにしたいと思っていて、毎回情熱を込めて書いています。ほんの少しでもサポートしていただけると、もっとnoteを楽しく続けられます!