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成熟した大人のスピリチュアル

高級自動車を好きな人は、ざっくりと二つに分かれるとぼくは考えている。それは、「高級」なものが好きな人と「自動車」が好きな人である。

自動車が好きな人は、もともとクルマいじりが好きな人たちだ。ガレージでオイルまみれになるのが好きなタイプであり、フェラーリをいじるのも好きだが、ホンダスーパーカブをいじるのも好きだったりする。

一方、高級なものが好きな人は、アルマーニのスーツを着て、ロレックスの腕時計をはめて、ジャガーを運転するのが好きな人たちであり、ガレージで油まみれになったりはしない。

すっぱりと二つに分かれるわけではないけど、大まかに言えばこの2つの路線の交わるところに「高級自動車」という交差点があるとぼくは捉えている。

インターネットはよく「ヒッピーとヤッピーの交差点」などといわれるが、似たようなことだろう。

超常現象を好きな人にも同じことが言えて、たいだい2つのタイプにわかれる。スピリチュアルとオカルトである。

スピ系は、超常現象も好きだが、占いも好きであり、さらにはアロマテラピー、ヨガ、玄米食、という方向に行きやすい。どちらかといえば女性に多い。

一方のオカルト好きには、結構な割合でプロレス好きが多い。また、ロックンローラーに怪談好きが多いというのもよく聞く話だ。

稲川淳二次さんのライブに行くと、ガタイのいい男性が目立つが、スピリチュアルイベントにああいうタイプはいない。

怪談にはヘビメタが似合うが、スピリチュアルに似合うのはエンヤである。

というわけで、プロレス会場にいるガタイのいい男性と、アロマテラピーとヨガに凝っている女性ではおよそ住む世界がちがうのだが、なぜか「超常現象」という交差点で交わっている。

しかし、両者に通じる点があるのもわかる。どちらも「常識ではなかなか受け入れられないものに心を開いている」という点は共通する。

さて、このように立ち位置や考え方はさまざまだけど、人となりには2種類しかない。信用できる人と信用できない人の2つだ。

オカルト好きであろうと、スピリチュアル系であろうと、「常識ではうけいれられないもの」について話している以上、一番大事なのは、「この人は信用できるな」と感じさせるものをもっているかどうかだ。

地に足がつき、視野が広く、バランスの良い考え方を持っていると感じられるかどうかである。さて、以下の動画でタロットをやっている人は、マスカレードさんと言い、画家で、スピリチュアルカウンセラーで、インド占星術の鑑定家だそうだ。

ざっくりと分けるならスピ系の人だが、いろいろと動画を見てみたけど、信用できる人だと感じられる。

まず視野が広い。ちょっとした言葉の端に国際情勢や経済についてもわけがわかっているということがうかがえる。また、

>これはトンデモ話なので信じないで結構ですよ

>カードでは限界があるんですけれども、息抜きというかエンタメ系で今日は占ってみたいと思います

などともいう。自分の発言を外から見ることのできる余裕のある大人だ。

だから、この人の口から「生まれ変わり」だとか「オーラ」だとかいう言葉が出ても、拒否反応を感じない。しかし、よほど人生経験を積み、成熟しなければこんな風な雰囲気を出せるもんじゃない。簡単なことではないが、こういう感じになりたいものだ。

プーチンとゼレンスキーについて占った結果についても、たぶんこのとおりなのだろうなと思わされた。

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