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アラサー独身無職が映画ドラえもんを観て号泣した話(※若干思想強め)

(※ネタバレを含みます)

Twitterで「今回のドラえもんの映画はめちゃくちゃメッセージ性が強いから大人も観た方がいい」という趣旨の書き込みを見て、早速1人で観に行ってきた。

朝早い時間帯の上映回を選んだので、少し遅れてしまって最初の数分見逃したけど、初っ端から「タルタリア」とか「ムー大陸」みたいなワードが出てきて期待が高まる。



ものすごくざっくり説明すると、全てが完璧に整えられた"理想郷(ユートピア)"だと思われる世界が、実は全て言いなりでコントロールされた"反理想郷(ディストピア)"だった!そんなの本当の幸せじゃない!元の世界に帰ろう!みたいな話し。



ケムトレイルや5Gだと思われる描写や、連れ去られる子供、信用スコアみたいな胸のメーター、良い人だと思われている人が実はみんなを欺いて利用している悪い人だったとか、もうまんま今の(これからの)世の中ですやんって感じの世界観。

これはもう完全に現代社会への警鐘だ、作者はどうにかしてこの作品を通して子どもたちに伝えたかったんだろうなあと、話しの本筋とは関係ないところで既に目頭が熱くなる。



洗脳から目覚めたジャイアンスネ夫しずかちゃんの、「俺は人に指図されるのが大嫌いなんだ」「僕はひねくれてるから言われたことと逆のことがしたくなるんだ」「私は少し強情なところがあるからお構いなしよ」みたいな台詞が、まんま自分にも当てはまってるなあと思って笑う。
のび太はなんだっけな、「僕はなまけものだから」みたいな感じ(うろ覚え)(私もです)。


終盤の方、滅びゆく理想郷からの避難を促す場面で、「でもそんなこと許されるの、、?」みたいに洗脳されてる人に対しての、「自分の頭で考えて!」という目覚めてる女の子の台詞が、他の台詞よりも鮮明に聴こえた。気がした。


思ったよりもいろいろ詰め込まれてて、そのメッセージ性とか、定番のドラえもんとのび太の友情とか、身を挺して街を守ったソーニャとか、、
いい歳した大人が鼻水すすりながら泣くくらいには良かった。



やっぱり映画とか漫画とか音楽とかってすごい。
表現者ってすごい。
もちろん受け止め方は人それぞれだから解釈に正解なんてないけど。
それでも今の世の中になんとなく疑問とか不安を覚えている人には是非観てほしいと思う。
子どもの教育にもいいと思う(誰)。


ああいう作品を創り出してくれる人がいるなら、それに共鳴する人がいるなら、まだこの世の中にもほんの少し希望が持てるのかもと思えた時間でした。



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