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2020年11月の記事一覧

悪ガキになろう

悪ガキになろう

悪ガキはおもしろい。

いいかえると、優等生はつまらない。

これに気づいたのはアニメ『シンプソンズ』のおかげだ。アメリカ版の『ちびまる子ちゃん』みたいな作品でこのnoteでもたびたび取り上げている。この場合の悪ガキとは、シンプソン家の長男バートである。

『シンプソンズ』にはたくさんの優等生キャラが登場する。「なんでこんなにたくさん出てくるのだろう」と疑問をもったのがきっかけだった。『ドラえもん

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プロスポーツはどんぐりの背くらべのすごさ

プロスポーツはどんぐりの背くらべのすごさ

よく言われることだけど、学校のテストでは40点を75点へアップするのはそれほどむずかしくない。しかし、75点を90点へアップするのはけっこうむずかしい。そして、90点を97点にもっていくのはとてもむずかしい。

こないだNHK杯のスキージャンプ競技が放映された。出てくる選手はみんなうまい。細かいことはよくわからないけど、世界レベルの人たちばかりだろう。誰が勝つのかわからないな~と思いつつ見ていたら

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天才の作品と秀才の作品

天才の作品と秀才の作品

すぐれた工業製品にも2つタイプがある。天才がひとりで作ったように見えるものと秀才が寄ってたかって磨き上げたようにみえるものだ。

こういうことは、ホントは高級外車にでも乗ってみないとわからないのかもしれない。ぼくは乗ったことがないけど、さいわい90年代にオーディオに凝っていたのですこしは知ることができた。

オーディオだとクルマのように大金をかけなくても天才タイプの製品に触れることができる。だいた

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思い出はお金では買えない

思い出はお金では買えない

写真は、マンガ本『めぞん一刻』第3巻の裏表紙である。実物は、写真よりもさらに汚い。だが、どうしても捨てられないわけがあるので、そのことについて書きたい。マンガの内容とは関係なくて、だれでもある話だ。

このマンガは、高校2年の時に人からもらったものである。それまでめぞん一刻のことはまったく知らなかった。

当時、少年サンデーがスキで「タッチ」や「うる星やつら」は愛読していたけど、めぞん…はビッグコ

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ステキな本屋さん

ステキな本屋さん

2年前ほどまでうちの近所には5件の書店があった。駅ビルの中に1件。駅の向こう側にもう1件。西武デパート内に1件。近所のイオンに1件。そして郊外のモールにも蔦屋書店があった。

しかし、ぼくがもっともひいきにしていたのは池袋ジュンク堂であり、これら5件は近場で済ませたいときのためのリザーブでしかなかった。さらにアマゾンもあり、キンドルもある。というわけで、これらに対してはじつにザツな扱いをしていた。

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意地を張らずに買っておけばよかった。

意地を張らずに買っておけばよかった。

美術館に行くのがわりにスキなんだけど、今年は一度も行ってない。理由はアレのせいですアレ。アレという以上に書くと、この記事の上に「1次情報を確認してください」と警告がでててしまうのでアレとしか書けない。ただし、今日はアレについて語りたいわけではなくて、ルーベンスの図録について語りたい。

上野に『ルーベンス展- バロックの誕生』を見に行ったのは、18年の暮れだった気がするのでずいぶん前だ。

美術展

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外国人の見た風景。

外国人の見た風景。

外国人が日本を描いた映画で有名なのはソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』だそうだ。また見てないけどYouTubeで予告編を見た。

この国の特徴をかな~り正確にとらえている感じがする。ただし「オレたちバカだな」と思いながら2時間みるのはきついな~。

一方『ブラック・レイン』に描かれている日本はずいぶんと格好イイ。でも、「これはいったいどこの国ですか?」とも思う。

撮り方

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愛憎のパワーゲーム

愛憎のパワーゲーム

「恋愛マンガや恋愛映画にまったく興味がない」という意見を最近ちらほら耳にした。ぼくじしんは熱心なファンではないが、スキかキライかと言われればスキなほうだ。

で・・・ここ1か月くらい、恋愛ものはどういうところがおもしろいんだろう?とぼんやり考えていたんだけど、ある程度考えがまとまってきたので書いてみる。ただしそんなに詳しくはありません。

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「興味がない」という人の意見で多いのは、あんなの

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