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日本は考えようによってはいい国だ

昨晩、夜ふかししたので今日は寝不足です。

今朝のトップニュースになっているのでいまさらだけど、日本時間の今朝未明に、アメリカの連邦準備理事会で公開市場委員会という会合が開かれ、0.5%の利上げが発表された。

午前3時30分からパウエル議長の会見があったので、それまで眠らないで待っていたのである。

金融のプロではないので見たからどうなるってものでもないが、ウィンブルドンテニスと同じだと思ってほしい。翌朝のスポーツニュースを確認すれば済む話だけど、気になる人は起きている。

ぼく自身の皮膚感覚というか、正体不明の勘として、見ておいたほうがいい気がした。単に見るというよりも、そういう場を感じながら、いろいろ考えてみたかった。

会見の内容は大方の予想通りでサプライズはほとんどない。しかし、リアルタイムでかんじるとまたちがう。

インフレ懸念と、経済の減速のぎりぎりのところを世界が注視していた。そういう体験を通じて、「ぼくのような一介のシロートが、外国の中央銀行の利上げの発表をリアルタイムで見ている」ということがどういうことなのかもあらためて考えさせられた。

とはいえ、金融政策にどうのこうの言うつもりはないし、むしろヤフコメで金融政策を論じている人たちには違和感を感じる。

かれらは「黒田総裁がいいだの悪いだの、岸田政権がいいだの悪いだの、日本の生産性がどうたらなどと論じているが、日本という大きな自動車のハンドルを右に切るべきか左に切るべきかを論じあっているように見える。

どちらかに切れば事故を防げるかのような口ぶりだが、僕に言わせればこの車はすでにエンジンが壊れているので、どちらに切ってもたいした意味はないのである。

一介のシロートがパウエル会見を見のは、国を立て直すためではなく、いまを感じたかったからだ。

人間はだれでも大なり小なり未来を予測しながら生きている。

ぼくは、これからどういう未来がやってくるのか、あまりにわからない事が多いので、世界中の金融当局者がこぞって注視している場を一介のシロートとして体験したかった。

今の時代に深夜のパウエル会見を見るためには、名前も学歴も会員資格も必要ないし、余分なお金は一切かからない。自分で勉強しなければならないが、教材はネットにごろごろ転がっているのでやるかやらないかだけだ。

昼間がんばってはたらくのは「経済」である。
一方、夜中のパウエル会見を見るのは「金融」だ。

庶民ががんばって経済を回せば、国が金融の面倒を見てくれるという時代は終わった。だからぼくもパウエル会見を見たわけだが、とはいえ、金融の専門家になるつもりはない。

先日、宇宙論の本をたくさん注文したのでまもなく届く。宇宙論といっても、本来は人間を含めた全宇宙の話なので、神話から素粒子まですべてを含んでいる。これからはそちらをがっつりとやる。

日本という国は、アメリカの属国で、中国とロシアに挟まれ、資源がなく、高齢化が進み、世界のインフレから取り残されている国だと考えれば問題だらけである。

一方で、ものが安く、治安がよく、識字率が高く、そこそこの生活水準が維持されており、上からのしめつけがあまりない。同調圧力さえしのげればこれほど自由な国はないともいえる。パウエル会見でも宇宙論でもゲームでも見たいだけ見て、やりたいだけやれる。

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