part2!! 我ら‟チーム日光ボルケーノズ”:栃木県西部高山地域【地元再発見の小旅行vol.10】
前回の続きです!
No.6:山王帽子山
山王帽子山(さんのうぼうしさん)
標高:2077m
デイサイト(一部安山岩)質の溶岩ドームがメインです。
活動時期:約8万年~2万年前
「帽子」って名前がついてる気持ち分かるな~ってカタチですね。
道がずっと続いていますね。
綺麗な三角形です!
No.7:於呂倶羅山
於呂倶羅山(おろぐらやま)
標高:2077m
デイサイト(一部安山岩)質の溶岩ドームがメインです。
活動時期:約8万年~2万年前
すごい名前ですよね。
どんな経緯でこんな名前に?
と思い検索してみましたが、分からないみたいです。
登山者のサイトで何人もの人が色々と調べてみても分からないという、神秘的な山です。興味のある方はこのサイト見てみて下さい。
昔は金山として栄え、3000人も人が住んでいたのだとか!
あまり火山っぽくないカタチです。採掘されたからでしょうか?
あちこちに道があるのは鉱山だったから?
左手の奥に平らな地形がありますが、これは湖です。
隣の三岳(みつだけ)の噴火で溶岩に堰き止められてできたそうです。
奥側が刈込湖(かりこみこ)、手前が切込湖(きりこみこ)です。
No.8:男体山
男体山は同じ名前の山が全国のあちこちにあるので日光男体山とも言われてるようです。
標高:2486m
玄武岩や安山岩、デイサイトなど様々な成分のマグマが噴出しています。
また噴火の種類も溶岩流や火砕流など様々です。いずれ詳しいお話をできれば・・と思います。
活動時期:約2万9000年~7000年前
男体山の火山活動は、これまで約1万2000年前を最後に終了したと考えられてきました。しかし2009年に新たな地層が発見され、その分析の結果、約7000年前にも噴火した可能性が高いと分かりました。
それにより、気象庁によって活火山と認定されました。
雄大ですね!
火口からデロデロと溶岩が流れ出てきた様子が非常に良く分かりますよね。
この溶岩は御沢溶岩(みさわようがん)と呼ばれています。
No.9:三岳
三岳(みつだけ)
標高:1945m
デイサイト~安山岩質の溶岩ドームがメインです。
活動時期:約1万2000年前(?)
三岳の溶岩は男体山の1万2000年前の噴火によってつくられた軽石流堆積物(マグマが発泡してできた大量の軽石が火砕流として流れたもの)の上を覆っています。
ですので、その噴火は約1万2000年前よりも新しいということになります。
比較的に若い火山ということで、溶岩のしわが地形として残っていて、見ていて楽しいです(笑)
これです!
特に左側はいかにも溶岩が流れたって感じしませんか?細かくデコボコしているのが、溶岩の流れでできたしわです。
いやぁ~見てるだけで楽しくなります!(私だけ?笑)
右奥に見えるのが、於呂倶羅山でも紹介した刈込湖です。
左手の奥。ここも真っ平で水が溜まってるように見えませんか?
アップです。やはり湖っぽいですよね。
湯ノ湖という湖です!
三岳の溶岩流で谷が堰き止められてできました。
そしてすぐ南に段差があるので滝をつくっています。竜頭の滝(りゅうずのたき)と言う名前です。カッコいい!
おおおおお!これは是非、実物を見てみたいですねぇ~♪
No.10:日光白根山
日光白根山(にっこうしらねさん)
標高:2578m
安山岩質の溶岩など様々。
活動時期:約2万年前以降(活火山)。
日光白根山は直近では1889年にも噴火しているバリバリの活火山です。
いずれ別記事で詳しく紹介させてください。
西半分は群馬県になります。
山頂付近に水溜まりがありますね。五色沼です。
左に濃い青色がありますよね。やはり火山活動による堰き止めで水溜まりをつくっています。
手前が丸沼(まるぬま)、奥が菅沼(すがぬま)です。
山頂だけでなく、少し下にも火口がありますね。
山体を真っ二つにするような切れ目が見えますね。
侵食による谷地形と言うよりも火山活動でできた亀裂のように見えます。
さて、これにて日光火山群のメンバー紹介を終わります!
お読みいただき、ありがとうございました。
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参考文献
山元孝広・滝沢文教・高橋 浩・久保和也・駒澤正夫・広島俊男・須藤定久(2000) 20 万分の1 地質図幅「日光」,地質調査所,7p.
石崎泰男,・呉山正和(2004) 日光火山群男体火山の12ka噴火の推移とマグマ供給系.岩石鉱物化学,33巻5号,p.197-207.
高橋正樹・吉田 剛・五十嵐俊成・金丸龍夫(2009) 日光男体火山噴出物の全岩化学組成とマグマ供給システム.日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要,No.44,pp.63-120.
三宅康幸・齋藤美由紀・竹下欣宏・及川輝樹・齋藤武士(2009) 日光男体火山における約1万年前の火砕流堆積物の発見.火山,54巻,4号,p.163-173
石崎泰男・森田考美・岡村裕子・小池一馬・宮本亜里沙・及川輝樹(2014) 男体火山の最近 17,000 年間の噴火史.火山,第59巻,第3号,p.185-206.
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