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ドロドロした世の中に興味津々

「類は友を呼ぶ」というけれど、どんな集まりにも似た者同士が集うものである。一見バラバラに見えても、共通点がなければ集まることはない。だとすれば、ぼくがいま交流している人たちの共通項をとらえれば、おのずからぼくという人間がみえてくるはずだ。

ぼくがいまさかんに交流しているグループの人たちは、自分の意見をがっちりともち、対立することも多い。ただし、ひとつ共通点があり、昨年から続いている感染拡大について「早く終わってほしい」とか「正常にもどってほしい」というグチが出たことは一度もない。

なぜ、不満が出ないのかを考えてみたのだが、理由はいくつかあると思う。

1つ目は、みな好奇心のかたまりだからである。紛争にも、地殻変動にも、暗号資産にも、中国共産党にも、ウイルスの変異にも興味津々で、息苦しさより、この先の展開への好奇心の方が勝っている。

2つ目に「郷に入れば郷に従え」というタイプが多いからだろう。文句を言わず、環境に順応している。

3つ目として、みなあるていど粘り強いからだと思う。

目下の騒ぎが2年から5年に伸びても、5年から10年になっても文句を言う人はいなさそうだ。むしろ、どう展開していくのか、できるだけ正確に予測したいという欲望のほうがつよい。

つまり、世の中への不満よりも興味のほうが強いわけだが、だからといって理想の世の中だと思っているわけではない。ドロドロでいいかげんな世界だけど、その動きがおもしろくて興味津々で展開を予測し、見守っている。

不正を糾弾したり、怒りをぶつけようというつもりもなく、もつれた試合展開に手に汗を握っている感じである。昨年の米大統領選にみんな注目したけど、ああいった感じで、ずっと世界のうごきを見ているのである。そういう人ばかりなのでサッパリしたものだ。

ぼくは、そういう人たちと交流できていることが光栄だし、これが自分を映す鏡なのだと考えればまあ納得というか、うれしいですね。

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